看護師は一般企業に勤務する人よりも独立や企業が難しい世界です。
私は看護師、保健師を経験し独立しましたが、保健師の頃から企業というビジネスの世界に触れていたため起業へのハードルが低く、挑戦しやすかったように感じます。
医療業界だけに留まっていると、他の世界を知るきっかけがなく、ビジネスは未知の世界であるからこそ一歩が踏み出しにくい環境にあります。
本記事では、看護師から起業に挑戦するのが難しい理由を解説し、この記事を読んで一歩踏み出そうという気持ちになれるように解決策を述べています。ぜひ参考にしてくださいね。
実際に看護師がどんな起業をしているのか気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
医療業界が特殊すぎる!看護師は起業するのが難しい理由とは
医療と企業では働く目的や環境が大きな違いです。
この違いを理解できれば、医療業界だけに留まらず、外の世界を知るきっかけになり、起業への一歩が踏み出せるようになります。
病院は「病気を治す」目的、企業は「利益を上げる」ことが目的
病院と企業の大きな違いは利益目的であるかどうかです。
看護師で病院の経営のために「患者を増やさなければ」「他の病院より質の高い医療を提供しなければ」と考えて働くことはほぼありません。看護師長や看護部などマネジメント側にいる人間以外は病棟の運営まで考える人はいません。
しかし、企業は常にお客様を減らさないように、他ライバル社よりもウチを選んでもらうにはどのようにしたら良いか等経営という面を意識して働いています。
特に営業は数字を見て動いているので、会社の利益のためにを大きく意識しています。
このような環境の違いにより、看護師は経営という部分に全く触れないため、独立や起業がイメージしにくく、実際に何から始めたら良いのかわからない、という状況に陥りやすいです。
周囲に起業している人がいないことは致命的!
医療業界は病院以外にも働く場所や働き方が多様化し、選択肢は増えましたが、医療業界に留まっている人が多いです。
そのため起業しようと考えていても、周りに起業している人がおらず、参考になる人がいないのが現状です。
一般企業の中でも、中小企業やスタートアップ企業(ベンチャー企業)は経営者との距離が近く、一緒に働けるので会社の経営面を身近で知ることができます。
しかし病院内では病棟運営に関わるのは看護師長、病院経営に関わるのは看護部のみで、どのようにお金が回っているのか、運営されているのかを知る機会がない特殊な環境であることが原因でもあります。
看護職で起業する人の中でもよく見かけるのが開業保健師ですが、開業保健師協会の起業塾で学んでも、実際に開業できた人はほんのわずかです。
ビジネスの世界をガッツリと学んでいないと一歩は踏み出しにくいのが現状です。
看護師で起業するには、ビジネスの世界に踏み込むこと!
まずは医療業界から一歩外に出て、ビジネスの世界を知ることから始めてみましょう。
個人事業主や経営者と接する機会を増やし、お金の回り方を知る
まずは医療業界だけに留まらず、ビジネスの世界に踏み込み、会社の運営やビジネス、世の中のお金の回り方を学ぶことが第一です。
起業のイメージができない理由は、お金の回り方を知らないことが一番の原因です。
お客様にサービスを提供し、その対価として利益を得る
医療業界しか知らないような看護師は、企業が成り立っている基本の仕組みを知ることからです。
今は個人事業主も増え、SNSでビジネスを始める人も多いです。一つ一つのアカウントを以下のような視点で見てみてください。
・どのようなビジネスを実施しているのか?
・どのような人が集まっているのか?
・何を提供しているのか?
また、よく自分が使用している製品や利用しているサービスからも考えることはできます。
大企業は書籍等で知ることができるので、ビジネス本から学ぶこともおすすめです!
自分が好きな企業を詳しく知ることから始めてみると面白いですよ。
世の中のビジネスの種類や方法を知る
世の中には数えきれないほどのビジネスがあります。個人事業主や経営者との関わりを増やし、どんな事業を展開しているのかを知ることも重要です。
世の中には事業といっても様々な業種・業界があり、職種も数えきれないほど存在しています。できるだけ多くのビジネスを知り、イメージの幅を広げていきましょう。
ビジネスの基礎は、「悩みの解決」です。
どんな人の悩みを解決するサービスを提供しているのか
このような視点で普段食べている食品や使っているコスメなど目の前の製品やサービスを考えてみると世間の見え方も変わります。
今いる医療だけの世界に留まらず、外の世界を見る意識をしてみましょう。
看護師から起業する時にやるべきことまとめ
私は副業でビジネスを学び、知識やスキルを身につけた上で独立を決断しました。
看護師は副業禁止であり難しい面もありますが、副業バレを恐れていては一歩は踏み出せなかったし、間違いなくここまで来れていません。
それでもこれから新しいことに挑戦してみたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。