「看護師を辞めたい!」と一度は思ったことがある人は多いはず。
その中でも特に新人・若手看護師は今すぐ辞めたいけど今後が不安で辞められない人が増加しています。
・新人だけど、このまま辞めていいのか
・経験が浅いままだと次働ける場所がないのでは?
・でも本当にここでは続けられない
このように色々な思いがあり悩む看護師の皆さんへ、経験を通じて断言できる「辞めても良い職場」をまとめました。
仕事に対して真面目に一生懸命になればなるほど悩みます。退職時期を考えるひとつの材料として参考にしていただければと思い、私が看護師を辞めると決断した理由をまとめています。
新人看護師でも辞めるべき職場3選
明らかに先輩からいじめを受けている
陰湿ないじめがある場合は、自分の成長を閉ざしてしまったり、自分の人生をダメにしてしまう可能性が高いので今すぐに辞めても良い職場です。
- 始業時に部屋割りを教えてくれない
- 申し送りをしても無視される
- ロッカーに今日できなかったことをメモ書きにして、周りから見えるように貼る
- 全員の前で必要以上に怒られる
(先輩も辞めさせようとわざとしていることもあるので、立ち向かう必要はない。)
正直、退職代行を使っても良いレベルです。上司との関係が悪く、なかなか言い出せない人は、退職代行に頼ってみてはいかがでしょうか。
看護師が退職代行を利用するときの注意点をこちらの記事にまとめています。ぜひ参考にしてください。
看護師経験が1年経っても夜勤をさせてもらえない
1年目が終わるのにまだ夜勤をさせてもらえない人は、スキルが追い付いていないことが一つの原因です。
夜勤がないと夜勤手当がつかず給料が少なくなってしまうため、生活が厳しくなるだけでなくモチベーションも保てません。
夜勤をさせてもらえない人は急性期に所属していることが多く、「慢性期(リハビリ病棟や回復期病棟)に転職するとすぐ夜勤に入れるようになった」という話はよくあります。
自分はできない人間だと落ち込まず、自分に合った病棟を選び自分のペースで仕事ができる場所を選びましょう。
・慢性期病棟
・療養病棟
・施設看護師
・リハビリ病院 など
ラダーⅠがとれない
看護師の教育において、ラダーⅠ、Ⅱはよっぽど悪いことがない限り全員取得できるものです。
ラダーが取得できない人は上司や先輩から「出来の悪い子」と思われがちですが、シンプルに職場があっていないだけです。
ゆっくり学びたい亀さんタイプが多く、急性期が合わず慢性期へ行くと本来の力を発揮しやすい人は多いです。
上手く成長できていなかったり、自分の成長が妨げられていたりする場合は転職を強くおすすめします!
私が病棟看護師を3年続けた理由、辞めた理由
看護師業務は本当に辛かったですが、産業保健師になるには最低でも3年の経験が必要で、我慢できると感じたので続けました。
正直、心身ともにギリギリの状態で疲弊しきっていました。「3年で辞める」と退職時期が決まっていたのもあり、頑張れた気がします。
将来のためにもできるだけ頑張りたい人は期間を決めるのもおすすめです。
倒れている人がいてもすぐに救助に駆け付けることができるようになったから
病院で患者の急変対応などの経験を積むと、急変時の動きがわかるようになります。
実際に街中で具合の悪そうな人や倒れている人を見かけると、心臓はバクバクで焦りますが、冷静に対応できるようになりました。
看護師資格を持っているのに堂々と「看護師です!」と言えない自分が嫌で、誰かの役に立てるくらいの最低限のスキルは身につけたいという思いもありました。
自分の看護技術に自信を持つことができたことは、退職を決断できたひとつの理由です。
1〜2つ年上の先輩を見て成長できないと感じた
病棟看護師3年目の時、4~5年目の先輩を見ていると自分と看護スキルが変わらないことに気づきました。
判断力のなさ、責任のある仕事やよくわからない事は後輩に任せる。正直、全然かっこよくなかったです。
積極的に動けば動くほど失敗して看護師長に責められて、そんな環境が成長を閉ざしているのだと気づきました。
10年目以上のベテランは独身ばかり、子育て環境が整っていないのもおかしいなと感じ、この場に居続けるメリットがないと感じました。
- 毎日リーダー業務
- 人手不足で業務の振り分けをしても皆に断られる
- メンバーがインシデントを起こしたら攻められる
- 同期が少なく、一緒に働くのは毎日後輩たち
- 新人にはゆっくり指導するように、と言われ全然仕事を覚えてもらえない
- その結果先輩たちの仕事が増えるばかり
基本的には5年で一人前、と言われていた病院でしたが、あと2年続けたところで大きな成長はできない、それどころかストレスは今よりも増大することが目に見えていました。
人間関係は比較的良く、先輩達も親しくしてくれていたので好きだったのですが、好きな先輩たちがどんどん辞めていくのも辛かったです。
看護業務が激務でうつ状態になった
人間関係が良くても、看護技術が身についても、業務の煩雑さが悪い影響をもたらし、心身ともにボロボロな状態でした。
- 朝起きれず、何事もやる気が起こらず、休日は寝て過ごすことが多い。
- 自宅と仕事との往復で、これがずっと続くと思うといなくなった方がマシ。
- 同僚、友人など関わる人がみんな敵に見える。すべてが上面に感じる。
- 嬉しい、楽しい、悔しい、悲しいの感情がない。無で働いている。
このような症状がある方は注意してください。うつ状態に気づかないまま真面目に頑張り続けていると人生をダメにしてしまいます。
気がつけば一日を終わらせることが目標となっていて、患者さんと目を見て話すこともできませんでした。患者さんのもとへ訪室すれば必要事項だけ話し、世間話などができなくなってしまうこともありました。
この状況を改善するためには、一旦休職してしっかり休むか、環境を変えるしか方法はありません。
看護師で精神疾患を持つ人はかなり多いです。
一人暮らしの部屋から実家に戻り、地元の小さな会社で勤務していたり、仕事を休むこともしばしば。
メンタルの病気と付き合いながら生きていくのは本当に難しいです。
メンタルケアで大事なことは初めのサインを見逃さないことです。
当時、休職という手段を知らず退職してしまったので、一旦ゆっくり休むことができればまた元気な状態で復帰できたなと後悔しています。
休職はどの病院でも可能です。メンタル面で悩んでいる方は、こちらの記事を参考に休職を検討するのも良いですね。
看護師からキャリアアップしたい【保健師になりたい】
看護師以外の仕事に興味を持ちました。若くても年を取っても、人間はやりたいことをやるのが一番輝きます。
私は学生時代から保健師になりたかったので、次は保健師を目指そうと決めていました。
しかし、倍率はものすごく高く、求人を見つけるのも大変。一度諦めかけていたのですが、当時、大学時代の友人が保健師の採用試験を受けているのを知り、保健師をもう一度目指すことに決めました。
私も「せっかく免許を取ったんだから、やってみよう。そうじゃないとただの紙切れになってしまう」と思い、一度挑戦してみることにしました。
看護師を一度経験していれば、いつでも戻ってくることは可能です。また、単発バイトで好きな時に働けば、看護スキルをキープできるので次へステップアップしました。
産業保健師の転職の流れや転職ノウハウ等はこちらの記事で詳しく紹介しています。
看護師退職を決断した時期
初めにお伝えした「やめてもいい職場」に該当していれば、新人でも早期退職をおすすめします。
理由は、そこに居るメリットがないからです。
経験が積めず、成長する機会を得られないのは時間の無駄です。新人でも転職はできるので、迷わず転職を決断しましょう。
転職相談は X (twitter)やInstagramで受け受けています!
新人看護師は3~5年働かないとダメなのか?
新人看護師はまず3~5年働かないとダメだと言われますが、私の経験から伝えると「3年で看護師スキルの自信がついてくる」だけです。
一番成長が大きい3年なので、私は3年間続けました。それ以降は個人のモチベーション次第だと思います。
この記事を通して伝えたいことは「頑張りすぎる必要はない」ということです。自分にとって最適な選択ができるように情報をお届けしました。
新人看護師におすすめの転職サイト3選
新人看護師でも辞めるべき職場まとめ
今回は、新人看護師でも早期退職して良い職場と私が退職を決めた理由について経験談をもとにまとめました。
・業務が一通りできるようになったから
・先輩のようになりたいと思わなかったから
・次やりたいことが見つかったから
・うつ状態で「死んだほうがマシ」と思うようになったから
皆さんそれぞれ退職を検討する理由があると思います。きちんと自分と向き合い、前向きになれる退職をしましょう!