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看護師転職で超大人気の産業保健師とは【業務内容や役割を徹底解説】

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看護師の転職で大人気のお仕事、産業保健師について詳しく解説しています。

・産業保健師って実際に何をしているの?
・デスクワークで何をしているの?
・仕事の現場をしりたい

産業保健師は病院とは全然違うデスクワークが多い仕事のため、実際に働いてみないとわからない部分が多いです。

今後、保健師を目指す方や病院以外で働きたいと思っている看護師の方へ、産業保健師の仕事についてまとめました。ぜひ読んで知ってもらいたい記事です。

【この記事を読んだ人の感想】

この記事を書いた人

Hana|産業保健師ブロガー

看護師・産業保健師
第一種衛生管理者
【記事内容】
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康 など

目次

保健師は予防医学に携わるお仕事

「保健師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者をいう。

「保健師助産師看護師法 第二条」より

保健師は、主に「行政保健師」「産業保健師」「学校保健師」の3つに分けられます。

  • 「行政保健師」乳児から高齢者まで、地域の人々の健康をケア
  • 「学校保健師」学校に勤務して生徒や教職員の健康をケア
  • 「産業保健師」企業などに勤務して働く人の健康をケア

保健師の約70%は、保健所や保健センターなど行政機関に勤務している「行政保健師」です。

そのほかに、医療機関、地域包括支援センター、福祉施設、訪問看護ステーションで、障害のある人や介護が必要な人などの健康をケアする保健師もいます。看護師同様、様々な場所で活躍しています。

※保健師は予防医学に携わっています。参考:予防医学学会

包括保健師ブロガー紹介

『保健師にっき』地域包括の仕事や看護師からの転職について
地域包括保健師に興味のある方はゆんさん(Twitter:@daily_phn)のブログが参考になります。

産業保健師は保健師全体の6%しかいない

患者に指導をする医療従事者
働く人数3000人程度(保健師全体の6.0%)
働く企業製造業、IT企業、物流など様々
働く場所本社を中心とした事務所、工場、健康保険組合など
仕事内容従業員の健康管理、疾病の予防
産業保健師の実際

企業や工場などの「事業所」で働く産業保健師は6.0%で3000人程度です。

行政保健師は3万7,713人。これに比べるとかなり少ないです。

基本的には本社配置が多く、東京・大阪など都会に多いです。

主な業務内容

従業員の健康管理( 健康診断の実施、健診後の保健指導、健康相談)

【健康診断・特定業務従事者健診の実施】

年に一度の定期健康診断を実施するために病院との調整を行います。

健診当日は、スムーズに実施できるよう日程調整や会場の設置、受付などを行い健診機関のサポートします。

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【健診後の保健指導・健康相談】
健診後の結果をもとに、精密検査が必要な人や治療が必要な人へ病院の受診を勧め重症化予防を行います。

そのほか、従業員の健康相談に対応するなど、会社の保健室的な役割があります。

なかでも、保健指導は、生活習慣病の予防のために最も重要な業務となります。

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特定健康診査・特定保健指導

特定健康診査とは、日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳以上の方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診のことです。

特定保健指導とは特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方を対象に、保健師が生活習慣を見直すサポートを行います。

※高血圧・脂質異常症・糖尿病等で治療をしている方は対象外になります。

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健康フェアなどのイベント開催

従業員のヘルスリテラシーを高めるための取り組みも行います。

健康診断時にブースを設置して健康フェアを行い、ポピュレーションアプローチを行うことで従業員の意識を高めます。

ポピュレーションアプローチとは

リスクの有無にかかわらず、集団全体に対して同じ健康管理を指導するアプローチ方法のこと。

実際に会社でできる健康フェア【おすすめ健康企画10選】を記事にまとめています。

産業医との連携

治療をしながら働く人や体に麻痺がある人などは産業医の判断で無理なく働けるように業務に制限をかけることがあります。

従業員と産業医が面談をして、今後の方針について話し合うための面談スケジュール調整や産業医への情報提供を行います。

産業医の連携が必要となる主な対象者
・がん患者で抗がん剤治療を行いながら働く人
・手術後、職場復帰をする人
・メンタル疾患で休職後、復帰を目指す人
・脳卒中で体に麻痺がある人

職場復帰支援( 手術後・入院後のフォロー、就業制限の確認など)

働く人のなかには、検査や手術などで入院する人もいます。

退院後、体に負担なく働けるよう従業員のフォローを行います。

安全に、安心して働けるように産業医の指示に従います。必要時、就業制限をかけることもあります。

メンタルヘルスケア( 社内復帰プログラムの実施、 早期発見・対応)

メンタル疾患のある人のフォローやメンタル疾患を増やさないよう従業員の異常の早期発見に努めます。

個人からの相談や管理職からの報告を受けてケアをします。

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ストレスチェックの実施( 個人のストレスの把握、職場分析)

ストレスチェックを実施します。

また、実施後の集団分析結果をもとに職場環境改善のためにどう変えたらよいのかを考え、会社へ提案していきます。主に管理職へフィードバックを行います。

ここでは、健康経営の考えをもとに、職場全体で働きやすい環境をつくることを目的として会社と連携をとります。

怪我の手当て

製造業などは工場勤務の方も多く、労働災害が起こりやすいです。

そのため、怪我や熱中症などの初期対応を行います。その後、必要時に病院受診や産業医に繋ぎます。

職場巡視( 管理の職場環境について)

産業医や衛星管理者とともに定期的に職場巡視を行います。

近年問題視されているVDTの防止などを行っています。

作業環境を実際に見て、安全に働けるよう管理を行います。

安全衛生委員会の出席

従業員が50人以上いる事業所については、安全衛生委員会の開催が義務化されています。

会社の衛生管理者または安全衛生担当、産業医とともに出席します。

【安全衛生委員会でやること】
・熱中症予防方法の周知
・ストレスチェックのフィードバック
・健康診断のお知らせ
・季節ごとに注意したい病気・感染症予防など

参考:職場の健康がみえる 産業保健の基礎と健康経営 (健康がみえるシリーズ) [ 医療情報科学研究所 ]

保健師資格・資格取得方法

勉強する人

保健師になる為には国家資格が必要になります。

保健師を受験するためには以下の条件を満たしていなければなりません。

「看護師免許を取得していること」
「保健師養成のためのカリキュラムを修了していること」

国家試験受験資格を得るためには、4年制大学の保健師課程に通うこと、または保健師養成学校に1年通うことが必須となります。

★国家試験の合格率について

2020年度、第106回保健師国家試験は、合格率は91.5%(昨年81.8%)。

そのうち、新卒者の合格率は96.3%(昨年88.1%)でした。9割近い合格率となっています。

看護師と同様、新卒者の合格率のほうが高いです。

大学の保健師選択制について

大学の看護学部を卒業することは、看護師と保健師、両方の資格を取得することを意味していました。ですが、近年、多くの大学で保健師の資格取得は選択制になっています。

その背景として、実習先の確保が難しいこと、保健師の教育の質が低くなること、保健師資格を求めない看護学生がいることなどが挙げられます。

(人数制限があり、大学によって成績順や面接を実施して最終決定することがあるので、事前に確認しておきましょう。)

第一種衛生管理者について

産業保健師を目指す方は、第一種衛生管理者を取得しておくことをおすすめします。

・保健師資格を持っていれば、申請をすれば取得可能です。
・看護師のみの方で産業保健に従事されている方は、試験に合格することで取得可能となります。

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産業保健師の給料

給与明細とペン

産業保健師の給料は、企業によって様々です。

・正社員 / 年収400~800万程度
・契約社員(フルタイム) / 年収300~400程度
・派遣社員 / 時給1400~2000円程度

保健師ではなく看護師のみでも採用しているところがあります。

産業保健師は派遣社員、契約社員が多く、正社員はごくわずかと言われています。そのため 派遣社員、契約社員は給料が落ちてしまったり、退職金がないなどの条件があります。

主な勤務体制

勤務時間:基本的には日勤です。
(9時~18時まで)
休日:土日祝日休み

夜勤がない分、生活リズムが整いやすいでしょう。また、企業によっては休日に出勤をする必要があるところもあります。

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まとめ

産業保健師は、主に従業員の健康管理を行います。そのため、予防医学が基本となり、病気やケガを防ぐために保健指導や健康相談などを行います。

企業によって労働環境や労働条件が異なります。業務上、従業員と深く関わることができるため、とても楽しく、イキイキと働いている産業保健スタッフが多いです。

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