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看護師の50%がうつ病傾向に!現場のリアルと休職・退職までの流れ

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看護師はメンタルで退職する人が非常に多く、特に新人や若手の看護師は深刻な悩みです。

病院側へ相談しても解決には至らず、一人で悩んでいませんか?

本記事ではメンタルで悩んだり退職を検討している看護師のために、メンタルで退職する人の特徴やできるだけラクに解決できる休職や退職方法をまとめています。

うつ病になると今だけでなく今後の人生をダメにする可能性もあり、非常に危険です!今の自分の状況に合わせて、適切に対処していきましょう。

目次

急性看護師は54%がメンタル疾患を持っている

看護師は全体的にうつ病、適応障害などメンタル疾患を発症する確率が非常に高いです。

特に急性期看護師はヒヤリハットに遭遇するケースも多く過酷な現場であるため、メンタル疾患が発症しやすい傾向にあります。

看護師のうつ病率は高すぎる!

看護師の現場はマンパワー不足、かつミスできない独特な環境でありながら、体調管理は自己責任とされることでうつ病傾向に陥りやすい傾向にあります。

急性期看護師54.0%
小児科専門病院46.4%
急性期精神科病棟37.0%
急性期病棟看護師のうつ病傾向率

他医療職の場合、指導は22.4%、精神保健福祉士は29.8%で他職種と比べても看護師のうつ病傾向率は非常に高いです。

うつ病傾向にある人は離職意図が2倍高くなるとも言われています。

参考論文:急性期病棟で働く看護師の抑うつ傾向と医療安全および離職意図との関連,名古屋市立大学看護学部

ストレスから来るメンタル関連症状

看護師は「専門職だから自分の体調管理は自分でするのが当たり前」という風潮もあり、身体的にも精神的にも自分でコントロールすることが求められています。

しかしうつ状態は自覚されないまま進行してしまい、気づいたらベッドから立ち上がれないほど動けなくなってしまい休職することもよくあります。

ストレスが体に出てきたら危険サイン!以下のような症状がないかチェックし、1つでもある場合は早めにメンタルクリニックを受診しましょう。

ストレスから来る症状

・めまい、吐き気
・朝起きられない
・長期の便秘や下痢
・頭痛
・自律神経失調症で勤務中に倒れる
・電車やエレベーター、映画館など閉鎖的環境が苦手

映画の途中で外に出てしまう、ソワソワして車にも乗れない、など起こっている場合は必ず受診をしてください。

メンタル状態が悪いとミスも2倍起こりやすくなります!医療安全のためにも早めの対応を心がけましょう。

メンタルで退職する看護師の特徴5選

メンタルで退職する看護師は元々の性格により精神的に上手くコントロールできなかったり、過酷すぎる現場であるが故に体調不良に陥り、心身ともに疲弊しています。

メンタル疾患を引き起こしやすい看護師の特徴は以下の5つがあります。

・真面目すぎる性格
・無意識に人に気を遣ってしまう
・自己犠牲が強い
・優しすぎる性格
・体に限界が来ている

真面目すぎて自分を追い込んでしまっている

メンタル疾患を発症する人のほとんどが真面目な性格である人です。

一つのミスも許されないので丁寧に仕事をしていると「遅い」と怒られたり、早く仕事をしようとするとミスを起こして上司や先輩、医師から怒られたり。

「自分は仕事ができない。邪魔者になってしまっている。」

このように自分を追い込みすぎていませんか?

ピリピリした環境はマンパワー不足も大きな原因です。あなた一人のせいではないので、自分を責めすぎないようにしてください。

無意識に人に気を遣ってしまう

ピリピリした環境の中でうまく人間関係を築こうと意識しすぎるが故に、気を遣いすぎて空回りしてしまう人もいます。

お局様の機嫌を悪くしないように、気をつけなきゃ。

怒られないようにと毎日誰かに気を遣っていませんか?

これは元々の性格がネックになっていることがあります。無意識に気を遣ってしまい「わからないことがあってもなかなか声をかけられない」「先輩に相談しにくい」と一人で考え込みすぎてしまいます。

このような人は既に職場でのやりづらさを感じているはずです。相談できる先輩や上司を見つけて、SOSを出していきましょう。

自己犠牲が強く、人のために頑張りがち

患者さんを救うために頑張らなきゃと自分の体がボロボロになっても頑張り続けてしまうような自己犠牲が強い人はメンタル疾患を発症しやすい傾向にあります。

どんなに性格の良い人でも過酷な労働環境では長くはやっていけません。もっと他に働きやすい環境はあるはずです。患者さんを救える場所は山ほどあります。

自分のことで精一杯では患者さんのことを大切にすることもできません。

メンタルで体調を崩しながら看護をすると、さらにミスが起こりやすく患者さんの命を失う結果に繋がりかねません。自分のことを一番大事にしましょう。

優しすぎて周りに気を遣いすぎている

退職後、他の病棟スタッフや患者さんのことを思って辞められない優しすぎる人は、うつ病傾向になりやすいです。

看護師の代わりはいますが、あなたの代わりはいません。

病院は退職者が出たら新人を雇えば良い話ですが、あなたがうつ病になったら今後の人生全てが失われてしまいます。

自分のために、今すぐ対処行動に移すべきです。

体に限界が来ているけど騙しながら働いている

看護師の現場はどこも大変ですが、入職当時からそれが当たり前の環境になっていることで、体に限界が来ていてもなんとか騙しながら頑張り続けてしまいます。

ストレスは体に出たら危険信号!

心の中では大丈夫と思っていても、体はSOSを出しています。

体の不調が当たり前のように起こっていると、スルーしてしまいがちなので、体からのSOSが来たら休める環境を作ってあげましょう。

メンタルクリニックへの受診は早すぎるくらいがちょうどいい!

悩んだ時は自分で抱え込まず、とにかくSOSを出しましょう。

とはいえ、職場内の同僚や上司に相談するのは情報が漏れると怖いし気が引ける、という人もいます。

そのような人は第三者に相談すると気が楽になります。

またメンタルクリニック(心療内科)へ受診するのもおすすめです。メンタルで病院なんて…と抵抗があると思いますが、精神科よりもフランクに通えるのがメンタルクリニックです。

「ちょっと調子が悪いな」くらいで通っている人も多く、20代の若者や働く世代の受診率は非常に高いです。

メンタルクリニックを受診するメリット

・第三者に話を聞いてもらうことで楽になる。
・ストレスによる症状がどれほどヤバいレベルなのかがわかる。
・初期症状は薬の内服ですぐに回復する可能性がある。
・SOSを出せる場所が作れる。
・対応が早ければ早いほど回復する時間もかからない。

まだ大丈夫!と自分では思っていてもすでに限界の一歩手前であるかもしれません。なるべく早い段階で専門医にみてもらいましょう。

メンタルで看護師を退職する前に「休職」を検討しよう

冒頭で紹介した急性期看護師のうつ病傾向にある人の調査では、うつ傾向にある人はない人よりも2倍退職意向を示すことがわかっています。

看護師は体調管理は自己責任とされることから、休職を積極的に呼びかけている病棟は少ないです。

しかしメンタル症状は早ければ早いほど回復しますし、2週間〜1ヶ月程度しっかり休むだけでも完全に回復することもあり、元の職場に復帰することも可能です。

退職となると転職活動でさらにストレスがかかるため、退職する前にまずは休職を検討してみてください。

休職のメリット
休職のデメリット
  • お金のことを気にせず、体調管理に集中できる。
  • 初期対応ができると回復が早い。
  • 重症化を防ぐことができる。
  • ゆっくり今後を考える時間が作れる。
  • 落ち着いた状態で正しい判断ができる。
  • 転職の負担が減る。
  • 一度休んだら戻れないという不安がある。
  • 周りからの目が怖い。

休職から復帰する時の不安を感じて、休職へ踏み出せないという人も多いですが、復帰までの過程は病院の産業医や保健師がフォローしてくれます。

今は後々のことではなく、今休むことが大事です。今後のことはゆっくり落ち着いて考えられるようになってから検討しましょう。

看護師が休職するための手続き方法はこちらの記事を参考にしてください。

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即日退職したいなら退職代行の利用がおすすめ

職場で酷いいじめにあっていたり、上司から無視されてなかなか退職へ切り出せないというケースも多いです。

そのような場合は、思い切って退職代行を利用してみてはいかがでしょうか。

突然の退職は受け入れられませんが、前々から退職意向を伝えている場合は雇用側の問題であるため失敗するケースはほとんどありません。

退職代行を初めて利用する人はぜひこちらの記事を参考にしてください。

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