「保健師になりたいけれど、就活のタイミングがわからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
保健師の就活は、病院の看護師と比べてスケジュールが早く、しっかりと準備をしないと内定を逃してしまうことがあります。
特に、保健師養成学校や大学院に進学した方は、入学後4月からすぐに就活が始まるケースもあります。
さらに、筆記試験・小論文・面接など対策が必要な試験が多く、情報不足のまま挑むと後悔することになりかねません。
新卒で保健師になるチャンスをしっかりつかむためには、早めの情報収集と計画的な行動をとることで内定率がアップします。
この記事では、行政保健師と産業保健師それぞれの就活スケジュールを、実際の経験談を交えて解説します。
忙しい実習期間と両立しながら効率的に進めるコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
保健師の就活スケジュールは就職先で違う!

保健師の就活スケジュール行政保健師と産業保健師で大きく異なります。
どちらも試験対策は必須なのでそれぞれに合わせたスケジュールを把握し、しっかりと準備を進めましょう。
行政保健師は4月、6月、9月が主な試験時期
産業保健師は7月頃から本格的に始まることが多い
どちらの就活でも、筆記試験・小論文・面接といった対策が必要です。特に行政保健師は、公務員試験に向けた勉強が重要となるため、早めの準備を心がけましょう。
行政保健師の就活スケジュール【東京は4月から始まるので注意!】
行政保健師の採用試験は、自治体ごとに日程が異なります。都心部ほどスケジュールが早いため、特に東京都や政令指定都市を志望している方は、前年度からしっかりリサーチをしておくと安心です。
政令市及び特別区(東京23区) | 5月頃 |
都道府県(保健所) | 6月頃 |
市町村(保健センター) | 9月頃 |
政令市・特別区・都道府県などは同時に実施されることが多いため、重複して受験できない点に注意が必要です。
一方で、市町村の試験は個別に実施されることが多く、スケジュールが重ならないケースもあります。

まずは、どの地域で受験するかを決めることが重要です!
行政保健師の試験では、以下の対策が求められます。
・筆記試験(公務員試験形式)
・小論文(保健活動に関するテーマが多い)
・面接(個人面接のほか、グループディスカッションがある場合も)
各自治体で試験内容は異なるため、必ず公式ホームページで最新情報を確認しておきましょう。
特に筆記試験は、数ヶ月の勉強が必要なため、遅くとも春頃(2月頃)には対策をスタートするのが理想です。
筆記試験・小論文試験の勉強は余裕のある時期に集中して取り組みましょう。
履歴書、自己紹介書など必要書類の作成、添削をします。
公衆衛生看護学実習Iと同時にエントリーが始まります。
(※学校によって実習時期は異なります)
看護総括実習 実習をこなしながら、試験対策の準備をします。
政令市及び特別区を受けた人は、一次面接、二次面接が続々とこの時期にあります。
この時期にも二次面接やグループ面接などが入ります。
(※学校によって実習時期は異なります)
政令市・特別区または都道府県の内定発表がようやくこの時期に決まります。
産業保健師の就活スケジュール【企業によって違うから早めの情報収集がカギ!】
産業保健師の就活は、7月頃の夏から本格的に始まることが一般的です。
しかし、新卒での産業保健師枠は非常に少なく、倍率も非常に高いので熱心な思いと行動力が必要です。
新卒で産業保健師に内定する人の多くは、産業医科大学の卒業生です。これは、産業保健分野に特化したカリキュラムがあるため、専門性が評価されやすいからです。
ただし、産業医科大学以外の卒業生でも新卒で産業保健師に内定する人はいます。

重要なのは「行動力」です。産業保健師を目指すなら、積極的に情報収集を行い、応募のチャンスを逃さないようにしましょう。
産業保健師の選考内容は企業によって異なりますが、一般的に以下の流れが多いです。
・書類選考(履歴書や職務経歴書)
・筆記試験(看護師国家試験のような医療知識が問われることが多い)
・面接試験(一次面接、二次面接があるケースが多い)
特に企業ごとに選考方法が異なるため、「応募企業の採用ページ」や「過去に受験した人の体験談」をリサーチして、対策の方向性をつかむのが効果的です。
企業によって試験内容は異なりますが、万全な体制で挑めるように準備します。
大学教授や講師、学内の就職支援センター等を活用して求人を探します。
この時期に公衆衛生看護学実習があります。
看護統括実習と同時期にエントリー開始。
書類選考が通過した場合は一次面接、二次面接、小論文と試験を受けていきます。
産業保健師もようやくこの時期に内定が決まります。
保健師就活時にまず準備すべきことはエントリーシート(ES)
保健師の就活を始めるなら、まず取りかかるべきはエントリーシート(ES)の準備です。
特に、大学4年生の4月頃から準備を始めるのが理想的です。完成後は、大学のキャリアセンターや先生に添削を依頼し、より説得力のある文章に仕上げましょう。
倍率の高い保健師の就活では、「志望動機」と「自己PR」が合否を左右すると言っても過言ではありません。
エントリーシートでは、以下の3つの質問にしっかり答えられるよう準備することが重要です。
・なぜ看護師ではなく、保健師を目指そうと思ったのか?
・保健師の中でもなぜ行政/産業を選んだのか?
・なぜその職場を志望するのか?
面接官は、あなたが「どんな思いで保健師を目指しているのか」を知りたいと考えています。
エントリーシートの内容は、面接でも深掘りされることが多いため、自分の言葉でしっかり話せるように準備することが大切です。
・自分の経験を具体的に交えて話す
・「なぜその選択をしたのか?」の理由を明確にする
これらを意識することで、面接官に「この人に任せたい」と思ってもらえるエントリーシートが完成します。
面接対策はこちらの記事でも解説しています。ぜひ参考にしてください。

保健師就活の一般教養の試験対策は公務員試験と同じで良い!
行政保健師の場合、公務員試験対策をしますが、産業保健師の場合も一般教養が試験科目に入っている可能性があるので準備が必要です。
筆記試験はあくまでも面接に進むまでの通過点です。公務員試験対策と同様のものを勉強しておけば、ある程度答えられるので、あらかじめ勉強しておきましょう。
公務員試験対策や一般教養を学習するのにおすすめの参考書はこちらの記事にて紹介しています。

実習や国試対策との両立は隙間時間を活用すること
保健師の就活をする際に不安となるのが、実習や国試勉強との両立です。ただでさえ忙しい学校のスケジュールに加えて、筆記試験や小論文の練習が必要になります。
隙間時間を時間を時間をうまく活用したり、講義や実習でも効率性重視で取り組みましょう。
・国試対策アプリで問題を解く
・友人同士で問題の出し合いをする
・実習記録を書く際に根拠を調べながら覚える
・学校の講義中に覚える
また、事前にスケジュールを把握し、早めに準備しておくことも重要です。
保健師の就活はいつから始めたら良いですか?という質問が多く見られますが、これに対してアドバイスするなら「保健師になりたいと思った瞬間から就活を始める」です。
強いて言うなら、受験する年の2〜3月頃の春休み期間に公務員試験・看護関連の筆記試験勉強、小論文の練習をしておくことをおすすめします。
就活と国試、看護師のダブル受験と忙しい時期を乗り越えた方法はこちらの記事を参考にしてください。

保健師の就活スケジュールまとめ
保健師の就活は難易度が高く、試験対策も必須なため計画を立てて挑みましょう。
政令市及び特別区(東京):5月
都道府県(保健所):6月
市町村(保健センター):9月
行政保健師の中でも、都心部を受ける場合は早めの準備が必要です。
産業保健師:7月頃
産業保健師は企業によって異なります。年間数件と非常に希少な求人なので、求人探しは早めに行いましょう。
