産業保健師は定時終わりと言われています。残業することもありますが、基本的には定時ピッタリに帰ることができます。
どんなことで残業をしているの?
残業がない生活はやっぱりいいの?
はやく帰宅して何をしているの?
病棟勤務の方(とくに急性期病院)はこのような疑問を持つと思います。残業があたりまえで、定時帰宅なんて何回経験したかな?と数えるくらいかと思います。
私も産業保健師になるまで、残業はあたりまえだと思っていましたが、企業は残業を減らす取り組みを全力で行っています。
そこで、産業保健師の残業が少ない実態について、まとめています。ぜひ視界を広げて、残業のない生活を求めてみてはいかがでしょうか?

Hana|産業保健師ブロガー
大学病院小児科3年
産業保健師4年目
第一種衛生管理者
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産業保健師の残業は少ない!多くても10~15時間/月
産業保健師はほとんど残業はありません。ですが、繁忙期は10~15時間/月です。それも、1年のうち2ヵ月ほどです。
看護師同様、緊急対応や突然の相談が来れば、当然対応をしなければならないため残業となることがあります。
どんな理由で残業になるのか?
・健康診断が夜まであるとき
・突然の相談が入った時(メンタルが多い)
・終業直前に従業員が怪我をしたとき
残業が少ない理由は主に3つ

①労働基準法の法律に則り、残業はできない
残業時間は法律で決められており、多すぎると以下の対応が必要になります。
80時間/月以上で希望者は保健師の面談が必要
100時間/月以上は産業医の面談が必須
保健師は、長時間勤務者には健康管理の面で面談を行う必要があります。
そのため、保健師が残業していては会社に残業を減らすよう強く言えなくなってしまいます。
従業員の安全・健康を守るためにも、保健師は自ら残業をしないことが大切です。

私の職場は残業が1時間/月以上あると指摘が入るくらい厳しいです!
残業代は1分単位で貰えます!
②フレックスタイム制の導入
フレックスタイムをご存知ですか?
病院ではありえないシステムですが、近年、多くの企業で導入されています。
フレックスタイムとは・・・
一定の期間についてあらかじめ定められた総労働時間があり、その範囲内で働く時間を自由に決めることができる制度です。例えば、ある1カ月に働く時間が160時間と決められていた場合、1カ月間の合計が160時間になれば、1日10時間働く日や、5時間で仕事を切り上げる日があってもよいということになります。
産業保健師のなかでも残業となりがちな健康診断の時にも利用することができ、例えば、健診が16時~21時まである時は、出勤時間を遅くずらすことができます。
あらかじめ、スケジュールが決まっていれば、出勤時間を調節できるので体力的にも楽になります。
③自分の采配である程度スケジュールが決められる
病院では患者さんのスケジュールに合わせて看護師が動きますが、産業保健師は基本的に自分でスケジュールを決めて仕事を進めていきます。
そのため、突然の呼び出しや仕事が増えるといったことは本当にまれです。
毎日面談や健康企画の予定を入れてしまうとキャパオーバーになってしまいます。
定期的に記録や事務仕事をする日を決めて集中して作業をしたり、ゆとりのある業務になるよう調整をします。
残業が少ないと趣味や副業に時間を使える

残業が少ないとたくさんメリットがあります。
はやく帰宅することで自分の時間が増えるため、家族の時間にしたり、趣味や副業をする時間にも使えます。


私は18時には帰宅して、ブログ記事を作成したり、読書をしたりゆっくりと過ごしています。
まとめ
産業保健師の残業の実際についてをまとめました。
急性期病棟で働いていた時と大きく変わり、残業がない生活を楽しんでいます。
残業が少ない理由としては、以下の3つ。
①法律で決められているから
②フレックスタイム制が導入されているから
③自分の采配でスケジュールを入れられるから
残業を減らすことで、身体的負担が減り、ストレス発散する時間もあるので精神的にも余裕が生まれます。
病棟勤務で「残業が多すぎる」という方は、今後の働き方について考えるいいきっかけになればと思います。