産業保健師として働く・目指す方へ。
保健師免許を持っているなら、第一種衛生管理者の免許申請は試験なしで完了します。
申請に必要な費用は収入印紙1,500円+返信切手460円の合計約2,000円以内とお手軽な費用。申請後は約3週間で免許証が自宅に届き、とても簡単でした。
しかし私も申請をしてみましたが、労働局のホームページは情報が分散しており、手順がわかりにくいのが実情です。
実際に私(産業保健師・保健師免許保有)が申請した経験をもとに、スムーズに申請できるよう手順を詳しく解説します。
・保健師資格があれば試験なしで第一種衛生管理者を取得できる理由
・免許申請に必要な書類と費用の合計
・2つの申請方法(労働局 or 郵送)のどちらを選ぶべきか
・申請時の実際のトラブルと対処法

【筆者プロフィール】
大学病院看護師を経て産業保健師に転職。第一種衛生管理者を保健師免許で申請取得。キャリア相談200件以上、産業保健師への内定支援60名以上の実績。
保健師が第一種衛生管理者を申請だけで取得できる理由
労働安全衛生法の規定により、保健師の免許保有者は、第一種衛生管理者の試験が免除されます。

申請区分は「C:無試験で免許を受ける資格のある方」に該当します(厚生労働省「免許申請手続きの手引き」より)。
つまり、保健師資格を持つ方は申請手続きのみで、国家資格を3つ同時に保有できることになります。
| 資格 | 取得方法 |
|---|---|
| 看護師免許 | 国家試験 |
| 保健師免許 | 国家試験 |
| 第一種衛生管理者 | 保健師免許で申請のみ (試験免除) |
申請方法は2つ|あなたに合った方法を選ぼう
第一種衛生管理者の免許申請には、以下の2つの方法があります。

【方法①】都道府県の労働局に直接行って申請する
1回の訪問で完結。ただし都道府県労働局は各都道府県に1か所のみ、平日のみ対応。
【方法②】近くの労働基準監督署で本人確認→郵送で申請する
労働基準監督署は各都道府県に複数あるため、平日勤務の産業保健師にはこちらがおすすめ。
方法①:都道府県の労働局で申請する(1回で完結)
労働局は各都道府県にありますが、平日しか空いていないため、公務員や土日休みしかない場合は注意してください。

私は保健師になって、資格手当がつくとのことで申請をしましたが、平日勤務で入社したては有休が使えず、困った経験があります。
平日休みが取れない場合や自宅近くに労働局がない方は、次に紹介する「2.自宅・職場近くの労働基準監督署で本人確認をし、郵送で申請」をおすすめします。
【必要書類】(事前準備)
| 書類 | 備考 |
|---|---|
| 免許申請書 | 労働局窓口 or 厚労省HPでダウンロード |
| 証明写真(24mm×30mm) | |
| 保健師免許証(原本) | |
| 本人確認書類 | 運転免許証・住民票など |
| 収入印紙 1,500円分 | 郵便局・コンビニで購入可 |
| 返信用切手 460円分 | |
| 返信用封筒 | (切手貼付、住所記載済み) 労働局で無料でもらえる |
費用合計は1,960円でした。一番お手軽で簡単な方法です。
【申請手順】
申請後に免許証が送られてくるための「返信用封筒」を貰い、返信用切手を貼付し提出
方法②:労働基準監督署で本人確認→郵送申請(忙しい産業保健師向け)
すでに産業保健師として働いていて休みが取りにくい場合、この方法がおすすめです。
労働基準監督署はお昼休みに立ち寄れる距離にある場合も多いです。

私もこの方法で申請しました。労働局に直接行くより一手間かかりますが、勤務中でもお昼休みに労働基準監督署にいき、有休を取らなくても申請できました。
労働基準監督署一覧で最寄りを確認し、以下を持参します。
・免許申請書 証明写真(24mm×30mm)
・保健師免許証(原本)
・本人確認書類(運転免許証など) 住民票
窓口で免許証と本人確認書類をコピーしてもらい、「本人確認済」の印鑑を押してもらいます(所要約10分)。返信用封筒もここでもらっておくと後が楽です。
以下の書類一式を郵送します。
・免許申請書 証明写真(24mm×30mm)
・保健師免許証コピー(本人確認印入り)
・本人確認書類コピー(本人確認印入り)
・収入印紙 1,500円分
・返信用切手460円を貼った返信用封筒(住所記載済み)
⚠️ 郵送は「簡易書留」で。 大切な書類のため、追跡・手渡しができる簡易書留を使いましょう。レターパックも可能ですが、郵便局員が直接手渡しする書留の方が紛失リスクを減らせます。
書類を郵送後、約3週間で免許証が自宅に届きます。免許が届いたら、いよいよ転職活動を始めましょう。
産業保健師の求人は一般の転職サイトにはほとんど掲載されていないため、専門サイトを使うのが鉄則です。

申請時に実際に起きたトラブルと対処法【経験談】
私が方法②で申請した際、後日、労働局から職場に電話がかかってきました。

保健師免許証のコピーには本人確認の印鑑がありますが、運転免許証のコピーには印鑑がありません。労働基準監督署で確認済みでしょうか?

はい。どちらも一緒に確認しましたけどね…
(印鑑システムなんて知らなかった)

確認されたのですね。承知いたしました。
確認済みとのことなので、こちらで免許証の発行を進めますね。
実際には両方一緒に確認してもらっていたのですが、監督署側が運転免許証のコピーへの押印を失念していたようでした。
「口頭で確認済みです」と伝えたところ、そのまま免許発行を進めてもらえました。
このトラブルの教訓を以下にまとめました。
・保健師免許で申請する事例が少なく、労働基準監督署側も手順に不慣れな場合がある
・自分で準備できる書類は不備なく用意しておくことが最優先
・不安な場合は、方法①(労働局への直接申請)の方がスムーズ
トラブルなくスムーズに申請できるように、参考にしてくださいね。
看護師資格のみの場合(保健師免許がない場合)の取得方法
保健師免許を持たない看護師の場合は、第一種衛生管理者の試験を受験して合格する必要があります。
| 試験実施機関 | 安全衛生技術試験協会 |
| 合格基準 | 各科目・範囲の正解率40%以上、全体の正答率60%以上 |
| 近年の合格率 | 約40〜50% |
難易度は高めですが、対策をすれば合格できる水準です。

過去問を中心とした学習が有効ですが、看護師の経験や知識が活きる部分もあるので一般の人より勉強しやすいです。
衛生管理者の試験については、Shino40さんが過去問解説や勉強方法について詳しく解説しています。勉強の際に、ぜひ参考にしてみてください。
第一種衛生管理者の資格以外にも、産業保健師に有利な資格は以下の記事で紹介しています。未経験の方は書類選考に通過しやすく、意欲や熱意アピールにもつながります。
産業保健師が第一種衛生管理者を持つメリット
第一種衛生管理者を保有すると、以下の3つのメリットがあります。
産業保健師の転職で書類選考が通りやすくなる
産業保健師は全国でも約3,000人と希少で、求人倍率が非常に高い職種です。未経験の場合、面接倍率が100倍を超えることもあります。
第一種衛生管理者の免許を持っていると、産業保健への意欲・本気度のアピールとして書類選考で評価されやすくなります。
資格手当がつくことがある
産業保健師として勤務する際、第一種衛生管理者の資格手当として月3,000〜5,000円が支給されるケースがあります。
衛生管理者として企業勤務の選択肢が広がる
産業保健師ポジションでなくても、「衛生管理者」として企業に直接応募できるようになります。企業で働きたい看護職全般にメリットがある資格です。

企業の衛生管理者として勤務する場合は転職のハードルは下がるので、企業で働きたいと考えている人にもおすすめです。

まとめ|保健師の第一種衛生管理者・免許申請のポイント
産業保健師を目指す方にとって、コスト2,000円以内・試験なしで取得できる第一種衛生管理者の免許は、転職活動前に取得しておきたい資格です。
時間に余裕がある時期に、ぜひ申請を進めてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請資格 | 保健師(試験免除) |
| 費用 | 収入印紙1,500円+切手460円=約1,960円 |
| 申請先 | お住まいの都道府県労働局 |
| 受け取りまでの期間 | 申請後約3週間 |
| おすすめ申請方法 | 平日休める方→労働局直接 忙しい方→監督署+郵送 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請資格 | 保健師(試験免除) |
| 費用 | 収入印紙1,500円+切手460円=約1,960円 |
| 申請先 | お住まいの都道府県労働局 |
| 受け取りまでの期間 | 申請後約3週間 |
| おすすめ申請方法 | 平日休める方→労働局直接 忙しい方→監督署+郵送 |
労働基準監督署はあまりこのような手続きが少ないのか、混乱しているような感じも見受けられました。
ですが、実際にやってみると簡単だったので、わからない方は気軽にお問合せください。



