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【特定保健指導】動機付け支援における効果的な保健指導方法

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特定保健指導には、積極的支援と動機付け支援の2種類あります。

この種類、同じ指導になっていませんか?動機付け支援初回面談・終了面談の2回のみとなっています。

計画を立てたのに全く実行していないあまり意味がなかったなと後悔したことはありませんか?

保健指導について悩んでいる方に向けて、普段から工夫している方法を現役産業保健師が自分の経験をもとに紹介します。

この記事でわかること

◇積極的支援と動機付け支援の違い
◇動機付け保健指導の方法
◇動機付け支援向けの計画〈具体例〉

この記事を書いた人

Hana|産業保健師ブロガー

大学病院小児科3年
産業保健師3年目(物流系)
第一種衛生管理者
【情報発信中】
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康・ダイエット など

目次

動機付け支援と積極的支援の違い

動機付け支援では、ポイント制度はなく初回面談最終評価のための確認のみです。

動機付け支援相当も動機付け支援と同等の支援方法でOKです。

動機付け支援積極的支援
初回面談初回面談
中間支援
(面談・電話・メールなど)
【3か月後】
生活改善状況確認
(面談・電話・手紙・メールなど)
【3ヶ月以上経過後】
生活改善状況確認
(面談・電話・手紙・メールなど)
ポイントなしポイントあり

動機付け支援の目的

対象者の具体的な行動への「やる気」を引き出すことです。

計画を立ててあげることではありません。本人主体で計画をサポートしましょう。

対象者のやる気が起こりやすいのは「これなら実行できそう」「これをやれば良くなりそう」と思えた時です。

「楽しそう」「前から気になっていた」なども行動へのきっかけになります。保健師は本人がどんな努力をしているのか、主体性を十分に尊重することが大切です。

動機付け支援における初回面談の心構え

対象者のありのままを受け入れる

対象者を批判せずに、ありのまま受け入れましょう。

保健指導は指導者と対象者の信頼関係が大切です。

「この人が言うならやってみよう」と思ってもらうことで行動に繋がることもあります。

・本人のこれまでの努力に注目をする
・気持ちは変化しやすいので、固定化してみないようにする

生活改善を説得させない

無理に相手を変えようとしてしまうと、本人のやる気を喪失させてしまいます

習慣を変えるのはあくまでも本人。

習慣を変えてみようという本人の気持ちが芽生えないと行動に繋がらないので、説得は時間の無駄です。

・できそうなこと、実行したら良さそうなことを一緒に探す
・保健師は自己選択ができるようにきっかけを提供する

面談で対象者との信頼関係を築くコツ

  • 指導ではなくカウンセリングする気持ちで取り組む
  • 五感を磨いて相手のメッセージを受け取る
  • 相手への共感を長期的な視線で信頼関係を築く

指導ではなくカウンセリングする気持ちで取り組む

保健指導は「検査結果が悪かったから、痩せたほうがいい」といったスタイルになりやすいです。

まず「指導」という言葉自体が上から目線です。

習慣を変える指導とは、本人の主体性を引き出して自己決定を促すこと。指導というより、カウンセリングに近いです。

五感を磨いて相手のメッセージを受け取る

コミュニケーションで対人関係は決まります。

コミュニケーションには言語的だけでなく、非言語的コミュニケーションを上手く使って対象者の全体を捉えることが大切です。

【非言語的コミュニケーション】
表情、動作、姿勢、身振りなど

【準言語的な要素】
声の調子、話し方、強弱など

対象者の表情や声のトーンにも注目して対象者のメッセージを受け取りましょう。

相手への共感を長期的な視線で信頼関係を築く

まずは相手の話に耳を傾けましょう。相手が話している間に、表情や動作、声のトーンなどから気持ちを聴き取りましょう。

相手の発言を繰り返し、確認をすることで共感ができ、相手のために考えていることを伝えられると、信頼を得ることができやすくなります。

動機付け面接法(MI技法)

今のままでは良くない状態である人が、良い方向に変わることを手助けする方法です。

自分(対象者)が変化する事への動機を引き出すのに効果的な方法。

>>参考:医療スタッフのための 動機づけ面接法 逆引きMI学習帳

対象者の全体像を短時間で把握するポイント

習慣を変えることはストレスにもなり、実行するのは本人です。

だからこそ、その人自身が習慣変容をどう思っているのかが決め手となります。

ポイント
  • やる気のある人、ない人、グレーゾーンの3段階に分ける
  • 「忙しい」は最大の言い訳。時間がなくてもできることを提案してみる

やる気のある人、ない人、グレーゾーンの3段階に振り分ける

対象者が今どの段階にいるのかを知るためには、健診結果をどう受け止めているか確認しましょう。

まずは、相手が「やる気なし」「グレーゾーン」「やる気あり」のどの段階にいるかを振り分けます。

一問一答のように細かく質問をして評価するよりも、面接時の表情や態度、健診結果の受け止め方でおおよその見当がつけられます。

こんな質問をしてみよう
  • 「健診結果をご覧になっていかがでしたか?」
  • 「今までご自分で工夫されたことや努力されていることはありますか?」
  • 「今なにか心掛けていらっしゃることはありますか?」

これまでの努力や今心掛けていることを把握すると、改善しやすい計画を立てる時のヒントになります。

これらの質問をすると短時間でおおよその全体像が把握できます。

「忙しい」は最大の言い訳!疲労の対処法から入ること

「忙しいから無理」はよく使われる言い訳です。

残業時間、帰宅時間の追及ではなく、確認をしましょう。

多忙な時ほどちょっとした息抜きが疲労回復に有用であることや、短時間にできるストレッチ、通勤時間を活用した歩行など提案してみるのも良いです。

実行可能な目標を立てる面談方法

  • まずは健康に関心があることを評価する
  • 「何をしてどうなったのか」具体的に尋ねてみる
  • 目標は緩やかな減量であることを伝える

・過去の努力したことや本人の意向を確認する
・努力すれば70%達成可能なもの
・実行すれば効果が期待できるもの
・具体的で明確な行動
・継続できそうなもの
・具体的な例をいくつか提示して選択させる

「間食を減らす」というあいまいな表現ではなく、「ポテトチップスを週4から週2に減らす」といった具体的な数字を入れると行動しやすく、評価もしやすいです。

目標設定では、本人がこれまでに行ったことをヒントに考えてみると行動に繋がりやすいです。

まずは健康に関心があることを評価する

以前努力していたことを評価する。このような人はもともと健康への関心を持っています。

また、「簡単に減量したい」といった大きな期待もあるのかもしれません。

「何をしてどうなったのか」具体的に尋ねてみる

 以前行ったときの状況を再度思い出してもらいます。そうすることで、実際はどうであったか明確になります。

「何がリバウンドのきっかけだったか」を明確にすることで危険な状況を洗い出すことができます。

目標は緩やかな減量であることを伝える

半年間で初期体重、腹囲の5%減少という一般的な目標がありますが、比較的緩やかで無理のない生活習慣の改善で達成できる場合が多いことを伝えましょう。

そして、減量が無理なら「今より太らない」ように現状維持するだけでも、何もせず太り続けるよりずっと良いことであることを理解してもらいましょう。

以前努力したけど効果がなかったという人には・・・
  • 挑戦するだけでも効果が期待できると説明する。
  • 以前の経験から失敗しやすい状況をピックアップして解決方法を一緒に考える
  • 過剰な期待を抱いていないか確認をする
  • 生活改善による緩やかな減量の重要性を強調する

まとめ

特定保健指導の動機付け支援の保健指導方法ポイントについてまとめました。

動機付けは、対象者自身が自己で継続できることが重要です。具体的な行動目標を決め、改善できるよう周囲の環境を整えるのも大切になります。

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