看護師の働き方は多様化してきており、病院だけでなく企業で活躍している看護師も多いです。
資格を用いて働くほか、資格がなくてもできる仕事をあえて看護師が行うことで専門性を高めている企業もあります。
これまでの知識・経験を無駄にせず、企業へと幅を広げて活躍したい方は参考になる記事です。さらに、キャリアアップしたい方には、企業への転職方法もご紹介しています。
看護師の知識や経験を活かして働ける企業
看護師の知識や経験は企業でも活かすことができます。主に、以下の5つの働き方があります。
企業看護師
産業看護師・産業保健師
治験看護師
ヘルスケア業界
美容業界
企業看護師(企業内診療所)で外来業務と産業保健をこなす
企業内診療所(医務室)で従業員の受診を受け入れたり、健康面でのサポートを行います。企業内診療所は1,000人以上の大企業にあります。
業務内容は診療の補助など外来業務を実施しながら、生活習慣病のサポート(特定保健指導など)を行います。
看護業界でも人気が高く、求人が希少なので倍率は高いです。
産業看護師・産業保健師で従業員の健康をサポート
企業内の健康管理室で従業員が安全・安心して働けるよう健康面でのサポートをします。産業看護師の配置は少なく、保健師資格が必須条件となる企業が増えてきました。
保健師の中でも産業保健師は全体の6%とかなり希少な職業ですが、近年働き方改革や健康経営銘柄がスタートしたことで保健師を配置する企業が増えてきました。
最近では、中小企業に対して業務委託会社も増えており、企業専属ではなく定期的に訪問する委託事業も保健師が多く在籍しています。
治験看護師で治験施設や被験者のコーディネートをする
治験看護師はCRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)があります。
CRC(治験コーディネーター)
病院や治験施設支援機関に所属し、製薬会社と被験者の調整を行います。
被験者へ直接会って話をするため、コミュニケーションが得意な人、精神的サポートがしたい人におすすめです。
・患者へ説明会
・同意書作成
・予定調整
・服薬指導 など
CRA(臨床開発モニター)
新薬に関する治験のサポートや、治験が適切に行われているかどうかをモニタリング(監視)することが仕事です。
製薬会社は外資系企業が多いため、英語力が求められる上に、フットワークの軽さも必要です。常に忙しい職業のため、給料ややりがいを重視する方におすすめです。
・医療機関への訪問
・報告書作成 など
ヘルスケア業界で健康関連の会社で臨床知識を活かす
ダイエット商品を取り扱う会社、健康アプリを開発する会社などヘルスケア業界も増えてきました。看護師資格がなくても勤務可能ですが、医療の専門知識やこれまでの臨床経験を活かすことができます。
予防医学の話だけではなく、実際に見てきた現場を含めて自分の思いを大切に働けるので生きがいにもなります。
それだけでなく、看護師から一般企業へ転職するのはまだまだハードルが高いです。世の中には多くの業界があり、全く異なるフィールドで一から仕事を覚えるのは、それなりにストレスがかかります。
自分が企業のためにできることが一つでもあれば、新人でもやりがいが生まれ、継続しやすくなります。看護師から企業への一歩を踏み出しやすい業界がヘルスケア業界です。
ヘルスケア業界は一般人材転職サイトに求人が掲載されています。今後転職を検討している人は、以下の記事を参考にしてください。
美容業界で美容看護の視点からサポート
なぜ看護師から美容業界に?と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、美容業界は韓国に次いで日本でもレベルが高くなってきました。
そこで他者との差別化を図りたいのが専門性です。看護師の知識を活かして、医療的な面から商品を紹介したり、利用者サービスのフォローの充実さを出すために看護師を取り入れる企業もあります。
医療美容が増え、美容クリニックの進出が増えていますが、企業でも美容業界はまさしく看護師の知識が活かせる場所です。
求人はごくわずかですが、タイミングが合えば転職可能です。美容好きな人なら、一度は働いてみたいと思う業界です。
看護師の知識や経験を企業で活かせる職場まとめ
近年、看護師の働き方は多様化し、病院だけでなく企業にも活躍の場が広くなってきています。
病院だけでなく、視野を広げてキャリアアップしてみてはいかがでしょうか。
- 企業看護師
- 産業看護師・産業保健師
- 治験看護師
- ヘルスケア業界
- 美容業界
未経験・第二新卒の方の転職活動方法はこちらの記事を参考にしてください。
【参考記事一覧】