「初めての保健指導で、何を聞けば良いのかわからない…」
このように正解がわからず、悩んでいませんか?
保健指導では、まず対象者がどの行動変容ステージにいるのかを把握する質問することで、次の指導の一手が見えてきます。
保健指導を初めて実施する人や今の方法で合っているのか不安な人へ、保健指導をスムーズに進めるためにまず質問すべき項目や具体的な質問例を解説します。
実際に面談で使用してみて効果があったものを紹介しているので、ぜひこれを読んで明日から現場で使ってみてくださいね。
保健師指導で行動変容ステージを見極める質問5選

人が行動を変える際に通過する5つの段階を指します。このモデルは、無関心期から始まり、関心期、準備期、実行期、そして維持期へと進んでいきます。
保健指導では、行動変容ステージモデルを理解し、対象者のステージに合った支援を行うことが重要です。
しかし、行動変容ステージを見極めることができなければ、どんなに保健師が熱心な保健指導をしても対象者の行動は変わりません。
効果的な保健指導を行うには、まずは対象者がいる位置を知ることから始まります。
対象者がどの段階にいるのか見極めるには、以下のような質問をすると短時間で迷わず判断することができます。
・現在の生活習慣
・行動を変える意欲
・過去の試み
・行動を変える障壁
・成功体験、自信
保健指導初心者でもすぐに実践できるように、これから上記の項目を一つずつ具体的な質問例を紹介しながら解説します。
現在の生活習慣を詳しく聞き取る
対象者がどのような生活を送っているのかを把握し、改善すべき点を明確にするために質問をします。
この質問をするだけで、本人が「問題」を認識しているかどうかの確認もできます。
- 健康診断の結果で、気になった項目はありますか?
- ご自身の体調や生活習慣について、不安に思っていることはありますか?
- 普段どのようなものをよく食べますか?

現在の様子は対象者も答えやすい質問だから、ハードルも低くておすすめです!
行動を変える意欲をみる
対象者が「行動を変えたい」と思っているかどうかを確認することで、行動変容ステージを見極めることができます。
- もし改善できるとしたら、どんなことに取り組みたいですか?
- これまでに生活習慣を変えようと思ったことはありますか?
- 今すぐにでも何か始めたいと思いますか?

何事にも根気強く頑張り続けられる人は、行動変容しやすいです!
過去の試みについて知る
対象者が過去に行動を変えようとした経験があるかを知ることで、過去の成功要因や失敗要因を把握することができ、次回の成功への鍵が見えてきます。
- 過去に健康のために何か生活習慣を変えたことはありますか?
- そのとき、うまくいきましたか?どれくらい続けられましたか?
- うまくいかなかった場合、何が原因だったと思いますか?

失敗経験があれば、改善策が見つけやすい!
行動を変えるハードルが何かを知る
対象者がなぜ今行動を変えられないのか?その理由を把握することで、これまで変えることができなかったことも成功しやすくなります。
- 行動を変えるうえで、どんなことが障害になりそうですか?
- 時間がない、続けられない、効果がわからない…どれがいちばんの課題ですか?
- サポートがあれば、実行できそうですか?どんなサポートがあると嬉しいですか?

障壁を乗り越えるための具体策が見えてくると、的確なアドバイスができます!
成功体験・自信があるかを確認
対象者が「できるかどうか」の自己効力感(セルフエフィカシー)があるかどうか確認するために質問をしましょう。
「私にはできない」「何をやってもうまくいかない」と対象者が後ろ向きだと行動に移すまでの時間もかかってしまいます。
- どんなときに、自分は続けられると思いますか?
- 続けるためのコツや、自分なりの工夫があれば教えてください。
- これならできそう!と思える健康習慣はありますか?

過去に何か一つでも成功体験があると、きっかけが作りやすいです!
【まとめ】行動変容ステージを見極める質問5選
効果的な保健指導を実施するためには、行動変容ステージを把握することが重要です。
今回は、対象者のステージを短時間で見極めるための5つの項目と具体的な質問例を紹介しました。
・現在の生活習慣
・行動を変える意欲
・過去の試み
・行動を変える障壁
・成功体験、自信
対象者のステージに合ったアプローチを行うことで、より効果的な保健指導ができます。
対象者のステージを見極めることができたら、次はそれに合わせた支援をしていきます。どんな支援をすれば良いのか、具体的な方法を知りたい人は以下の動画で解説しているのでこちらを参考にしてください。
ぜひ参考にして、対象者にも保健師にもプラスになる保健活動をしていきましょう。


