「福岡に戻ったら、前の病院より給料が下がった」
正直、私自身もUターンで福岡に転職したとき、これを痛感しました。
厚生労働省の調査を見ても、福岡県の看護師の平均年収は全国平均より低い水準にあります。「九州だから当然でしょ」と思う方もいるかもしれませんが、実はそれだけが理由じゃないんですよね。
あなたも「都心部ではバリバリ働いていたのに、福岡に戻ったら条件が厳しくなった」なんて経験、ありませんか?

私がSNSでこの話をふと呟いたところ、看護師仲間や元転職エージェントの方々から驚くほど多くの声が集まりました。
そこでわかったのが、福岡県は「看護師飽和状態」という、他の地域とは少し事情の違う特殊なエリアだということです。
需要と供給のバランスが取れすぎているせいで、給料が上がりにくい構造になっている。これ、実際に転職活動をしてみないと気づきにくいポイントだと思います。
この記事では、福岡県の看護師の給料が低いと言われる理由を、データと私自身の経験、そしてSNSで寄せられたリアルな声を交えて解説していきます。
あわせて、給料をキープしながら福岡で転職を成功させるコツもまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【結論】福岡県の看護師の給料が低い理由(年収データ)
まず結論からお伝えすると、福岡県の看護師の年収は全国平均より低い傾向にあります。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、福岡県の正看護師の平均年収は全国順位で下位に位置しているんですよね。
全国的に見ても、九州の中では決して悪くない水準なのですが、「東京や大阪と比べると見劣りする」というのが正直なところです。

私が福岡にUターン転職したとき、前職(都心部の急性期病院)の給与明細と見比べて愕然としたことがあります。
基本給はほぼ変わらないのに、夜勤手当や役職手当の差で、手取りが月2万円近く下がっていたんです。「え、これ本当に同じ看護師の仕事?」と思わず声が出ましたね。
主要都市と比較すると、こんなイメージです(※政府統計の総合窓口 e-Stat(賃金構造基本統計調査)令和7年データより)
| 東京都 | 578万円 | 全国トップクラスの水準 |
|---|---|---|
| 大阪府 | 540万円 | 都市部の中では高め |
| 宮城県 | 513万円 | 地方都市の中では平均的 |
| 福岡県 | 484万円 | 九州内では高めだが、全国平均は下回る |
| 全国平均 | 524万円 | 福岡県の水準はこれよりやや低い |
あなたも「福岡って都会なのに、なんでこんなに給料安いの?」と疑問に思ったこと、ありませんか?
私も最初は完全にそこが謎でした。実はこれ、福岡特有の「需要と供給のバランス」が関係しているんです。
次の章で、その理由を詳しく見ていきますね。
なぜ福岡は看護師飽和状態なのか
「福岡って都会だから、看護師の求人も引く手あまたなんじゃないの?」
私も転職活動を始める前は、正直そう思っていました。ところが実際に動いてみると、想像していたのと真逆だったんですよね。
福岡県は看護大学・看護学校がここ数年でかなり増えていて、九州各県からも人材が集まりやすい地域なんです。
一方で、大学病院のような「条件の良い大きな病院」は数が限られているため、椅子取りゲームのような状態になっています。
あなたも「地方なのに、なんでこんなに競争率高いの?」と感じたことありませんか?
実際に私が福岡の総合病院に応募したときのエピソードをお話しします。
東京の総合病院急性期病棟で5年の経験があったにもかかわらず、書類選考の段階で落とされたことがあったんです。理由を転職エージェントに聞いたところ「福岡は経験者があふれているので、書類の時点でかなり絞られるんですよ」と言われて、正直ショックでしたね。
福岡が看護師飽和状態と言われる背景には、主にこんな要因があります。
- 地方都市にもかかわらず看護大学・看護学校が乱立している
- 需要と供給のバランスが取れすぎていて、病院側が強気の採用をできる
- 関東と比べて人口あたりの看護師数が倍以上いる
- Uターン・Jターン希望者が集中し、都心部からの転職者と取り合いになる
需要と供給のバランスが取れているというのは、一見良いことのように聞こえますが、看護師側から見ると「人手不足感がないから給料が上がりにくい」という話でもあるんです。
これ、実際に転職活動をしてみないと気づきにくい福岡特有の事情だと思います。
病院同士の競争が厳しいなら、病院以外に目を向けるのも一つの手です。看護師から一般企業への転職|活かせる職種7選と年収・成功ステップでは、実際の職種と年収の目安を紹介しています
次の章では、この飽和状態が具体的にどんな「転職の厳しさ」につながっているのか、口コミや体験談を交えて見ていきますね。
福岡での看護師転職体験談・口コミ
データや傾向だけ聞いても、正直「本当にそうなの?」って思いますよね。私も転職活動を始めるまでは半信半疑でした。ここでは、実際に福岡で転職を経験した人たちのリアルな声を紹介します。
SNSで私がふと呟いたとき、ある方からこんなコメントをもらいました。
土日祝日休み、日勤のみ、年収600万以上は役職クラスだから、できれば今のところ続けた方がいいですよ、と福岡の求人担当者に言われました。 更に乳児がいて、経験部署が病棟1年、オペ室2年、あとは健診センターや保育園だと書類審査で落とされるとも…
(Xより引用)
福岡は、中途にとっては厳しい街とわたしも思います!おそらく35を超えると、何か資格や武器になる経験(ドクヘリ経験、ユニット経験など)がなければ尚のこと。入職できても実は数年間は毎年更新制とか…なんでなのか。
(Xより引用)
私自身の体験も一つ紹介させてください。保健師への転職活動をしていたとき、福岡の求人は年収が低いのは覚悟していました、「年収300万円台しか求人がない」という状態が続いたんです。
大阪からの転職だと年収が150万円以上も減ることを受け入れられず、産業保健師への転職を決意しました。
タイミングが良かったからか、なんとか内定をもらえたのですが、あのときの「情報が出てこない怖さ」は今でも覚えていますね。
こうした声から見えてくるのは、次のような傾向です。
・転職回数が多いと、病院希望でも書類選考で弾かれやすい
・好条件(高年収・日勤のみなど)の求人は役職クラスに限られる
・経験部署の組み合わせによっては書類の時点で厳しい
・産業保健師のような専門職は、非公開求人・紹介ルートが中心になりやすい
こうした声から見えてくるのは、次のような傾向です。
あなたも「給料や条件を選ばなければ求人はあるけど、理想の条件となると急に狭き門になる」そんな感覚、共感できるんじゃないでしょうか。
実際、給料や職場環境にこだわらなければ看護師の求人自体はどこにでもありますが、給料アップやスキルアップを狙う転職になると、少し工夫が必要になってくるんです。
転職サイト経由で書類が通りにくいと感じるなら、個人応募という選択肢もあります。看護師の転職活動を個人で応募すると危険?メリット・デメリットと注意点で、リスクと注意点を先に確認しておくと安心です。
次の章では、そんな福岡でも給料をキープ・アップさせるための具体的な選択肢について、私の経験も交えてお伝えしていきます。
給料をキープ・アップさせる転職のコツ
ここまで読んで「じゃあ福岡ではもう給料アップは諦めるしかないの?」と思った方、いませんか?
実はそんなことはなくて、働き方を少し変えるだけで状況はけっこう変わるんですよ。

私自身、福岡で転職活動をしながら「この方向なら給料をキープできる」と実感した選択肢がいくつかありました。
大きな病院の中途採用が厳しいなら、視点を変えて「病院以外」の働き方を検討してみるのも一つの手です。
訪問看護や産業保健師、CRC(治験コーディネーター)は、福岡でも比較的、給料をキープ・アップしやすい分野だと私は感じています。それぞれ詳しく見ていきますね。
訪問看護という選択肢
訪問看護は、福岡の看護師の中でも給料アップを狙いやすい職種の一つなんです。
理由は単純で、訪問手当やオンコール手当といった、病棟勤務にはないインセンティブ報酬がしっかり用意されているからなんですよね。

私の知人の看護師は、総合病院からある訪問看護ステーションに転職したのですが、基本給はほぼ変わらなかったのに、オンコール手当だけで月3〜5万円上乗せされて驚いていました。
「こんなに変わるなら、もっと早く知りたかった」と本人が言っていたのが印象的でしたね。
訪問看護ステーションを比較するときは、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 訪問手当・オンコール手当の金額(1回1万円という施設もあります)
- オンコールの頻度と対応範囲(エリアの広さで負担が変わります)
- 移動手段(社用車の有無や自転車移動かどうか)
- 常勤・非常勤での手当の違い
「オンコール、大変そうだから避けたい」と思う方もいるかもしれませんが、施設によって負担感はかなり差があるので、求人票の細かい条件まで見比べる価値はあると思いますよ。
産業保健師という選択肢
もう一つ、私が実際に経験したのが産業保健師です。福岡には産業医科大学があるため産業保健師のニーズ自体はあるのですが、求人が表に出にくく、口コミや伝手での採用が中心になりやすいんですよね。
正直、私も未経験からのスタートだったので、最初は求人がなかなか見つからず苦労しました。
転職サイトに登録しても好条件の求人にほとんど出会えず、「本当にこの道で合っているのかな」と不安になった時期もあります。
それでも、企業の健康管理という専門性を積み重ねていくことで、病棟勤務よりも夜勤なしで安定した給料を得られる働き方にたどり着けました。
産業保健師を目指すなら、次のような進め方がおすすめです。
- 未経験からいきなり福岡で狙うより、関東・関西で経験を積んでから戻る
- 産業保健師専門の転職エージェントや口コミネットワークを活用する
- 保健師資格を活かせる求人(健診センターなど)から実務経験を積む
給料だけを見れば病院の役職クラスには及ばないこともありますが、「夜勤なし」「安定した勤務時間」という働き方の面でキープできるものは大きいと、私自身は感じています。
産業保健師は情報戦の側面が強いので、産業保健師転職の体験談・ノウハウ記事一覧で他の人がどう内定を勝ち取ったか、先に読んでおくと動きやすくなります。
CRC(治験コーディネーター)という選択肢
「そもそもCRCって何?」という方もいると思うので、簡単に説明すると、製薬会社やCRO(治験受託機関)、病院内の治験事務局などで、治験がスムーズに進むように患者さんと医師・製薬会社の間をつなぐ仕事です。
臨床経験を活かしながら、日勤のみ・土日休みという条件で働ける求人が多いのが特徴なんですよね。
私の知人に、福岡の急性期病棟で夜勤続きに疲れてCRCへ転職した看護師がいます。
給料は病棟時代とほぼ横ばいだったそうですが、夜勤手当がなくなった分を基本給と賞与でカバーできる求人を選んだことで、結果的に手取りはそこまで下がらなかったと聞きました。
「体力的にはこっちのほうが圧倒的に楽」と、本人はかなり満足していましたね。
あなたも「もう夜勤はきついけど、給料は落としたくない」そんな葛藤、抱えたことありませんか?CRCはまさにその悩みに応える働き方の一つだと思います。
CRCの求人を見るときは、以下のポイントを確認してみてください。
- CRO所属か病院内治験事務局所属か(勤務先によって働き方が変わります)
- 日勤のみ・土日休みかどうか
- 未経験可の求人か、臨床経験〇年以上必須の求人か
- 担当する治験の領域(製薬会社によって案件の忙しさが違います)
福岡はCROの支店や製薬会社の営業所も一定数あるため、都心部ほどではないものの、CRC求人自体はゼロではありません。
ただし人気の職種でもあるので、未経験の場合は求人が出た瞬間に応募するくらいのスピード感が必要だと感じます。
よくある質問(FAQ)
まとめ|福岡県で給料を下げずに転職する方法
ここまで、福岡県の看護師の給料が低いと言われる理由と、給料をキープ・アップさせるための働き方について、私自身の経験も交えてお伝えしてきました。振り返ると、こんな理由が背景にあります。
- 地方都市にもかかわらず看護大学・看護学校が乱立している
- 需要と供給のバランスが取れすぎていて、給料が上がりにくい
- 関東と比べて人口あたりの看護師数が倍以上いる
- 中途採用でも面接・小論文・筆記試験があり、ハードルが高い
- 35歳以上はフライトナースやユニット経験などの「武器」が求められやすい
正直、私も最初は「福岡なのに、なんでこんなに厳しいんだろう」と戸惑った一人です。
ただ、病院の中途採用だけにこだわらなければ、訪問看護・産業保健師・CRCといった選択肢で給料をキープしたり、夜勤なしで安定した働き方に変えたりすることは十分可能なんですよね。
あなたも今、「今の給料のまま、もう少し働きやすい環境に変えたい」そんな気持ちを抱えているんじゃないでしょうか。
給料か働きやすさか、どちらを優先するかは人それぞれですが、少なくとも「病院一択」で悩み続ける必要はないと、私自身の転職経験を振り返って感じています。
これから福岡で転職を考えている方は、まず自分がどの条件を一番譲れないのか整理してみてください。
給料なのか、夜勤の有無なのか、それとも将来のキャリアなのか。そこが見えてくると、次に見るべき求人も自然と絞られてくるはずです。

