産業保健師を目指す皆さん、「転職エージェントに臨床経験がないと厳しいです」と言われたことはありませんか?
私も臨床経験3年で転職活動を始めましたが、経験があってもなかなかスムーズに受け入れてもらえなかったことがあります。
実際に産業保健師になってみて伝えたいことは、臨床経験はある方が断然良いです!
この記事では、臨床経験のどんなスキルが企業の即戦力となるのかがわかる記事となっています。
憧れの産業保健師になるために、臨床経験のモチベーションを上げていきましょう。
◇急変時の対応が一次処置に役立つ
◇臨床経験があると病院との連携がスムーズにできる
◇専門的な医療知識と判断力がアセスメントに役立つ
臨床経験が企業の即戦力となる理由
臨床経験が企業に役立つことは以下の3つです。
- 急変時の対応ができる
- 病院との連携がスムーズにできる
- 専門的な医療知識と判断力がある
急変時の対応ができる
製造、物流など技能系社員がいる会社では怪我が多く、適切な処置を施さなければなりません。
もちろん、労災発生時には病院を受診しますが、処置する第一人者として対応しなければなりません。それに慌てず、冷静に対応できる力が必要になります。
【現場でよくある労災】
・擦過傷
・足場の悪い場所での作業における捻挫や骨折
・機械による指の切断
また、高齢者だけでなく、成人でも過労や生活習慣病などで突然心疾患や脳疾患で倒れる人ももちろんいます。緊急時の対応として、心肺蘇生(呼吸や循環の管理)を行う必要があります。
会社に在籍している医療者は保健師だけであり、頼られることは多いです。結果として、何にもできなかった、となることがないようにします。
緊急対応に関しては臨床でないと経験できないことがほとんどなので、現場で身に付けておくと良いです。
自分に自信をつけるためにも、臨床で経験しておくことをおすすめします!
病院との連携がスムーズにできる
産業保健では、病気を持っている人のフォローや退院後の職場復帰支援を行います。
上記のような情報を知っているだけでも、従業員へより良い情報を提供することができ、生活面でのサポートもできます。
病院の治療方針と合わせて保健指導を行うのにもスムーズです!
専門的な医療知識と判断力がある
怪我や病気で仕事を休んでいる場合、従業員から直接症状を聞きます。ですが、あくまでも自覚症状なのであって、度合いもそれぞれ違います。
こんな症状で?これだけで休むの?というような時もあります。その際に臨床経験は健康状態の把握のための判断材料ともなります。
また、実際受診に同行するケースもあり、先生の話を聞いてみると「大袈裟に話されているだけだった」ということもあります。経験によって判断力がつくものだと思いますので、臨床でたくさん経験を積んでおいた方が良いでしょう。
臨床経験3年も耐えられない時にすべきこと
将来産業保健師になるために、臨床経験を積んでいる人も多いかと思います。その際、臨床経験が耐えられないと相談を受けます。
看護師が合わなさすぎて辛いです・・・
このような方に伝えたいのは、臨床経験は「急性期でなくても良い」ということ。臨床経験の悩みを相談する人の特徴として大学病院や総合病院など急性期で働いていることが多いです。
産業保健師が臨床経験を求める理由は、先ほど述べたように「急変の対応」「病院との連携」「専門的な知識と判断力」この3つです。
この3つの経験やスキルは、慢性期・回復期でも経験できますし、クリニックでの経験も臨床経験とみなされます。
今辛い思いをしている人は、働きやすい環境へ転職してみるのもひとつの手です。
新人・若手看護師におすすめの転職サイトはこちらの記事にまとめています。ぜひ参考にしてください。
産業保健師で臨床経験が強みになる3つの理由まとめ
・労災による怪我や病気における急変時、緊急時の対応ができる!
・社会資源、医療連携についてわかっていると、従業員への提案ができ、生活面でのフォローができる!
・医療の知識、アセスメント能力があり、臨床経験で判断力がついていると問題解決もはやい!
産業保健では、臨床経験がなくても出来ますが、あるに越したことはないです。会社に一人配置の場合もありますので、経験があった方が即戦力にはなります。
産業保健師求人でも、「臨床経験必須」となっていることも多いためできるだけ経験を積んでおくことをおすすめします。経験年数としては5年以上、3年以上となることが多く、経験が多いほど採用されやすくなります。