産業保健師は健康経営の面から、企業全体を変えることもできます。
これまで「働きすぎ」と言われているブラック企業をガラッと変えてしまうことも。
産業保健師をしていて、やりがいをあまり感じていない
どのように仕事をしたら良いのかわからない
業務の楽しさがわからない
このような方へ是非読んでもらいたい記事となっています。
産業保健師が置かれている意味をしっかりと考えて、自分にできることを見つけていきましょう。

Hana | 産業保健師ブロガー
・未経験からの産業保健師転職
・辛い看護師を乗り切るコツ
・美容・健康 など
産業保健師が企業の経営を支えている!!

経営戦略のなかには、個人のパフォーマンス向上も要素として含まれています。そこで、近年注目を浴びているのが「健康経営」です。
経営者(事業主)は、労働安全衛生法により安全配慮義務が課せられます。
経営者(事業主)が判断するための材料を与えるのが産業保健師のお仕事でもあります。
従業員の健康を守らなければならないのに、専門的な医療知識を持つ経営者は少ないです。そこで、産業保健師が一番活躍するところです。
個人のパフォーマンス向上のための改善策を、経営者(事業主)へ提供します。
そのために、データ分析・統合し理由付けとなるものを準備します。
➡意味づけがきちんとできていれば会社全体を変えることも!
(例えば、長時間勤務の短縮やメンタルヘルス対策のためのシステム作りなど)

経営者や上層部の判断を変えることができると、ものすごくやりがいを感じることができて、楽しいですよ。
プレゼンティズムとアブセンティズムで健康経営を考える

産業保健でよく使われるこの言葉を覚えておきましょう。
プレゼンティズム:体調不良があるにも関わらず出勤した結果、本来の労働遂行能力が低下する
アブセンティズム:病気欠勤

どちらが効率良いか考えながら読んでくださいね。
《実習後の看護記録を書く看護学生の例》
①睡魔と闘いながら看護記録を書き続けるAさんは、3時間かかった
②一旦30分だけ寝て看護記録を書くBさんは1.5時間かかった
このような光景、よくありますよね。イメージとしてはこのような感じです。

企業でもこのように、プレゼンティズムがもたらすコストの方が大きいことがわかっているんだよ。
近年の企業の変化

健康経営銘柄の取得を目指す企業も増えてきています。
どのようなメリットがあるのかはこちらの記事を参照ください。
⇒【健康経営優良法人とは?】会社で大活躍するための産業保健師活動
まとめ
健康経営とは、医療者からしてみれば「健康第一でしょ。そりゃそうでしょ」と思いますが、一般人はなかなか気づけないものです。
ましてや、企業はそれぞれの風土もあり、なかなか理解が得られないところです。
・安全配慮義務から専門的知識を用いて企業を支える
・経営者の判断となる材料を提供する
・プレゼンティズム(体調不良があるにも関わらず出勤した結果、本来の労働遂行能力が低下する)とアブセンティズム(病気欠勤)
すぐに大きく変わることは難しいですが、できる限り医療の専門的知識を用いて経営を支えていけるよう取り組むことが重要です。