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【スキルアップ】今日から使える!保健指導基本テクニック10選

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初めて保健指導をする時、このように不安に感じた経験はありませんか?

「ちゃんと良いアドバイスができるかな?」
「スムーズに進められるかな?」

保健指導は、臨床経験があれば実践できるものではありません。

しかし、ちょっとしたコツを押さえれば、スムーズに進められるようになります。

今回は新人保健師でもすぐに実践できる「押さえておきたい保健指導の基本テクニック10選」を紹介します。

面談の進め方で悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んで、明日からの保健指導に役立ててくださいね!

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目次

対象者の目標設定を明確にする

保健指導では、対象者とともにまず目標設定を明確にしましょう。

数字や具体的な行動を細かく設定することで、対象者が行動しやすくなります。

SMARTの法則を活用すると、個々の健康課題に合わせた具体的な目標が設定できるようになります。

  • S(Specfic)具体的なもの
    「健康的に痩せる」ではなく「3ヶ月で2kg減量する」
  • M(Measurable)測定可能なもの
    体重・歩数・食事回数など数値で管理
  • A(Achievable)達成可能なもの
    「毎日1時間運動」ではなく「1日15分のウォーキング」
  • R(Relevant)本人に関連がある
    本人が「やりたい」と思える内容にする
  • T(Time-bound)期限を決める
    「1ヶ月で〇〇する」など期限を設定

目標に数字を入れるように意識しよう!

対象者の生活の改善をサポートする

健康習慣の定着には、本人の生活に合わせた「小さなステップ」が重要です。

血液検査が改善するよう習慣を変えることも大切ですが、まずは対象者が無理なく続けられる改善策を提案することで、面談後すぐに実践に繋げることができます。

以下に保健指導でよくある健康課題とその改善策の例を紹介します。参考にしてください。

項目よくある問題改善策
食事朝食を抜くヨーグルト+フルーツなど
簡単なものから始める
運動運動の時間が
取れない
通勤時一駅分歩く
エレベーターではなく階段を使う
睡眠夜更かしが
習慣化
スマホを寝る30分前に手放す
ストレス仕事のストレスで
暴飲暴食
深呼吸や軽いストレッチを取り入れる

対象者が実行できるか?継続できるか?がポイント!

コミュニケーションを大事にする

面談では、保健師が医療知識を伝えるだけの指導ではなく、一緒に考える姿勢を持ち「相談型のアプローチ」を心がけましょう。

一般的な指導の体制で「〜してください」と伝えてしまうと、「余計なお世話」「自分のことは自分でやるから」と拒否されることが多くなってしまいます。

対象者に強い拒否反応がある場合は、行動変容を促す動機づけ面接法(MI)を活用するのもおすすめです。

【動機づけ面接(MI)の3つのポイント】
①開かれた質問
「最近の生活で気になっていることはありますか?」
②共感を示す
「忙しい中でも健康に気をつけようとしているのは素晴らしいですね」
③本人の意欲を引き出す
「もし〇〇を改善できたら、どんなメリットがあると思いますか?」

そのほか心理学を用いた保健指導スキルアップ術はこちらの記事を参考にしてください。

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ポジティブなフィードバック

人は「できた!」という成功体験を積み重ねることで、自信がつきます。

大きな成功体験でなくても構いません。

「毎日できた」「5分だけウォーキングできた」など小さな成功体験をたくさん積み重ねることが重要です。

保健指導では、成功体験があると「次も頑張ってみよう」と次の行動に繋がりやすくなります。

【フィードバックの3つのポイント】
①小さな成功を評価
「昨日よりも10分早く寝られたのはすごいですね!」
②行動変容できた理由を振り返る
「なぜこの改善ができたと思いますか?」
③褒め方を工夫する
「〇〇さんの努力のおかげですね」

すぐに数値改善につながらなくても、小さな成功体験をたくさん経験し、継続することが大切です。

とにかく褒める要素を増やしていこう!

ライフスタイルに合ったアドバイスをする

「一般的な健康法」ではなく、対象者の仕事や家庭の状況を考慮し、無理のない解決策を提案しましょう。

ライフスタイルアドバイスの例
忙しくて運動の
時間がない
仕事中にストレッチ、歯磨きをしながらスクワット
コンビニ食が
多い
おにぎり+サラダチキン+野菜スープを選ぶ
仕事がデスク
ワーク中心
1時間に1回立ち上がって背伸びをする

SNSやネットが発達した令和の時代は、多くの健康・医療情報が飛び交っています。

しかし実際に行動できる人や成果を出せている人は少なく、数値改善し健康寿命を伸ばすためには自分に合った方法で長く続けられることが大切です。

保健師は、対象者の性格価値観、環境に合わせたアドバイスを提供することを心がけましょう。

ここが保健師の腕の見せどころです!

保健師の継続的なフォロー

保健指導は一度きりの指導で終わらせず、定期的に振り返りを実施することで継続率がアップします。

電話やメール、LINE等で簡単なフォローアップをするのも効果的です。

【フォローアップの3つのポイント】
①LINEやメールでリマインド
「今週の目標は順調ですか?」
②成功事例を共有
「〇〇さんはこんな方法でうまくいったそうですよ!」
③習慣化のポイントを伝える
「毎日決まった時間にやると定着しやすいです」

返答率が低く、継続したフォローができていない場合は、一つひとつの返信のハードルを下げてみてください。

面談以外でも一人で実施できるように土台を作ってあげましょう!

対象者のステージモデルに応じた指導をする(行動変容ステージモデル)

行動変容ステージモデル

人の健康行動の変化には段階があり、それぞれに適したアプローチが重要です。

  • 無関心期:変えようとしていない
    「今の生活に満足していますか?」と問いかける
  • 関心期:変えたいがどうすればいいかわからない
    メリット・デメリットを伝える
  • 準備期:変えようと具体的に考えている
    「何から始めるのが良さそうですか?」と相談する
  • 実行期:実際に行動している
    継続できる方法を一緒に考える
  • 維持期:習慣化している
    再発防止策を立てる

行動変容に全く興味がない人に「1日30分ウォーキングをしましょう」など具体的な指導をしても、残念ながら効果はありません。

それぞれの対象者がどの段階にいるのか把握し、その段階に合った声かけを行うと行動変容に繋がりやすくなります。

対象者がどの段階にいるのか把握できる方法は、こちらの記事を参考にしてください。

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初回面談でやると効果的!

効果的なアプリなど指導ツールの活用

現代は生活改善をサポートしてくれるアプリがたくさん開発されています。

保健指導の効果を高めるために、データを活用するのも有効です。

歩数計アプリは、目標達成が可視化できるのでモチベーションアップにつながります。

食事記録アプリは、写真を撮るだけでおおよそのカロリー数を計算してくれる優れたものもあります。

血圧管理アプリは、日々の数値を記録するだけでなく、自動でグラフ化してくれるので数字に苦手意識がある人も楽しく管理できます。

ヘルスケアは継続力が命。面談を終えた後のサポートがなにより大事!

行動変容を促す心理学的アプローチ

その他にも心理学的アプローチも対象者の行動変容には効果的です。例えば、以下のような2つがあります。

ナッジ理論

ナッジ理論とは、人々の意思決定をより良い方向に導くための行動経済学の考え方で、強制せずに自発的な行動変容を促す手法です。

簡単に言えば、自然と健康行動を運びたくなる仕組みを作ることです。

保健指導では、健康的な行動(例:運動、食生活、禁煙、定期健診など)を促すために、この理論が非常に有効です。

ナッジ理論の例

・職場の弁当で、デフォルトを「減塩・野菜多めメニュー」にする。
・健康行動をポイント化して、特典と交換できる仕組みをつくる。

ナッジはあくまで「そっと背中を押す」もので、選択の自由を残すことが重要です。

セルフエフィカシー(自己効力感)

セルフエフィカシーとは、「自分がある行動をうまく遂行できるという信念」のことです。

日本語では「自己効力感」とも訳されます。小さな成功体験を積み重ねることで「自分ができる」と思えるようにする方法が保健指導でよく活用されています。

セルフエフィカシーは、生活習慣改善や行動変容を成功させるためのカギになります。以下のような支援が効果的です。

介入方法内容
小さな目標の設定「毎日30分運動」ではなく「まずは週2回10分歩く」など成功体験を積める目標に
モデルの紹介同世代の成功事例を紹介(ポスター、動画など)
ポジティブな声かけ「前回よりできてますね」「あなたの努力すごいです!」などのフィードバック
感情のケア不安や緊張を軽減するサポート(リラクゼーション、共感的な対応)

セルフエフィカシーは「行動を起こすかどうか」「継続するかどうか」に大きな影響を与えます。

対象者が自信を持てるように、小さな成功を重ねたり、励ましの言葉をかけたりすることがとても大切です。

その他にも心理学を用いた保健指導方法はこちらで解説しています。ぜひ参考にしてください。

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保健指導のNGポイント

保健指導では、対象者の行動変容をサポートする姿勢が大切です。

つい善意でやりがちな「伝え方」や「関わり方」が、逆にモチベーションを下げてしまうこともあります。

以下のNGポイントを避け、より効果的な指導を心がけましょう。

否定ワードを使わない!

OK例:「〇〇しないと病気になりますよ」
NG例:「〇〇すると健康になれます」

否定的な言葉や脅しのような表現は、相手にプレッシャーや不安を与え、自己肯定感を下げてしまうことがあります。

ポジティブな表現に言い換えることで、前向きな行動を後押しすることができます。

「~しないとダメ」ではなく、「~すると良いですよ」と未来志向・肯定的に伝える。

一方的な指導をしない!

NG例:押し付けるようにアドバイスをする
OK例:本人の意向を尊重しながら一緒に考える

指導者の考えを一方的に押しつけてしまうと、相手は「聞かされている」だけの受け身状態になりやすく、自律的な行動にはつながりません。

相手の生活背景や価値観を理解し、選択肢を提案するスタンスが大切です。

「どうしたいですか?」「できそうなことから一緒に考えましょう」と対話型で進める。

完璧を求めない!

NG例:「毎日30分運動するのが理想です」
OK例:「まずは5分から始めてみましょう」

最初から完璧を求めると、達成できなかったときに挫折感を与えてしまいます。

小さな成功体験を積み重ねることで、セルフエフィカシー(自己効力感)が高まり、行動の継続につながります。

小さな目標からスタートし、達成できたことを一緒に喜ぶ姿勢を大切にする。

【まとめ】保健指導基本テクニック

今回は保健指導初心者向けに基本テクニックを10個紹介しました。

しかし、これを読んだからといってすぐに保健指導が上手くなるわけではありません。

何度も読み直し、現場で取り入れていくと自然とスキルアップにつながりますので、ぜひ以下の内容を意識しながら行動してみてください。

・目標設定を明確にする
・対象者の生活の改善をサポートする
・コミュニケーションを大事にする
・ポジティブなフィードバック
・ライフスタイルに合ったアドバイスをする
・保健師の継続的なフォロー
・対象者のステージモデルに応じた指導
・効果的な指導ツールの活用
・行動変容を促す心理学的アプローチ

保健指導の大まかな流れや進め方はこちらの記事で解説しています。合わせて参考にしてください。

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