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【看護師から一般企業転職】企業看護師の知識や経験を活かして働ける職場7選

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看護師の働き方は多様化してきており、病院だけでなく企業で活躍している看護師も多いです。

「看護師なんて二度とやりたくない!」
「一般企業に転職したい!」
「企業転職を検討しているけど不安がある」

看護師から一般企業への転職を検討している方に向けて、「一般企業と病院の違い」や「企業転職をする前に知っておきたい基礎知識」「看護師経験を活かした企業での働き方」を解説しています。

看護師は資格を用いて看護師として働く以外にも、資格がなくてもできる仕事をあえて看護師が行うことで専門性を高めている企業もあります。看護師経験者大歓迎!という一般企業求人もあります。

看護師として培ってきたこれまでの知識・経験を無駄にせず、企業へと幅を広げて活躍したい方は参考になる情報です。

この記事を読めば、看護師から一般企業への転職のハードルが下がり挑戦しやすくなるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

目次

看護師の知識や経験を活かして働ける企業

企業で働く看護師

看護師の知識や経験は一般企業でも活かすことができます。主に、以下の7つの働き方があります。

企業での働き方

・企業看護師
・産業看護師・産業保健師
・中小企業の健康管理担当
・衛生管理者
・治験看護師
・ヘルスケア業界
・美容業界

企業看護師(企業内診療所)で外来業務と産業保健をこなす

企業内診療所(医務室)で従業員の受診を受け入れたり、健康面でのサポートを行います。企業内診療所は1,000人以上の大企業にあります。

業務内容は診療の補助など外来業務を実施しながら、生活習慣病のサポート(特定保健指導など)を行います。

看護業界でも人気が高く、求人が希少なので倍率は高いです。

求人は基本的に看護師転職サイトに掲載されています。

産業看護師・産業保健師で従業員の健康をサポート

看護師から一般企業と言えば、産業看護師や産業保健師が主流です。企業の健康管理室で従業員が安全・安心して働けるよう健康面でのサポートをします。

産業看護師の配置は少なく、保健師資格が必須条件となる企業が増えてきましたが、医務室がある大手企業や工場系で怪我の発生が多い業種は産業看護師を募集しているところもあります。

保健師の中でも産業保健師は全体の6%とかなり希少な職業ですが、近年働き方改革や健康経営銘柄がスタートしたことで保健師を配置する企業が増えています。

最近では、中小企業に対して業務委託会社も増えており、企業専属ではなく定期的に訪問する委託事業も保健師が多く在籍しています。

産業保健関連の転職を検討している人はこちらの記事を参考にしてください。

中小企業の健康管理担当

保健師配置のない中小企業は非常に多く、健康管理を担当しているのは専門職ではなく一般の人が行なっているところもあります。

健診機関との健康診断の調整
再検査受診勧奨などの管理
傷病手当金などの事務管理

保健師の配置がないため専門的に実施できる人は少なく、一般のサラリーマンがフォローできるレベル(保健指導以外)で業務を行うため業務内容や責任感はやや軽くなります。

しかし実施している内容は産業看護師や産業保健師と類似してので、専門的な知識や経験があるとより喜ばれる事間違いなしです。

衛生管理者

看護師としての経験を活かせる分野は他にもあり、衛生管理者として産業保健に携わっている人もいます。安全管理・衛生管理がメインです。保健師は会社に1~2人配置が多いですが、衛生管理者は複数名います。

熱中症対策、メンタルヘルス対策、労働災害予防活動など

看護師資格のみを持つ人で衛生管理者の試験を受けて取得した人もいます。試験は難しいですが、医療の知識は持っているので勉強しなくても解けるものも多くあり、一般の方よりも合格しやすいです。

保健師を持っている人は労働局へ申請するだけで取得可能です。看護師から一般企業への転職を検討していて第一種衛生管理者の免許を取得していない方は、以下の記事を参考にしてください。

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治験看護師で治験施設や被験者のコーディネートをする

看護師の臨床経験が一番活きる一般企業は、治験看護師です。治験看護師はCRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)の2種類あります。

どちらも自己完結型で単独行動が多いので、一人で黙々と作業を進めたい人や患者さんとゆっくり関わりを持ち、人のために頑張りたい人にはおすすめです。

CRC(治験コーディネーター)

病院や治験施設支援機関に所属し、製薬会社と被験者の調整を行います。

被験者へ直接会って話をするため、コミュニケーションが得意な人、精神的サポートがしたい人におすすめです。

業務内容

・患者へ説明会
・同意書作成
・予定調整
・服薬指導 など

CRA(臨床開発モニター)

新薬に関する治験のサポートや、治験が適切に行われているかどうかをモニタリング(監視)することが仕事です。

製薬会社は外資系企業が多いため、英語力が求められる上に、フットワークの軽さも必要です。常に忙しい職業のため、給料ややりがいを重視する方におすすめです。

業務内容

・医療機関への訪問
・報告書作成 など

ヘルスケア業界で臨床知識を活かす

看護師から一般企業へ転職する人の中でも、近年よく見かけるのはヘルスケア業界です。ダイエット商品を取り扱う会社、健康アプリを開発する会社などに看護師経験は歓迎されます。

看護師資格がなくても勤務可能ですが、医療の専門知識やこれまでの臨床経験を活かすことができます。企業も専門知識を持っている人が営業に出向いたり、顧客へサービス内容を伝えるときに説得力が増すという理由で重宝されます。

予防医学の話だけではなく、実際に見てきた現場を含めて自分の思いを大切に働けるので生きがいにもなります。

それだけでなく、看護師から一般企業へ転職するのはまだまだハードルが高いです。世の中には多くの業界があり、全く異なるフィールドで一から仕事を覚えるのは、それなりにストレスがかかります。

自分が企業のためにできることが一つでもあれば、新人でもやりがいが生まれ、継続しやすくなります。看護師から企業への一歩を踏み出しやすい業界がヘルスケア業界です。

ヘルスケア業界は一般人材転職サイトに求人が掲載されています。今後転職を検討している人は、以下の記事を参考にしてください。

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美容業界で美容看護の視点からサポート

なぜ看護師から美容業界に?と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、美容業界は韓国に次いで日本でもレベルが高くなってきました。

そこで他者との差別化を図りたいのが専門性です。看護師の知識を活かして、医療的な面から商品を紹介したり、利用者サービスのフォローの充実さを出すために看護師を取り入れる企業もあります。

例えば、ドライヤー業界の営業の求人で、看護師経験者が条件として記載されていました。理由は、皮膚などの医学的知識に基づいて説明をすることでお客様の信頼性が高まるからという事でした。

医療美容が増え、美容クリニックの進出が増えていますが、企業でも美容業界はまさしく看護師の知識が活かせる場所です。

求人はごくわずかですが、タイミングが合えば転職可能です。美容好きな人なら、一度は働いてみたいと思う業界です。

求人は一般企業サイトに掲載されています。初めての企業転職におすすめの一般企業転職サイトはこちらを参考にしてください。

その他看護師経験が活かせる分野

他にも、看護師の知識や経験を一般企業で活かせる場所はいくつも存在しています。

・薬品や化粧品の開発研究
・健康、生活用具の開発研究
・ヘルスケアコンサルタント
・医療ライター
・予備校講師
・保険業界

看護師の知識や経験を活かせる部分は山ほどあります!挑戦してみるのもアリですね!

看護師が憧れる!一般企業で働くOLの役割

一般企業といえば、女性はまずOLに憧れますよね。

資料のコピーをとるだけ。事務処理。

そんなのロボットだってできるじゃん、仕事なくなりそう。そう思った人は要注意です!

実際に事務処理中心の業務もありますが、OLといっても簡単な仕事だけではありません。

会社内の部署

・総務(人事、給与管理など事務業務)
・営業(お客様へサービスを売る)
・カスタマー(お問い合わせ窓口) など

このように会社の中にはいろんな部署があり、それぞれの役割を果たすことで組織が成り立っています。

「OL=コピーをとる人、事務処理をする人」の時代はとっくに過ぎていて(むしろペーパーレスが進んでいるのでコピーもとらない)男性に劣らないキャリアウーマンが増加しています。

確かに、子育て世代は時短勤務だったり、業務量が軽かったりしますが、一般企業のOLはほぼサラリーマンと同じ業務をこなしていてとてもかっこいいです。

もしやりたいことがあって、興味があるものがあるならば一般事務に挑戦するのも良いと思います。

看護師でも第二新卒を会社は欲しがっている

今は転職があたりまえの時代だからこそ第二新卒20代は会社も欲しがっています。看護師歴だけでも職歴は関係ないとエージェントが断言しているほどです。

私は産業保健師をしていますが、弊社へ営業に来ていたサラリーマンは元看護師でした。一般企業に勤める人は意外と多いです。

看護師は人とのコミュニケーションが上手いうえに、アセスメント能力もあり問題解決が得意なので営業コンサルに向いている人が多いです。

ぜひ自己分析をして、病院以外の場所で働くとしたら、どんな分野が向いているのか?自分の経験がどこで活かせると嬉しいか?を考えてみましょう。

一般企業への就活で利用される徹底した自己分析方法はこちらの記事にまとめています。ぜひ参考にしてください。

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一般企業に転職するにはどうしたらいいの?

看護師から一般企業へ転職するには、転職サイトに登録し、気になる求人へ応募しましょう。

業界未経験だからこそ、エージェントに頼り、業界の詳しい話や自分に適した職種・職場を探してもらうことで転職での失敗を防ぐことができます。

1.転職サイトに登録する

一番スムーズなのは、合同就職説明会や転職エージェントに相談をすることです。

一般企業といっても日本には約420万社数も存在していて、そこから自分で探すのは無謀です。

一般企業の転職に詳しいエージェントは自分の経験や理想に適した職種を見つけてくれます。

おすすめ一般転職サイト:DODAエージェントサービス

やりたいことが見つからない人は?

ストレングスファインダーを使って自分の資質を活かせる仕事を探すのもおすすめです。

質問にいくつか答えるだけで自分が持っている資質がわかり、その資質が活かせる職業が本に詳しく記載されています。

他にも、企業で働いている友人や知り合い等に職場を紹介してもらうのも良い選択ですね。

最近では紹介制度を取っている企業も多いので、働きやすい環境があれば話を聞いてみるのも良いです。

2.履歴書・職務経歴書を準備する

履歴書と職務経歴書は転職に必要な書類なので早めに準備しておきましょう。

書類の添削は転職エージェントに依頼すると企業に合った志望動機が書けて、採用率がアップします。

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看護師スキルを落としたくないなら単発でもOK

看護師資格は保険として持っておくと、あらゆる仕事に挑戦しやすいです。

看護師は更新制度がないのが大きなメリット。資格があるからこそいつでも働きたい時に働ける、素敵な職業です。それを思う存分利用すべきです!

看護師の仕事は好きだけど忙しいのは嫌。
夜勤が無理。
キツい性格になるのは嫌。

そのように感じる人は単発バイト週2~3日のパートで看護師として働くのも良いです。

やっぱり看護師がしたい。
給料が足りない。

そう感じたら看護師に戻ればいいだけの話です。

看護師の知識や経験を企業で活かせる職場まとめ

近年、看護師の働き方は多様化し、病院だけでなく企業にも活躍の場が広くなってきています。

病院だけでなく、視野を広げてキャリアアップしてみてはいかがでしょうか。

  • 企業看護師
  • 産業看護師・産業保健師
  • 中小企業の健康管理担当
  • 衛生管理者
  • 治験看護師
  • ヘルスケア業界
  • 美容業界

【参考記事一覧】

企業看護師(産業看護師)に転職!仕事内容や求人情報を徹底解説!アクシス

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