産業保健師を目指している皆さん、転職したいと思った理由は何ですか?
「楽したいから」という人が9割を超えていると思います。
「楽したい」というより、「ストレスを抱えすぎず、健康的に働きたいから」という理由なのではないでしょうか。
実際、私も「楽したい」という気持ちで産業保健師を目指しました。そして、実際になることができています。
なぜ、こんなしょーもない理由で転職成功したのか、ぜひ皆さんの将来の参考になればと思いまとめました。

Hana|産業保健師ブロガー
看護師・産業保健師
第一種衛生管理者
【記事内容】
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康 など
なぜ、そんな理由で産業保健師になれるのか

産業保健師は、皆さんが言うように確かに楽です。ほとんどの人が「看護師やりたくない」「楽をしたい」で転職をしています。
それは、決して悪いことではないのです。
なぜなら、「看護師が過酷なだけ」だから。
私は産業保健師になり、2つの会社を見てきました。そこで企業のイメージや働くということのイメージをがらっと変わりました。
【一般に働くということ】
・毎日ハラハラドキドキを感じていない。成長して会社の利益を上げるために働く。
・時間に追われてキャパオーバーになることがない。
・帰宅しても「今日大丈夫だったかな、失敗していないかな」という不安がない。
・頭と体を同時にフルで使うことはない。
企業を経験し、社員と関わっているうちに、看護師は、なぜこんなに過酷な現場なのだろう、と感じるようになりました。命と隣り合わせなのにもかかわらず、業務に余裕もない。
毎日走り回っているうえに、精神的にも追われている。この状況で「楽をしたい」というのは当たり前なのです。

「楽したい」をポジティブワードに変換すれば、志望理由として自信を持って伝えましょう。
では、どのように言い換えたら良いのか。
「プライベートを充実させたい」
「生き生きと働きたい」
これで悪い印象はなくなります。
言い方の問題であり、これにプラスして産業保健師になりたいと思う理由を伝えることができればOKです。
看護師から産業保健師へ転職した人の志望理由

看護師から産業保健師を目指す人は、主に以下ような思いがあります。ぜひ、志望理由の参考にしてみてください。
- ・生活習慣病で命を落とす人が減ればいいのに、と思っている。
- ・予防可能な病気になった大人が、余命宣告されて後悔しているのを見ると辛い。
- ・日本の将来が不安。少子高齢化が大きく進み、医療費が増大しすぎていて、絶望を感じる。
- ・不規則な生活習慣を止めたいという話をよく聞くが、実際に実行できている人は少なく、もどかしさを感じている。
上記のように、日常生活での何気ない会話や看護師経験から感じていることはそれぞれあります。
「楽をしたいから」という理由だけでは企業に採用してもらえませんが、他にも目指す理由がどこかしらにあるはずです。
自分が人と関わってきたなかで、産業保健師をやりたい、と思ったきっかけやヒントがあると思います。これまでの経験を見直し、志望理由を明確にすることで、面接で活用してみてください。
面接で話した私が保健師を目指した志望理由

私は、看護師へなりたいという強い意志はなく、もともと保健師志望でした。なかでも、なぜ産業保健師になりたかったか、以下のような理由があります。
- もともと保健師を目指していた。
- 大学時代の演習で、企業で健康教育をして楽しかった。
- 小児科を経験し、原因不明または遺伝性の病気で頑張っている子たちがいるのに、大人は生活習慣が引き金となって病気になり、後悔をしている。予防できるものは予防して後悔をする人を減らしたい。
- 医療費が高くなりすぎている。透析は1年で400万以上。日本の将来がもうすでに見えない。
- 平均寿命は延びているが、健康寿命を延ばし年をとっても元気に楽しく暮らせる人が増えてほしい。
- ブラック企業が減って、働くイメージがポジティブなものに変われば、生き生きと生活できる人が増える。そして、生産性の向上につながるので企業の支えになりたい。
楽したい理由以外にも、産業保健を目指したいと思った理由が見つかると、面接でも自分の意思を上手く伝えることができます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
産業保健師は狭き門ですが、自分の意思がはっきりしていると面接も怖くないです。しっかり面接対策をするうえで考えてみてくださいね。
「楽したい」は置いといて、プラスに考えてみましょう。
