産業保健師の求人は看護師の求人と比べると非常に限られています。
特に東京や大阪の都心部は年中求人が見られますが、地方では年に2~3件程度しか求人が出ないことが多いです。
産業保健師の求人が少ない理由は配置義務がない・在籍数が少ない、求人情報が分散されている・伝手で採用するの4つの理由があります。
厳しい転職になりますが実は求人は探せば意外と多く、最近は働き方改革や健康経営が広まったことで、保健師の増員や新しく保健師を設置する企業も増えてきています。
保健師の需要が高まっているこの時期がベストタイミング!産業保健師になるための第一歩を踏み出せるように求人の探し方のコツを紹介します!

Hana|産業保健師ブロガー
大学病院小児科3年
産業保健師4年目
第一種衛生管理者
【情報発信中】
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康・ダイエット など
産業保健師の求人が少ない4つの理由
産業保健師の求人が少ない理由は、以下の4つの要因によります。
企業に保健師配置義務がない
産業医や衛生管理者といった職種は、従業員の数に応じて配置が義務付けられていますが、産業保健師にはこのような配置義務がありません。
そのため、大企業を除いて多くの中小企業では保健師が配置されていないため、求人が減少します。
保健師の在籍数が少ない
保健師を配置している企業でも、通常は1000人の従業員に対して1人の保健師が配置されることが一般的です。これにより、保健師の在籍数が非常に少なくなります。
求人情報が分散されている
産業保健師の求人はハローワーク、看護系転職サイト、一般企業系転職サイトなどさまざまな場所に分散して掲載されています。
求人情報の分散により、求職者が適切な求人を見つけるのが難しくなります。しかし、注意深く探せば意外と多くの求人があり、地方でも募集が行われている場合もあります。
伝手で採用する
産業保健師の求人には多くの応募者がいるため、採用には時間と労力がかかります。
企業は求人サイトを経由する場合に仲介手数料を支払う必要があるため、これを避ける傾向があります。しかし、身近に産業保健師や産業医、人事労務(総務)の関係者がいる場合は、求人情報が口コミで広まることもあります。
そのため、自分のネットワークを活かして求人情報を収集することが有益です。

契約社員から正社員へ転職する時に、当時の上司であった人事労務課長(衛生管理者)が保健師募集を探してくれました!
産業保健師の求人が少ないという状況にありながらも、求人を見つけるための効果的な方法があります。以下は少ない産業保健師求人を見つけるためのコツです。
少ない産業保健師求人の探し方のコツ
転職サイトに複数登録する
看護師系転職サイトと一般企業系転職サイトどちらにも多くの求人が出ています。
一般的に看護師系転職サイトの利用者が多く、一般企業系転職サイトは産業保健師求人があるのを知らない人が多いので穴場です。一般企業向けは未経験でも応募可能な求人が多数あるので、倍率が低く採用されやすいです。
ハローワーク求人も見逃さない
ハローワークにも産業保健師の求人募集が行われています。条件が良い求人も多いため、注意してチェックしましょう。ジョブメドレー 看護を利用すれば、ハローワーク求人も同時に探すことができます。※行政保健師求人ももちろんあります。
大学教授や知り合いから保健師募集を探す
一番簡単かつ迅速な方法は、自分の人脈を活用することです。特に保健師のコミュニティが広がっている大学教授などは、紹介してくれる可能性が高いです。
一番簡単かつ迅速な方法は自分の人脈を活用することです。保健師のコミュニティが広がっている大学教授などは、紹介してくれる可能性が高いです。ただし、紹介を受ける場合は、信頼性があり、業務を遂行できるスキルを持っていることが重要です。
直接的な関係がなくても求人の噂を聞きいた場合は自ら人事課へ連絡し、求人募集の確認を試みるのも良いです。

知り合いがいない場合は、研修会・セミナー・学会で交流を深めておくのもおすすめです!
求人が多い時期を狙う
4月採用時期 11月~翌年2月
8月採用時期 7月~8月
倍率は高くなりますが、求人情報が多い時期を狙うのもおすすめです。採用しやすい年度初めや7月賞与を貰っての退職が多い時期も求人が多く出ます。
まとめ:産業保健師求人が少ない4つの理由と求人の探し方
産業保健師の求人が少ないという厳しい状況でも、適切な方法を駆使して求人を見つけることは可能です。産業保健師の需要が高まっている現在、ベストなタイミングを逃さず、転職を成功させるために上記のアドバイスを活用してみてください。
産業保健師の求人が少ない理由は以下4つです。
- 企業に保健師配置義務がない
- 保健師の在籍数が少ない
- 求人情報が分散されている
- 伝手で採用する
少ない産業保健師求人の探し方のコツは以下の通りです。参考にしてみてください。
- 転職サイトに複数登録する
- ハローワーク求人も見逃さない
- 大学教授や知り合いから保健師募集を探す
- 求人が多い時期を狙う