転職活動時に必ず必要な志望動機。保健師は倍率が高く、書類選考を突破するには他との差別化が重要なポイントとなります。
・志望動機がありきたりすぎる
・保健師の経験がないから具体的な内容をどう書けば良いのかわからない
・もっと自分らしさを引き出せる志望動機にしたい
このような方に向けて保健師未経験でも簡単に書ける志望動機の書き方や具体例をまとめています。保健師をやりたいという強い気持ちが伝わるコツも紹介しています。


★Hanaの産業保健師転職履歴★
・産業保健師への転職経験2回
(契約社員→正社員)
・エントリー数20社
・書類審査通過数10社
・転職活動期間9ヵ月(経験談はこちら)
【産業保健師の志望動機】書き方のコツ
志望動機をわかりやすく書くコツは、結論から書くことです。
これをPREP法といいます。
私が御社へ志望する理由は〇〇です。
それは、~だからです。
例えば、・・・
だから私は御社を志望しています。
このような流れで伝えると、冒頭部分から自分が何を言いたいのか、伝わりやすい志望動機になります。

このように4ステップで自分の伝えたい内容が箇条書きでまとめられると、頭の中も整理され面接でスムーズに話せます。
産業保健師の志望動機を書く前の注意点
産業保健師の志望動機には以下の3点が入っているか確認をしましょう。
①なぜ保健師になりたいのか?
②なぜ産業保健師なのか?
③なぜその会社を選んだのか?
③の会社を選んだ理由は一番難しいところですが、ここが一番のポイントです。
面接官は「この会社で働きたい!!」という意思がある人を好みます。これまで看護師の経験しかなく企業がどんな場所かもわからない人にとっては一番悩みやすいところです。
自分が応募する会社はどんなところか?あらかじめ企業研究をしているとスムーズに答えることができます。以下の記事を参考に調べてみてください。

産業保健師の志望動機の具体例
志望動機の具体例で初心者が一番やってしまうミスは産業保健の必要性を説明していること。
【よくある具体例のミス】
産業保健師を志望する理由は労働者において心と体の健康が重要であると感じたからです。心が健康でなければ働くのが億劫になり、パフォーマンスも低下します。当たり前のことですが気づけていない人は多いのではないかと思います。私は健康であることの大切さを伝える仕事がしたいと思い志望しました。

知識があれば誰にでも説明できる内容になってしまっています。自分にしか言えないこと(=経験談)を意識すると魅力度がアップします!
患者の退院後のフォローに携わりたい

高齢者は退院後フォローが充実していますが、成人(働く世代)は基本的に自己管理です。
しかし、自己管理ができず病気を放置してしまう人も多く、病気が重症化していき後々後悔する人も・・・そこで保健師の介入が必要となります。
【具体例】
入院中は血糖コントロールができていても、退院後に治療が上手くできずコントロール不良となり再入院を繰り返す患者をみてきた。
退院後も継続した支援の必要性を感じ、保健師になりたいと思った。
臨床経験が活かせる部分です。
実際にみてきた患者像をもとに具体例をあげるとさらに良いです。
予防医学に興味がある

病棟看護師から保健師を目指す人にとって一番使いやすい部分です。
今まで見てきたもの、感じてきたものを含めて自分の気持ちを強く伝えましょう。
【具体例】
コロナ陽性者で基礎疾患(糖尿病)のある人は重症化しやすく命を落とす患者をたくさんみてきた。
糖尿病は予防できる病気であるが多くの命がなくなっていることを知り胸が痛くなった。本人、家族の悲しみを少しでも少なくしたい。
【具体例】
クモ膜下出血で救急搬送される人が多く、40代の働く世代は妻子もいて家族の悲しんでいる姿を見ると心苦しい。
看護の現場において、なんとか救いたいと全力を尽くしても搬送されてきた時点で手遅れなケースを目の当たりにした。発症する前段階で関わりたいと思い、予防医学に興味を持った。
臨床経験が活かせる部分です。実際に経験した症例を挙げて伝えましょう。
医療費の増大を押さえたい【20代~30代におすすめ】

予防にかかる費用<治療費の視点で将来について考える場合です。若い世代は皆将来への不安があると思います。
自分のこととして現代の社会情勢を捉えて話ができると良いです。
医療の進歩に伴い平均寿命も延びてきた一方で、社会問題となっているのが医療費の増大。
【具体例】
日本は社会保障が充実していて助かる部分もあるが、将来10年後、20年後を考えると少子高齢化もあり支える人が減ってきているのは十分に証明されている。
予防にかかる費用よりも治療費の方が断然高い。医療費削減のために、まずは病気にかからないことが重要である。
がん検診や人間ドックもあるが、利用者はまだまだ少なく、予防に対する意識が低い。医療費増大を防ぐためにも予防医学に携わりたい。
時事問題をもとに自分がどう力になれるのかをアピールすることもポイント高いです。
メンタルヘルスケア予防

近年、メンタルヘルスケアは企業で最も関心度が高いです。産業保健師を目指す方で、メンタルヘルスに力を入れている企業を受ける方にはおすすめです。
【具体例】
同僚や友人など周囲にメンタル疾患になった人がいる。よく相談されることが多かった。本人の気持ちの弱さが原因と勘違いされることもあり、メンタルヘルスケアの基礎知識の定着が必要であると考える。
また、メンタルは一度壊れてしまうと長期的治療が必要で、治っても再度ぶり返すこともある。早い段階で支援し、治療することが重要であると感じているのでメンタルヘルスケアに携わりたい。
産業保健師の志望動機NG集
産業保健師を目指す人の志望動機添削を続けていて、実際にアドバイスしている内容をもとに産業保健師の志望動機NG集をまとめました。よくあるNG例は以下の通りです。
・言いたいことを詰め込みすぎている
・誰でも言える内容になっている
・エピソードが近況報告のみ
・「産業保健師の経験ができる」「産業保健が学べる」
言いたいことを詰め込みすぎている

御社を志望した理由は、病棟看護師の経験を通して、病気の予防が必要だと感じたからです。
・病気の予防が大事
・病棟での経験
・家族の病気のこと
このように、志望動機の中に言いたい事を全て詰め込みすぎて、ひとつひとつの内容が薄くなってしまっています。
言いたいことを詰め込みすぎてしまうとエピソードが薄くなり、伝わらなくなりがちです。面接官を感動させられるようなエピソードにするためには、話を聞いてその情景が浮かび上がるようなものであるかがポイントです。
・具体的なエピソードが話せるように、言いたいことを一つまたは二つに絞る。
なかなか自分では気づきにくい部分であるため、友人や先輩、エージェントにチェックしてもらいましょう。
誰でも言える内容になっている
志望動機が面接官に響かないのは、誰でも話せる内容である可能性が高いです。
・病気の予防が大事
・病気が悪化しないように早めに手を打つことが大事
教科書に書いてあるような予防の重要性の説明になってしまいます。このような文章は志望動機に多く、面接官も飽き飽きしてしまいます。
・自分にしか言えないエピソードを話す
・これまでの経験したことを話す
・エピソードには疾患名や患者の発言を汲みこむ
・自分が実施したことに対する相手の反応を入れる
エピソードが状況報告のみ

健診センターで勤務しておりましたが健診センターでは十分なフォローができませんでした。そのため、産業保健師になって働く人に関わりを持ちたいと思いました。
健診センターで勤務していた時の状況を報告しているだけで肝心な自分の思いが抜けてしまっています。
・どんなことに限界を感じていたのか
・これからどの部分で関わりたいと思ったのか
・これまでの経験を通して自分がどのように活躍できるのか
以上をポイントに書き出してみると、志望動機の内容が濃くなります。
産業保健師の経験が積める・産業保健が学べる
自己研鑽はもちろん大事ですが、産業保健師の志望動機には避けたい内容です。
その理由は、産業保健師は人数が少なく教育体制が整っていないからです。未経験者を育てるよりも、入社してすぐ活躍できる人やすぐ即戦力となる人材を求めていることが多いです。
未経験者OKの求人であっても、残念ながら応募者に経験者がいれば経験者が優遇される世界です。
しかし、事業所が産業保健師の充実した教育制度をアピールしている場合は、志望動機に入れても良いでしょう。
産業保健師志望動機の書き方まとめ
履歴書や面接での志望動機は、結論→根拠→具体例→結論の順(PREP法)でまとめること。
【志望動機の具体例】
・退院後のフォローに携わりたい
・予防医学に興味がある
・医療費の増大を抑えたい
・メンタルヘルスケアに携わりたい など
これまでに経験したこと、学んだことをもとに志望動機を考えると相手に伝わりやすくなります。

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