看護師は転職が当たり前、良く言えば転職しやすい職業です。そしてキャリアを自由に構築できる便利な資格でもあります。
ですが、選択肢が溢れているが故に、キャリア迷子になっていませんか?
いつも仕事の愚痴を言いながら働き、人生の満足度は下がっていませんか?
実は、看護師もきちんとキャリアを構築すれば、自分の理想を叶えることができ、満足度がアップします。
「看護師なのにここまでしないといけないのか?」という疑問もあるかと思いますが、ここでどれだけ時間をかけて自分を向き合えるかで将来が格段に良い方向に変わります!
本記事では看護師のキャリアの悩みを20個紹介しています。一つだけでなく複数の悩みがあると思います。一つずつ解決して、理想に近づけるよう行動していきましょう!
看護師キャリアの根本的な悩みは4パターン
看護師は何年経っても、キャリアの悩みは尽きません。
「どんな悩みがあるのか」「それは何のせいなのか」を明確にすると、自ずと解決策が見えてきます。
1.看護師自身の問題
2.看護師の環境の問題
3.転職サイト側(エージェント)の問題
4.家庭・ライフプランの問題
これまで転職歴がある人は、退職した理由と照らし合わせて考えてみるとより明確な道が見えてくるよ!
看護師自身の問題
まずは看護師自身の問題から見ていきましょう。それぞれの解決策をまとめているので、今後のキャリア構築の参考にしてくださいね。
自分に当てはまるものがあれば、一つずつ解決していきましょう!
・短期離職が多い
・メンタル疾患がある
・そもそも看護師が向いていない
・看護師しかできない
・給与が下がる
・看護師以外に挑戦する勇気がない
・転職ノウハウがない
・業務の慣れ
短期離職が多い
近年、転職が当たり前の時代になりましたが、それ以前から離職歴が高いのが看護師です。
深刻な人手不足状態であり、日本中どこでも求人が溢れていて転職に困らない分、看護師は簡単に転職を繰り返しやすい環境にあります。
その環境に甘えてしまい、転職歴が多く、短期離職を繰り返すことで「社会不適合者だ」と落ち込む人は多いです。
※育児・介護・夫の転勤などやむを得ず転職回数が増えてしまっている人は仕方のないことなので悩む必要はありません。
自分と向き合う時間をしっかり作り、自分に合った転職をしよう!
自分に合った職場を見つけるには、自己理解を深めることが重要です。
【具体的な解決策】
・どんな仕事が向いているのか?
・どんな環境だと気持ち的にラクに働けるのか?
・自分の力が発揮できる環境はどんなところか?
自分の性格や特性を知ることで、職場探しでも正しい選択ができるようになります。
メンタル疾患がある
看護師は過酷な現場ですから、適応障害、うつ病など何かしらの精神疾患を抱えている人は多いです。
メンタル疾患があると転職先が見つかりにくく、自分自身も「次やっていけるのだろうか」という不安を抱えている人もいます。
そのような方の解決策はこちらです。
入職時に職場(上司や同僚)へ協力を依頼しましょう。
一人で頑張ろうとせず、上司や同僚からの協力が必須です。
【具体的な解決策】
・職場でのフォロー体制は充実しているか?
・どんなフォローがあると働きやすいか?
・メンタルダウンした時にどのように対処しているのか?
特に忙しい急性期病院の看護は、フォローができないことが多いです。
メンタル疾患とうまく付き合いながら働ける環境であるかは、非常に大切な部分になるので、職場選びの際に確認しましょう。
看護師が向いていてない
看護師になった人の中には、「食いっぱぐれないから」「資格を手にしたかったから」「親が看護師で勧められたから」という現実的な理由で看護師になった人もいるはずです。
・根本的に看護が好きでない
・医療に興味がない
・マルチタスクや人と接するのが苦手
このようにネガティブなイメージを持つ人に多いです。
自分に向いている仕事(適職)を探そう!
コレがなかなか見つからない!難しい!という人も非常に多いです。
【具体的な解決策】
・お金、時間を考えずにやりたいことは何なのか?
・自分が何かをやっていてやりがいを感じることは?
・どんな環境だったらラクに働けて、力を発揮できるのか?
この視点で考えてみてください。自分の特性を理解するためには、他人と比較をして違うなと感じる部分をピックアップしていくのも良いです。
自己分析は深掘りすればするほど自分に自信もつき、失敗しにくくなります。
看護師しかできない
看護師資格しか持っていないから、看護師しかできないと思い込んでいませんか?
頑張って取得したからこそ手放せなかったり、資格に縛られて他のやりたいことが出来なくなっている人は非常に多いです。
世の中を見渡せば潜在看護師は約70万人います。看護師の現場を離れた人は、もちろん医療以外の仕事をしています。
実際にどんなことをしているのか、気になりませんか?
視野を広げるために、看護師以外の仕事をしている人を探してみよう
今はSNSが発達し、病院以外で働いている人や看護師以外の仕事へ転職している人を見かける機会が増えてきました。
自分の目で見て、理想の働き方を叶えている人に出会って、理想の生き方を見つけるのも良い方法です。
【具体的な解決策】
・自己分析をして他にできそうなものを探してみる
・趣味から仕事にできるものはないか考えてみる
看護師以外の仕事に抵抗があったり、なかなか勇気が出なかったりする場合は、副業として看護師以外のことをやってみるのをおすすめします!
給与が下がる、なるべくキープしたい
看護師は世間全体から見ると給与が高く、社会からの信頼は厚いです。ローンを組むときに一発で通るのは素敵なメリットですね。
実際に現場で働いてみると割に合わないと感じる部分も多々ありますが、給与面だけでみると平均年収は高いです。
そのため他の職に就きたくても諦めてしまう人がほとんどです。
経済的な面で悩んだ時の解決策はこちらです。
「幸福度」や「人生の満足度」を中心に考えてみよう
お金ある方が良いのか?お金が全てなのか?今一度考えてみましょう。
お金のために一生懸命仕事を頑張った結果、うつ病になって自分をコントロールできなくなったり、家族との時間が取れず夫婦関係が破綻してしまったりと、大きなトラブルを引き起こす可能性もあります。
何事もバランスです。今、自分が大事にすべきことは何かを再検討してみましょう。
【具体的な解決策】
・「給料」「休日」「家族時間」など大事なものの割合を考えてみる
・市場調査をして、比較的高給与の求人を探す(美容、訪問看護など)
・ダブルワークを検討する
訪問看護は求人数が最も高く、国からの補助を受けている場合が多いため、比較的高給与です。
また、ダブルワークを検討する方法もあります。日勤だけだと給料が下がってしまいますが、体力的には「夜勤有り」より断然楽になります。
生活も安定しているので、ダブルワークの方が効率良く稼げることも多く、今の時代はダブルワークや副業をして夜勤をなくす人も増えています。
看護師以外に挑戦してみたいけど、自信がない
看護師以外に挑戦してみたい!という気持ちはあるものの、周りで行動している人が少なく、本当にやっていけるのか?
自信がなく前に進めない人は、とっておきの解決策があります!
小さなことから成功体験を増やしていこう
できないという不安によって行動できず、進んでもいないという人はどんな小さなことでも良いので成功体験を増やしていきましょう。
小さな努力の積み重ねが自信につながります。一番やってはいけないことは、不安を恐れて停滞すること。
実際に何から始めたらいいの?という人は、以下のものから始めてみることをおすすめします。
【具体的な解決策】
・SNSやブログを始めてみる
・看護師以外の活動をしている人に会う
・思い切って企業転職する
今の時代はありがたいことに、挑戦しやすい環境があります。
SNSは無料で誰でもアカウントを作成でき、発信も無料です。どの活動よりもハードルが低いのでやってみることをおすすめします。
そして、「誰かの役に立った」という成功体験を増やしてみると、今後もっと何かのために、誰かのために頑張りたいという人は多いはずです!
また、思い切って企業転職する方法もあります。全く知らない別の業界ですが、企業はみんな未経験。転職へのハードルはそこまで高くないです。
転職ノウハウがない
看護師はいつでもどこでも求人があり、困った時にすぐ働ける便利さがあります。そのおかげで、看護師のほとんどの人はビジネスマナーができません。
それどころか、患者さんにはタメ口を聞くことが多く、気付かぬうちに態度まで大きくなってしまっています。
人気のある職場や良い求人は大多数の人の応募が殺到します。人気だからと諦めてしまう人は多いですが、転職ノウハウがあれば人気の高い職場からの内定がもらえます。
転職エージェントやネット上から学ぼう。
今更聞けないビジネスマナーや転職ノウハウは、ネット上に情報が溢れています。
【具体的な解決策】
・SNSやYouTubeなどネット上の情報から学ぶ
・キャリアアドバイザーからサポートしてもらう
・転職エージェントのサポートを得る
転職ノウハウを理解し実践できれば、普段転職サイトに掲載されていないような、病院ホームページに若干名募集と記載されているようなレアな応募でも、大人気の職場でも内定がもらえる可能性は高いです。
業務に慣れてつまらない、でも昇格はしたくない
業務が同じで慣れすぎてつまらない。人間、自己成長がないと飽きてくるものです。
キャリアアップとして主任・師長など役職に就く道はありますが、なんだか大変そうで、やりたくないと消極的な人は非常に多いです。そのような中堅ナースの解決策はこちらです。
転職して、別分野を経験してみよう
主任や師長に昇格したくはないけど、今の業務にも慣れてつまらない、という人は思い切って別の職場を経験するのも良いです。
例えばですが、保育園やクリニック、企業などは同じ看護師でも業務内容は異なり、新しい学びになります。
【具体的な解決策】
・訪問看護、保育園看護師、保健師など別分野を経験する
・移動希望を出す
・副業で別のスキルアップを目指す
自分にとってプラスになる転職でもあるため、素敵なキャリアアップになります。
また、副業で看護師では身につけられないスキルを習得していくのも面白いですね。新しいことを始めるのは大変ですが、将来の道が大きく開けると思えばワクワクしてきませんか?
看護師の環境の問題
自分のせいではなく、看護師の働く環境の問題もあります。これは自分ではどうしようもできない部分であることが多いです。
・業務が多忙でしんどい
・いじめ、人間関係
・労働環境が悪い
業務が忙しくてしんどい
看護師の業務は非常に多く、過酷な現場です。どこへ行っても同じなら、このまま居続けようかなと考える人もいます。
看護師は病院以外にも働ける職場は非常に多いです。クリニック、企業、学校、訪問看護、施設など業務量や忙しさはそれぞれ異なります。
業務量と精神面のバランスが取れる職場を選ぼう
大きな病院でないとダメ、急性期でないとダメ、という余計なプライドは捨てて、自分が働きやすい環境に変えましょう。
【具体的な解決策】
・大きな病院や急性期以外を検討する
・病院以外でも看護師の資格を活かせる仕事を探す
・休職も視野に入れて今後を検討する
多忙で転職活動の時間さえも取れない、という悩みも多いです。
退職後に失業保険をもらいながら転職活動をしたり、一度休職をして休んでいる期間に転職活動をする方法もあります。
どちらもあなたに休む権利はあります。今まで頑張ってきた分、少しは休憩して考えてみてはいかがでしょうか?
看護師の労働環境が悪い
看護師の労働環境が悪いのは有名な話。前残業など昔ながらの良くない文化が何十年とずっと続いているのも大きな問題です。
しかし、これは上司に訴えても、SNS上で訴えても、すぐに解決できるわけではありません。
管理職レベルではなく、国レベルで厳しい面があります。
自分だけでは解決できないものは諦める!
部署内の組織体制は上司に相談して、多少変えることはできるかもしれませんが、過酷な労働環境を変えるには限界があります。
【具体的な解決策】
・看護師への待遇が良い環境を探して転職する
・思い切って企業へ飛び込む
他人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。
10年後、20年後、どうなっていたいですか?その理想に向かって一歩ずつ進んでいきましょう。
上司や先輩からのいじめ・人間関係の問題
看護師のいじめはかなりヒドいものもあります。
実際にあった例では、「当日の受け持ち患者を教えてくれない」「自分の聴診器を隠される」「できていなかったことをロッカーに貼り出される」など、社会人としてあってはならない光景です。
仕事に影響が出るものは、患者さんにも影響が及びます。非常に危険なので、このようないじめを受けている場合はすぐに退職しましょう。
退職代行を使ってでもその場からすぐに離れる!
退職代行はネガティブなイメージがありますが、看護師は退職代行の利用率が高いです。
看護師は辞めさせてもらえなかったり、上司に退職意向を伝えるのでさえも厳しい状況にある人は、退職代行に頼っても良いです。
【具体的な解決策】
・上司に相談し、物理的距離を確保してもらう
・退職する
・退職代行を利用する
自分を一番大事に、自分軸で生きていきましょう。
看護系転職サイト側の問題
看護業界は残念ながら転職サイトの問題も深刻です。
担当エージェントによって転職の成功率は変わってしまうのも、大きな問題です。
しかし、良いエージェントに出会えれば必ず成功するので、一つずつ解決していきましょう。
電話連絡がしつこい
看護師転職サイトで一番多く聞かれる噂が電話連絡がしつこいこと。
最近になって転職は当たり前の世界になりましたが、看護業界は何十年も転職が当たり前の世界です。
そのため看護系人材紹介会社も多く存在しており、転職エージェントがライバル社に勝つために利益を追求しすぎた結果、起こってしまった現状があります。
最近はSNSでの悪い口コミが広まり、会社のイメージ悪化にもつながるため改善傾向にありますが、もしこのようなケースに当たった時は対処法を身につけておきましょう。
連絡不要であることを伝える!
きちんと連絡しなくても良い、ということを伝えましょう。以下のように詳しく状況を伝えておくと、エージェントの対応も良い方向に変わります。
【具体的な解決策】
・どんな時に連絡が欲しいかを伝える
・転職活動が終わったら退会の連絡をする
自分の意思を伝えても応じてもらえない場合は、会社に直接連絡を入れ、対応してもらいましょう。
電話連絡が不要で、自分で求人を探して応募したいという人は、電話勧誘がない転職サイト「ジョブメドレー看護」の利用をおすすめします。
希望していない条件の求人を紹介される
求人を探す時に、担当エージェントに希望条件を伝えますが、希望していない条件を提示されることも多いです。
希望していない職場であっても条件が良い場合は検討材料になりますが、伝えていた条件より悪いものを提示してくる場合もあります。
この対策はたった一つだけです。必ず「自分軸」を持っておきましょう。
自分の条件を明確にしておく!
看護師は求人が溢れている分、なんとなくで求人を見て、いくつか良さそうなものを比較して、選ぶ人が多いです。
悪く言えば、「こだわりがない」
だからこそエージェントもいろんな求人を提示してみる傾向にあります。できるだけ細かく、自分の理想を決めておきましょう。
【具体的な解決策】
・勤務時間や職場、診療科だけでなく細かいところまで条件を決める
・優先順位を決めておく
・エージェントに頼りすぎない
自分の軸が決まっていれば、自分の意志を貫くことができ、ブレずに転職を成功させることができます。
勝手に面接を入れられる
看護系転職でわりと見かけます。エージェントは自分の利益をあげるのに必死なため、求職者の意思とは関係なく内定を決めさせる質の悪いエージェントも存在しています。
もし、このようなケースに陥った場合は、自分の意思をきちんと伝えましょう。
希望していない場合は、きちんと断ること
転職は人生を左右する大きな決断になります。なんとなく決まったからいいや、では必ず失敗します。
【具体的な解決策】
・担当エージェントや転職サイトを変更する
・断りにくい場合はメールでOK
断りを入れても、担当エージェントが変わらなければ同じことの繰り返しになるので、思い切って担当を変更してもらうと良いです。
面接中に内定が決まり、流されがち
面接で既に内定が決まり、入職する方向に話が進んでしまった、というのもよくあります。
とりあえず病院見学として出向いたのに、勝手に進められてしまうのは超危険!
自分のなりたい像を明確に持っておく!
これも自分軸を持っておくことが一番の対策になります。自分の意思がないと簡単に流されてしまいます。
【具体的な解決策】
・「まぁいいか」となんとなくで入社しない
・転職サイトに登録する前に、自分軸を持っておく
時間に余裕があれば、転職サイトに登録する前に自己分析をしておくことをおすすめします。
転職エージェントの対応が悪く、モチベが下がる
看護系の転職エージェントはとにかく質が悪いことで有名です。このため転職サイトの利用を控えたい、と考えている人も多いはず。
心機一転しようと勇気を出して転職活動をしているのに、モチベーションが下がってしまってはもったいないです。
明らかに対応が悪い場合は、担当を変更してもらう
最近は、SNSでの口コミも広まり、質の悪さも目立つようになってきました。
そのため看護系人材紹介会社も社名を変更したり、対応の質を上げたりと良い方向に変わってきている傾向にあります。
もし担当エージェントの対応が悪い場合は、以下のような対策をしてください。
【具体的な解決策】
・担当者ではなく会社へ担当変更依頼の連絡を入れる
・断りにくい場合はメールでもOK
・ビジネスマナーや態度を見直す
自分の対応を見直してみることも大事です。ビジネスマナーができていると、仕事がデキるイメージがつき、好条件求人を優先的に紹介してくれる可能性があります。
やたらと色々な求人を勧めたがりなエージェントがいる
先ほども述べたように、看護系人材紹介会社は数多く存在していて競争率も激しいです。
そのためどこの会社も「ウチを使って転職してほしい」というのが本音。
利益向上のために数ある求人を無理矢理勧めてくるケースもあります。失敗しやすいので注意しましょう!
きっぱりを断りを入れること
担当エージェントの言いなりになっていると、後悔します。自分の人生です。
他人軸ではなく、自分軸で生きましょう。
【具体的な解決策】
・どんな求人を探しているか、明確に伝える
エージェントとの相性が合わない
エージェントの対応が悪くなくても、「なんだか思っているサポートが受けられない」「気持ちよく転職活動ができない」という違和感がある場合もあります。
単にエージェントと相性が合わない人もいるので、自分に合うエージェントを見つけましょう。
担当エージェントや転職サイトを変更する
転職サイト登録時に説明がありますが、担当を変更したい場合は遠慮なく会社へ連絡しても良いです。
【具体的な解決策】
・複数転職サイトを利用し、エージェントを比較する
・相性の良いエージェントの見分け方を知っておく
・あと押ししてくれるようなエージェントに出会う
初めて転職活動をする人は、担当エージェントが良いのか悪いのか、判断できないこともあるかと思います。
転職エージェントの見分け方は、
・自分の意思を丁寧に聞いてくれる
・希望する条件だけを紹介してくれる
・応募先へのアピールをしてくれる
このようなものがあります。参考にしてみてください。
家庭・ライフプランの問題
看護師はキャリアを構築する際、女性ならではの問題もあります。
・育児や介護で夜勤ができない
・夫の転勤が多く、長く働けない
育児や介護で夜勤ができない
新卒で入職した職場も、3〜5年が経ち、慣れてきた頃にライフイベントが入ってきます。
特に20〜30代は育児、育児が落ち着いたかと思えば、次は両親の介護が必要になったりとフルタイムで勤務できなかったり、夜勤ができないやむを得ない事情が発生します。
正社員にこだわらず、働きやすい勤務形態を選ぶ
様々な理由で転職せざるを得ない状況に陥ることは、よくあることです。単に職歴が多くなってしまう、とネガティブに捉える必要は全くありません。
【具体的な解決策】
・パートや派遣も視野に入れる
・在宅でできる仕事に移行する
・金銭的不安がある時は、副業も視野に入れる
パートや派遣への切り替えは、いつでも正社員に戻れる状況にある看護師だからこそできる働き方です。
自分の生活スタイルや家庭事情に合わせて、変えていきましょう。
夫の転勤が多い
看護師はどこでも働けるからこそ、転勤の多い夫についていく人は多いです。
就職先には困りませんが、転勤のたびに転職活動をして、毎回新しい職場に慣れるまで頑張り、疲労も溜まってしまいますよね。
場所にとらわれない働き方を選ぶ
大手グループ病院に勤務をすると異動という形で転々としやすくなります。
また、在宅でもできる仕事を選択するという選択肢も増えました。
【具体的な解決策】
・大手グループ病院で勤務する
・在宅でもできる仕事(特定保健指導など)をする
・起業をする
保健師の場合は特定保健指導を自宅からオンラインですることができますし、今はインターネットを使って収益を得る方法はたくさんあります。
看護師の知識や経験を活かして起業をすると、転職という大きな負担は確実になくなります。
転職で失敗したくない人はコレ絶対やって!
めんどくさがりな人こそ時間をかけて丁寧に転職活動をする
自分と向き合う時間をしっかり作りましょう。
自分はどんな職場が合っているのか、適職を見つけるには自己理解を深めるのが一番の近道であり、絶対に失敗しない方法です。
これができていないと一生彷徨うことになります。長く働ける職場を見つけるには、一度で理想の働き方が実現できる職場を見つけましょう。
生活面とのバランスを考える
転職は、給与面ばかりを気にし過ぎていると失敗します。お金が全てなのか?今一度自分に問いかけてみましょう。
人生の満足度は、経済面、家族関係、休養などいろんな要素が含まれています。
世の中の全てのことは基本的にお金で解決できますが、そもそもの満足度が低いと意味がありません。
うつ病や家庭崩壊で人生ダメにするのは本末転倒です。今、何が重要かを考えて行動しましょう。
自己分析必須!エージェントに頼り過ぎない
看護師でよくある失敗は、エージェントに頼りすぎてしまうこと。
エージェントが自分に合った職場を選んでくれたり、良い職場を提供してくれると思ってはいませんか?
転職エージェントは、引越しの時に今空いている家をいくつか紹介してくれる不動産のようなものです。
・料理をよくするからキッチンが広い方がいい
・光が入らないと気分が上がらないから南向きがいい
・生活のメリハリをつけるために寝室は分けたい
このように家を探すときは、自分の性格や生活スタイルを考慮して最善の条件を決めて自分で選びますよね。
転職も同じで自分の性格を一番理解しているのは自分です。
たった一時間程度話したエージェントにあなたの特性を完璧に理解して、あなたに適した職を探せるはずがありません。
エージェントに頼りすぎず、自分で準備をして求人票を見て、応募しましょう。
求人が多いことに甘えない
看護師はいつでも働けるからと、どうしてもその環境に無意識に甘えてしまいます。
嫌なことがあったら我慢せず辞める、というのも良いですが、長期で見ると2〜3年で短期離職を繰り返すのは、損をします。
勤続年数が短いと給料が上がりにくく、その結果思うように稼げないと嘆く人は多いです。
せっかく転職をするなら、自分がラクに、楽しく、やりがいを持って働ける職場を見つけて、長く働くのがベストです。
稼ぐことがメインなら、選ぶべき2択。
看護師で稼ぎたい!お金持ちになりたい!という人は、2つの選択肢があります。
①主任、師長、看護部など役職に就くこと。
②自分で事業を展開すること。
長年同じ病院で働き、確実にラダーを取得していけば、役職に就くことは可能です。
しかし、上司を近くで見ていると「管理職には就きたくないな」と思う人の方が多いです。
その場合は、自分で起業する方法もあります。
看護師の経験から訪問看護の設立したり、看護師の資格を活かした事業を展開したり道は様々です。
今は個人でも稼げる時代です。SNSはどんな事業でも外せないスキルになるので、学んで起業に繋げるのも良いでしょう。
看護師の副業・起業情報はInstagramで発信しています。ぜひ参考にしてくださいね。