看護師をすぐに辞めたい!と悩む看護師は世の中に数えきれないくらいいます。
特に病院は看護師を守ってくれる風潮はなく、「使い捨て」という言葉がよく聞かれるほど雑に扱われてしまいます。
私は普段、産業保健師として企業で働く人のサポートをしていますが、病院には手厚い対応がなく衝撃を受けました。
日々頑張っている看護師がもっともっと救われるようにと思い、情報を届けています。
今すぐに辞めたくて悩んでいる看護師のために、自分自身を守りながら今後の生活も維持できるような休職・退職情報や、自分がラクになる方法をまとめました。
看護師をすぐに辞めたい人は休職または退職がおすすめ
すぐに辞めたいという人は、過度にストレスがかかっている状態にある人が多いです。退職だけでなく休職も視野に入れることをおすすめします。
休職は心身のストレス状態があれば可能です。病院では人手不足や経営悪化により「休職」を積極的に勧める人はおらず、この対応方法を知らずに退職してしまう看護師が非常に多いです。
生活費は傷病手当で確保できるので、ひとまず休んで心身が回復し落ち着いてから復帰するのか、退職をするのか選択をおすすめします。
転職したての場合
即日退職の場合、病棟師長へは言いづらいという人もいます。
転職したての場合は、人事またはエージェントに連絡を入れましょう。
2〜3日以内の場合はエージェントから「初出勤はどうだったか」と連絡を入れてくれます。その時に辞める意向を伝えましょう。ミスマッチが明らかに起こっている場合はすぐに対応してくれるので、翌日から出勤しなくても良いです。
一旦休職し傷病手当を申請する方法
身体面だけでなく精神面においても症状がある場合は、休職ができます。以下のような症状が出現しているかと思いますので、チェックしてみてください。
・仕事へのやる気がない
・何に対しても意欲が出ない
・死にたいと思うことがある
・夜眠れない
・動機や息切れがする
・迷走神経反射で倒れやすい
休職中は1年6ヶ月間、傷病手当を受けられます。給料の3分の2が受給されるので一人暮らしでも安心して生活できます。
しかし、病院では積極的に休職を進める人はいないので、「休職したいです」と伝えるだけでは対応してくれない可能性があります。詳細を調べてきちんと対応しましょう。
休職したい場合の傷病手当の申請方法
まず、休職したい場合は休職の意向を上司(看護師長)または人事へ伝えます。
心療内科(メンタルクリニック)の受診や診断書の提出を求められる等、手続き関連で指示があれば従いましょう。
もし、対応がスムーズでなく「休職はダメだ」と言われた場合は、先に心療内科で診断書を記入してもらうと対応してくれます。
抵抗がある方もいますが、予防で通う人も多いので気軽に受診しましょう。
自分のメンタル状態を主治医とともに確認。休職が必要かどうか判断してもらいます。
主治医へ「就業継続が困難」や「休職の必要あり」など記載してもらいます。
プラス料金がかかるので注意してください。
診断書により主治医から就業不可と判断された場合は、休職が認められます。
ブラック企業や病院ではこの対応方法でさえも教えてくれず、自己都合で退職し損する人が多いです。社会保険料を毎月支払っているので、労働者にも休む権利はあります。自信を持ってください。
「うつ病」だけでなく「うつ状態」でも診断書は記載してくれます。ためらわずに気軽に受診してみましょう。
ここまで休職の対応について解説しましたが、それでも不安がある場合は以下の記事を参考にしてください。
社会保険給付金サポートサービス会社を通せば確実に休職ができます。
看護師をすぐに辞めて転職活動をする
休職ではなく、次にやりたいことが明確になっていたり、休職をしても復帰の可能性がない場合は退職を決断します。
ただし、急な退職は不可です。就業規則を確認し、「1ヶ月〜2ヶ月前に退職意向を伝える」など記載があれば従う必要があります。病院では認められないケースが多々ありますが、就業規則に則っていれば問題はありません。
トラブルが発生する場合は人事へ相談しましょう。
そこまでしても退職ができず、退職できない場合は退職代行を使うのもひとつの手です。
退職代行を使う方法
できれば円満退職したいところですが、職場がブラックであるほど退職代行を使うケースが多いです。
・退職意向を伝えても対応してくれない
・退職までの手続きさえもストレスでできない
・今すぐにでも、どうしても辞めたい
スムーズに辞められない職場ほど退職代行を利用しても失敗するケースが多いです。
退職代行を使う際に失敗したくない人は、こちらの記事を参考にし、安心できる業者を選びましょう。
看護師をすぐに辞めたいなら休職または退職がおすすめ
看護師をすぐに辞めたいと考える人は全国各地に多いです。退職理由は様々ですが、どの職場も自分を守ってはくれません。
すぐに辞めても良いですが、その後の生活や転職で苦しむ看護師は非常に多く、さらにストレスを抱えてしまいます。
できるだけ自分がラクに、そして次また働けるように、利用できる制度やサービスは利用していきましょう。