新型コロナウイルスの感染拡大が広がる一方、看護師不足も問題視されています。
病院の職員だけでなく、保健所も対応に追われており、単発の派遣業務が大人気となっています。
私は、大阪で新型コロナウイルスにおけるコールセンターを経験しました。
興味あるけど、未経験でもできるの?と不安に思う方も多いです。
そこで、どのような仕事をするのか?業務内容や困ったときの対応方法をまとめました。
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Hana|産業保健師ブロガー
大学病院小児科3年
産業保健師4年目
第一種衛生管理者
【情報発信中】
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康・ダイエット など
単発派遣とは?
単発派遣とは、1日~数か月単位で業務を行うバイトのようなものです。
働きたいときに働ける、自分のスケジュールに合わせて勤務を入れることができます。
- フルタイムで働いていて、休みの日を利用している方。
- 土日はどうせ遊びに行けないし、お金でも稼ごうかな、といった気持ちの方もいます。
派遣先からお仕事の依頼が派遣会社に来ます。
派遣会社を通して私たちが雇われるため、給料は派遣会社から支払われます。

コロナの感染が拡大している時期は特に人数が足りず、電話をすると「いつでも空いています!お願いします!」とお返事がありました。
繁忙期は前日でも申し込み可能です。
おすすめ派遣会社はメディカルコンシェルジュ
新型コロナウイルスにおける派遣業務は、MC-ナースネット(メディカルコンシェルジュ)で募集を行っております。

※登録時は、お仕事の流れの説明や給料振込先の登録などが必要です。
新型コロナウイルスコールセンター業務の実際

コールセンターをおすすめする理由は「感染者と接触することなく業務ができる」という点です。
少しでも力になることができるので、新人でも可能です。
勤務体制 | 日勤・夜勤どちらもあり |
給料 | 時給1800~2000円 (土日は+100円アップ) ※東京・大阪など都心部の場合。地方は少し減ります。 |
勤務日数 | 1日~でもOK。 長期の方は1年以上されています。 |

都心部は高い時で時給2,300円でした。
参考程度に掲載しましたが、事業所により様々です。詳細は派遣会社へお問い合わせください。
コロナウイルス感染における業務になりますので、基本的に保健所からの依頼が多いです。
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業務内容
新型コロナウイルスに関するコールセンター業務といっても様々です。電話の受信・発信どちらもあります。
- 新型コロナウイルスに関する電話相談業務
- PCR検査の受診調整業務
- PCR検査陽性者へのヒアリング業務
- 新型コロナウイルス感染者や濃厚接触者への健康状態確認の電話発信業務
上記4つが主な業務内容です。
すべて感染者・濃厚接触者へ直接かかわることはないので、安心して働くことができます。
①新型コロナウイルスに関する電話相談業務(受信)
電話にて相談を受ける業務になっております。
基本的に看護師・保健師どちらかの資格を持っていれば可能なところが多いです。
こちらは、各保健所の指示に従って業務を行います。
・検査を受けたい時の問い合わせ
・感染の可能性がある方のその後の対応方法
・感染者が出たときの職場対応 など
②PCR検査の受診調整業務(発信)
PCR検査が必要とされた方へ受診日の予約をし、検査対象者へ連絡をする業務になります。
受診案内も含みますが、マニュアルに沿って話を進めるだけになるので簡単な業務です。
こちらも、看護師保健師いずれかの資格があれば可能なところが多いです。
最近は医療機関でもPCR検査が受けられるようになったので、この業務はほとんどありません。
③PCR検査陽性者へのヒアリング業務(発信)
陽性者に対して行います。個人情報や家庭環境のヒアリングを専用のシートに沿って行う業務です。
こちらは、質問項目がだいたい決まっているので、マニュアルに沿って聞けばOKです。
また、ホテルや病院入院へのご案内をすることもあります。ヒアリング後は担当の医師へ伝達します。
こちらも看護師・保健師どちらかの資格があればできます。
電話で聞き取り後、記録に残すPC事務作業もあります。
④新型コロナウイルス感染者への健康状態確認の電話発信業務(発信)
陽性者への健康状態の確認・観察の電話発信業務になります。
こちらも専用のシートがありますので、それに従って聞き取りを行う業務になります。
こちらも看護師・保健師どちらかの資格があれば可能です。

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私が経験したこと、クレーム対応について
私は上記2つめの PCR検査の受診調整業務(発信) を行いました。
都心部の保健所のお手伝いのようなイメージです。そのため、全て保健所の指示に従って行います。
PCR検査希望者に検査会場の案内と予約を行いました。
PCR検査が必要な方の情報が送られてくるので、どこに住んでいるのか、年齢を確認。
保健所開設の検査会場がいくつかあります。
小児・成人・高齢者に分けて、どの会場が適正か振り分けます。
検査会場までの案内をします。
検査会場までの行き方、注意点を伝えます。
(マニュアル通りに読めばOK)
対象者への連絡はマニュアル化されているので、そのまま伝えるだけで構いません。
業務方法については統一化されているので、初心者でも新人看護師でもできます。
もし、基礎疾患を持っていたり疾患の相談などがあれば、保健所の方へ相談すれば大丈夫です。
もしくは、保健所の方も医療職でない方が担当していることもあるので、かかりつけの病院へ連絡するよう誘導したりなどしていました。
どんなクレームがあるのか?対応方法は?
これは、皆さん気になるところかと思います。クレームはやはり少し多めです。
内容は以下のようなものです。
「検査会場までこんな体じゃいけない」
「検査会場まで迎えに来てくれないのか」
「年寄りなのに行けと言うのか」
「ずっと自宅で待機している。3日も経っているのに遅すぎないか」
この対応方法については、保健所の方に相談をすることです。
このようなクレームはこれまで多くあり、パターンも決まっています。
そのため、毎回対応方法について検討されており、ある程度の説明内容や説得方法はマニュアル化されています。
もし、それでも電話を切らせてもらえなかったりする場合は、保健所の方が常に近くに数人いるような環境なので、いつでも相談可能です。安心して仕事をすることができます。
コールセンターをやってみて良かったこと
- 体力が消耗しないので簡単に稼げる
- 前日でも空いていれば勤務可能なので隙間時間に利用できる
- 看護師同士で知り合いが増える
(常連さんはよく顔を合わせるので、繋がりが増えます) - 産業保健師を目指している同志にも出会えた
- 暇な時間はスマホを触ったり読書したり自由に過ごせる
(勤務場所によっては厳しいところもあるようです)
まとめ
新型コロナウイルス感染症におけるコールセンター業務をざっとまとめてみました。
各自治体によって内容が異なる場合もございますので、派遣会社へお問い合わせください。
どれも簡単に行うことができ、1日単位から可能なものもございますので時間のある方にはおすすめです。
病院で働くのが億劫な方は、こちらで少しでもお力をお貸しいただければと思います。