保健師のなかでも産業保健師は6%で非常に難しく、かなり狭き門と言われます。
ですが、このブログ記事を読んで転職活動を頑張れば、内定をつかみ取れること間違いなしです!
大人気職業なだけに気になる産業保健師の世界。
なぜ、難しいのか?
未経験から産業保健師へ転職した経験をもとに、実際の現場の状況やエージェントから得た情報をもとに解説しています。
産業保健に興味のある方、転職を考えている方は現状を把握しておくと転職活動で役立ちます。

Hana | 産業保健師ブロガー
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康 など
産業保健師転職が難しい理由

産業保健師になることが難しいと言われている理由は以下のようなものがあります。
- 企業に産業保健師の設置義務がない。
- 産業保健師を配置しているのはほぼ大企業のみ。
- 勤続年数が長いので退職者出ず、空きがない。
- 4年制大学でも保健師資格が取得できない場合がある。
- 一人職場が多く、教育制度が整っていないため経験者募集が多い。
設置義務がないことや職場環境など様々な理由がありますが、近年、産業保健は企業の関心が急上昇し、保健師も増えてきています。
複数人体制であるところは教育体制も整ってきており、20代を雇う企業も増えてきました。
今後求人が増えてくる可能性が高いので、ぜひ挑戦してみてください。
企業に産業保健師の設置義務がない
企業には、産業医や衛生管理者の設置義務はありますが、保健師の設置義務はありません。
そのため保健師を設置している企業は少なく、保健師がいる企業は健康経営優良法人やホワイト500を目指す企業が多いです。
産業保健師を配置しているのはほぼ大企業のみ

産業保健師を配置しているのは、誰でも聞いたことがあるような会社ばかりでほぼ大企業です。
業種としては、製造業・物流・IT・研究など様々ですが、日本は昔からものづくり業界が盛んであった為、工場系の配置が多いです。
労災防止の視点から配置されていたと聞いたことがあります。
近年、メンタルヘルスや長時間労働が社会的問題となり、IT業界や研究業界へも保健師の配置が進んできています。
保健師がいない中小企業は各都道府県にある「産業保健総合支援センター」がサポートしてくれます。
勤続年数が長く退職者が出ないため空きがない

産業保健師は一度就職すると65歳の定年・再雇用まで勤務する人が多いです。
体力的・精神的にも病院勤務に比べると楽で、専門職手当がつくなど給料面も安定していることが理由として考えられます。
夜勤や残業も少なく、土日休み。ワークライフバランスが整っていることも大きなポイントです。
4年制大学でも保健師資格が取得できない場合がある
以前は4年制大学に通っていれば、看護師と保健師の資格を同時に取得することができていました。
しかし、2012年頃から4年制大学でも保健師カリキュラムが受けられない学校や選択制の学校が増えてきました。
- 需要と供給のバランスが偏っている。
- 予防医学をより専門的に学ぶ必要性が出てきた。
保健師養成学校も大学院制度に変わりつつあり、保健師資格すら取得が難しくなってきています。
そのため、保健師を目指すことすら制限され、難しくなってきています。
一人職場が多く、教育制度が整っていないため経験者募集が多い

産業保健師は、大企業の本社に1人~2人配置されることが多いです。
全事業所に配置されているわけではないため、新人が入ってくると教育する人がいません。
病院のようにマニュアルがあるわけでもなく、教育体制が整っていないため経験者を欲する傾向にあります。
これが倍率を高い一番の原因です。

その他SNSで産業保健師と繋がりサポートしてもらいながら業務を進める人もいます。
まとめ
産業保健師の転職が難しい理由について解説しました。
- 企業に産業保健師の設置義務がない。
- 産業保健師を配置しているのはほぼ大企業のみ。
- 勤続年数が長いので退職者出ず、空きがない。
- 4年制大学でも保健師資格が取得できない場合がある。
- 一人職場が多く、教育制度が整っていないため経験者募集が多い。
産業保健師転職は難しいですが、9割の人が1年以内で転職することができます。
ぜひ、他にも転職ノウハウを発信しているので参考にされてみてください。