看護師転職を考えているとき、看護師はしたくないけど保健師ならできるかも・・・
でもどんな仕事をしているかわからないし、向いてなかったらどうしよう。
このように不安になっていませんか。
保健師は看護師業務とガラッと変わり、基本デスクワークで事務作業が多く、向いていない人もいます。
どのような人が向いているのか、産業保健師に向いている人の特徴を現役保健師が解説します。
今後、看護職転職で参考になる情報満載です。

Hana|産業保健師ブロガー
大学病院小児科3年
産業保健師4年目
第一種衛生管理者
【情報発信中】
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康・ダイエット など
保健師に向いている人の特徴
産業保健師に向いている人の特徴は以下の6つです。
当てはまる項目が多いほど保健師に向いているかもしれません。
- 相手の立場に立って考え行動するのが好き
- 事務処理が好き
- 雑用やルーティン作業でもストレスにならない
- 数字が得意
- 常に笑顔でコミュニケーションがとれる寛大な人
- ストレスコーピングが上手な人
相手の立場になって考えて行動するのが好き

保健指導など面談をするときに、相手の立場になって考えて行動することが好きな人が向いています。
保健師は病気の予防のため、治療前の段階でメタボ指導を行います。
指導では「わかっているけど、できない。」「そんなこと言われてもやりたくない。」と拒否をする人に出会うことが多いです。
健康に無関心な人や指導拒否をする人はいますが、誰しも「病気になりたい人はいません」
病気になりたくないけど、それに反して好き勝手やってしまうことに葛藤がある。
もしくは、家庭環境や経済的理由でどうしても生活改善ができない。
そのような人に寄り添い、相手の心の底にある「元気でいたい」という気持ちを引き出すのがポイント。
そのためには相手の立場を考えることが大事です。これができなければ、ただ拒否する人に対してイライラしてしまうだけでストレスです。
正直、保健師はおせっかいで保健指導対象者に感謝されることは少ないです。
それでもゆっくり対象者にペースを合わせて関わることができる人が向いています。
事務処理が好き

保健師は事務処理がかなり多いです。
人と話すよりパソコンに向かって仕事をしている事のほうが多く、動くのが好きな人には向いていません。
- 面談記録
- 健診結果分析
- 検査結果や診断書回収、記録
- 保健事業の案内作成
- 保健だよりや熱中症予防などのポスター作成
雑用やルーチン作業でもストレスにならない

保健師は、保健師業務だけでなく専門資格がなくても誰にでもできる仕事をしなければなりません。
「こんなことをしに来たんじゃないのに・・・」
「なぜ私がしないといけないの?」
「もっと専門的なことがしたいのに・・・」
このように産業保健師になって後悔する人も多いです。
- 従業員へ健康診断の問診票や検尿キット配布
- 再検査結果の案内送付
- ストレスチェック記入表などの配布 など
このように、ひとつひとつ封筒に入れて送る業務があります。
機械的なルーチン作業になり、一日中封筒に入れる作業をすることも。
企業によっては、保健師業務だけでなく総務課の業務を手伝うところもあります。
主に従業員の名簿作成やポスター作成など軽作業が多いですが、保健師業務以外は興味ないし、やりたくないという人には向いていません。
求人票を見ただけではわかりづらいので、面接のときに詳しい話を聞いて判断することをおすすめします。
数字が得意

保健師は健診結果のデータ分析を行います。
〈データ分析をする目的〉
自分の保健指導がどうだったかの評価。
事業所の健康課題や特徴を明確にする。
データ分析にはエクセルの使用が必須です。
病院で使用する機会がないためエクセルが使えない人は多いですが、実際には仕事をしながら覚えていけば大丈夫です。
しかし、エクセルは数式を入力することが必要で高いスキルが必要になります。
点滴の計算ができない、点滴薬の溶解ができない等数字が非常に苦手な人にとってはちんぷんかんぷん、覚えることも多いので大変です。
苦手意識のある方は避けたほうが良いでしょう。
常に笑顔でコミュニケーションがとれる寛大な人

常に笑顔で明るい性格の人が向いています。
その理由は、面談対象者の性格は様々でやさしい人もいれば、こんなことに時間を使わないでくれと怒鳴り散らす人もいます。
拒否的・無関心な対象者でも笑顔で関わりつづける力が必要です。
自分の思い通りになってくれないとイライラしてしまうような短気な人はストレスが溜まるだけなので向いていません。
また、一人職場は特に愚痴を聞いてくれるような人もいないので、嫌なことがあってもサラリと流せる強いメンタルが必要です。
ストレスコーピングが上手な人

保健指導が必要な対象者は大きな問題を抱えていることが多いです。
メンタル、貧困、家庭崩壊などシビアなケースを扱うこともあり、さらに個人情報を扱っているため自分ひとりで抱え込むことがあります。
病院勤務の看護師のように命に関わるケースは少ないのですが、それなりにストレスは大きくのしかかります。
一人職場や担当制の場合、ひとりで抱え込むこともあるので大きなストレスにも対処できるコーピング能力が必要です。
まとめ
保健師に向いている人の特徴をまとめました。
看護師と同様、どんな職業にも向いている人、向いていない人は存在します。
保健師でも実際にやってみて違った、と退職する人はいます。
この記事を読んで、自分は保健師の仕事が合っているのか考えて転職することをおすすめします。
産業保健師になってみたいと思った方は、このブログで転職情報をたくさん発信しているので参考にしてみてくださいね。
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