産業保健職は全国的にも少なく、看護師に比べると研修開催は少ないです。
近年徐々に世間でも関心が高まり、参考書など増えてきましたが、それでも正解のない産業保健は難しいと感じることもたくさんあります。
特に、一人職場では「どうしたらいいのかわからない」「このままで良いのか」と不安になることも多いです。
同じ悩みを持つ方へ、産業保健関連の研修についてまとめました。無料で、短時間で受講できるものもありますので、皆さんに知っていただけたらなと思います。
Hana | 産業保健師ブロガー
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康 など
無料で研修が受けられる【産業保健総合支援センター】
独立行政法人労働者健康安全機構では、産業医、産業看護職、衛生管理者等の産業保健関係者を支援するとともに、事業主に対し職場の健康管理への啓発を行うことを目的として、全国47の都道府県に産業保健総合支援センター(さんぽセンター)を設置しています。
私が住んでいる福岡県は、コロナの為20名までと人数制限があります。ですが、同じ業種の方との繋がりが深まるのでオススメ!
【研修項目】
・有害業務の健康管理
・労働衛生関係法令
・健康管理
・カウンセリング
・メンタルヘルス
・労働衛生工学
・治療と仕事の両立支援
・働き方改革関係
・その他
産業医ほか産業保健スタッフの皆様が気軽に参加しているので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
さんぽセンターの業務(公式ホームページより抜粋)
- 窓口相談・実施相談
産業保健に関する様々な問題について、専門スタッフが実地又は、センターの窓口(予約)、電話、電子メール等で相談に応じ、解決方法を助言しています。 - 研修
産業保健関係者を対象として、産業保健に関する専門的かつ実践的な研修を実施しています。また、他の団体が実施する研修について、講師の紹介等の支援を行っています。 - 情報の提供
メールマガジン、ホームページ等による情報提供を行っています。また、産業保健に関する図書・教材の閲覧等を行っています。 - 広報・啓発
事業主、労務管理担当者等を対象として、職場の健康問題に関するセミナーを実施しています。 - 調査研究
地域の産業保健活動に役立つ調査研究を実施し、成果を公表・活用しています。 - 地域窓口(地域産業保健センター)の運営
小規模事業場の支援を行っています。
千葉県では産業保健業界で有名な上谷ミレイ先生も講義があります。ぜひ、参加してみたいものです!
リモートでも参加可能な日本予防医学協会のセミナー
日本予防医学協会が行うセミナーや勉強会です。
➡セミナー・勉強会
すごく優しい新人向けの研修が多数あります。
コロナ禍により、東京・大阪での研修もWEBで気軽に参加することができるので、空いた時間に勉強ができるのもおすすめポイントです。
【これまでの研修内容】
・2021年度産業看護職研修
・「新人産業看護職が学ぶ産業保健の基礎」研修会のご案内
・特定保健指導実施者スキルアップ研修会のご案内
・健康経営®LIVE ON SEMINAR「新しい働き方と健康づくり」が開催されます
・【オンラインセミナー】新しい生活様式の中での健康経営のすすめ方 など
特定保健指導の研修は中央労働災害防止協会【中災防】
労働衛生関連を学ぶなら中央労働災害防止協会がおすすめです。産業保健師だけでなく衛生管理者や経営層、総務など一般職の方向けの研修も行われています。
中小企業は安全衛生部門が設置されていないことも多く、総務で対応しているケースがあり、そのような方も参加されています。
特定保健指導を初めて実施する方におすすめな研修は『特定保健指導実践者育成研修~保健指導実施者初任者・経験者向け~』です。概要から保健指導面談の流れ、評価方法までわかりやすく説明してくれます。
メンタルヘルス関連の研修も行われています。私は「心理相談員」の資格も取得しました。
まとめ
産業保健分野における研修会・勉強会のおすすめをご紹介しました。どれも無料で、しかもWEBで簡単に参加できます。
また、産業保健スタッフとの繋がりを持つことができる場所でもありますので、ご興味のある方は利用されてみてくださいね。
・各都道府県に設置されている産業保健センターの研修会
・日本予防医学協会の研修会