皆さん、看護師を一度は辞めたいと思ったことがあると思います。
◇新人だけど、このまま辞めていいのか
◇経験が浅いままだと次働ける場所がないのでは?
◇でも本当にここでは続けられない
このように、色々な思いがそれぞれにあると思います。仕事に対して、一生懸命になればなるほど悩みます。
そんな退職について考えるひとつの材料として見てもらえたらなと思い、私が看護師を辞めると決断した経緯をお話します。

Hana|産業保健師ブロガー
大学病院小児科3年
産業保健師4年目
第一種衛生管理者
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私が看護師を辞めた理由

- 街中で人が倒れても看護師です!と救助できる能力が身に付いたから
- 先輩のようになりたいと思わなかったから
- 保健師になりたい!と思ったから
- うつ状態で「死んだ方がマシ」と思うようになったから
街中で人が倒れても看護師です!と救助できる能力が身に付いたから
看護師は業務量が多く、そして医療は奥が深い。1年経っても全然慣れず、わからないことだらけでした。自分で判断できる力もなく、先輩に頼ってばかり。
3年目にして業務が一通りできるようになり、患者さんの急変に対応できるようになり、自信が持てるようになったのが退職を考えたきっかけのひとつ。
街中で人が倒れた時に、「看護師です!」と名乗ることができないままでは、看護師資格を持つ意味がないと古臭い考えではありますがそう感じていました。
一人前と呼ばれるようになり、転職先でも自分が戦力になれると自信がついたので退職を決断しました。
先輩のようになりたいと思わなかったから
私が3年目の時、周りは5年続ける!と揃って言っていました。しかし、4年目の先輩・5年目の先輩を見てみると全然羨ましく思えませんでした。
- 毎日リーダー業務
- 人手不足で業務の振り分けをしても皆に断られる
- メンバーがインシデントを起こしたら攻められる
- 同期が少なく、一緒に働くのは毎日後輩たち
- 新人にはゆっくり指導するように、と言われ全然仕事を覚えてもらえない
- その結果先輩たちの仕事が増えるばかり
あと2年続けたところで成長できないどころかストレスは今よりも増大することが見えていました。
人間関係は比較的よく、先輩たちも親しくしてくれていたので好きだったのですが、好きな先輩たちがどんどん辞めていくのも辛かったです。
保健師になりたい!と思ったから
私は学生時代から保健師になりたかったので、次は保健師を目指そうと決めていました。
しかし、倍率はものすごく高く、求人を見つけるのも大変。一度諦めかけていたのですが、当時、大学時代の友人が保健師の採用試験を受けているのを知り、保健師をもう一度目指すことに決めました。
私も「せっかく免許を取ったんだから、やってみよう。そうじゃないとただの紙切れになってしまう」と思い、一度目指してみることにしました。
うつ状態で「死んだほうがマシ」と思うようになったから
看護師2年目は本当に辛く、毎日泣きながら帰っていました。
気がつけば、1日を終わらせることが目標となっていました。患者さんと目を見て話すこともできず、訪室すれば必要事項だけ話し、世間話などができなくなってしまっていました。
笑うこともできず、前向きになることもできませんでした。家に帰ると倒れたように寝て、休日はほとんど寝て過ごすようになっていました。
何事にもやる気が出ず、ご飯も食べようと思わない。
休みの日は一日中ベッドの中。
このままずっとこの生活が続くのなら、死んだ方がマシ。
今死んだところでいつ誰が気づいてくれるんだろう。
このように何事にも前向きに考えることができず、自殺する人の気持ちがわかってしまった気がしました。
この環境を変えるしか方法はなく、逃げるようにして退職しました。
退職を決断した時期

本当に、退職を決めた時は2年目の終わり。
2年目は指導する立場でもなく、自分のことだけをやっていればいい時期。自分の成長のための時期です。しかし、先輩と後輩に挟まれ、そして、なかなか病棟が回っていませんでした。
なんでも頼まれるのが2年目。
十分に教えてもらうこともなく、とりあえず勢いでしか乗り切る
ただただしんどい。
勤務も変則となり、自律神経は乱れまくり
あと1年・・・あと1年・・・
3年目になれば、ある程度1人前になれます。
教える立場にもなります。そのため、3年やれば自分の力にも満足いくと思い、決断しました。
まとめ
私が退職を決めた理由についてまとめました。
・業務が一通りできるようになったから
・先輩のようになりたいと思わなかったから
・次やりたいことが見つかったから
・うつ状態で「死んだほうがマシ」と思うようになったから
皆さんそれぞれ理由があるかと思います。きちんと自分と向き合い、前向きになれる退職をしてください。