産業保健師転職で欠かせない「企業分析」。しかし、企業のホームページに産業保健情報はほとんど記載されていません。
実際に現場に入らないとわからない事も多く、仕事内容がわからないまま面接を受けても自分を上手くアピールすることができません。また、採用後にミスマッチが起こってしまう事も多くあります。
これまでの転職経験や相談事例から、企業の情報を履歴書を書く際や面接を受ける前に知っておくと採用率がアップすることがわかりました。
産業保健師の企業分析方法は以下の4つの方法があります。
①企業ホームページを見る
②健保ホームページを見る
③転職エージェントに聞く
④面接官に聞く
本記事では、採用率をアップさせるためのに必要な4つの企業分析方法を詳しく解説しています。
具体的な志望動機への活用方法は記事の後半にまとめているので、産業保健師の内定を勝ち取りたい人は最後まで読んで転職を成功させましょう!
企業分析は企業が求めている人材は自分であることを証明するため
企業分析は履歴書や面接で、企業に沿った志望動機を伝えるために必須です。
なぜその企業に
入りたいと思ったのか?
「この企業へ入りたい!」という意志を理由づける材料になります。何度も他の記事でお伝えしていますが、産業保健師は倍率が高いです。
この倍率を突破するためには自分が「企業が求めている人材であるかどうか」が重要で、採用が決まる重要ポイントです。
「私は貴社が求める人材ですよ」というアピールをするために企業のことをよく知り、どんな現場で活躍できるのかを伝えることが重要です。
次の項目で、産業保健師のための企業分析の方法を解説します。
どこにも情報が出ていないものなので、今読んでいるあなたにだけ特別に教えちゃいます!
産業保健師の企業分析の流れ【4ステップ】
産業保健師の情報は企業の公式ホームページを見るだけでは全然足りません!企業ホームページには載っていない情報が多く、十分な対策が取れないからです。
以下の4つのステップであらゆるところから情報を集め、細かく分析をしましょう。
企業理念、どんな企業か、どんな人が働いているかを知る。
どんな保健事業に取り組んでいるのか、健康課題を把握。
メイン業務、何に力を入れているのか、どんな人を欲しているのかを知る。
ホームページではわからない部分や気になっている事を聞く。
自分が受ける企業以外にも同じ業種の保健活動をリサーチしておくと、企業の魅力が理解できるのでおすすめです!
企業ホームぺージから社風や理念を理解する
保健師求人は大企業(グループ会社)が多いです。なんとなく聞いたことのある会社でも、関連会社は多数存在します。
これが看護師や保健師が案外引っかかるポイントです!
例えば、プリンターやカメラなどでお馴染みのキャノン。
・キャノン株式会社
・キャノンマーケティングジャパン株式会社
・キャノンメディカルシステムズ株式会社
など多数存在します。
なんとなくのイメージではなく、業務内容の詳細をチェックしましょう。関連会社との違いを理解していると業務と関連する健康課題もイメージしやすくなります。
- その企業の業種(製造、物流、IT等)
- 企業理念
- 企業の大まかな経歴
さらに、企業のホームページが2種類あるのはご存知ですか?これも情報収集がうまくできていない人が知らずに陥ってしまう失敗です。
ホームページには「お客様用」「法人用」の2種類あります。転職活動の際は、「法人用」の会社案内や企業情報を見ましょう。
企業の健保ホームページで産業保健活動を理解する
大企業には単独で健保(健康保険組合)を持っていることが多いです。
「企業名+健保」で検索してみましょう。そうすると、以下の項目を確認することができます。
- データヘルス計画(健康課題・目標など)
- 独自の保健事業
データヘルス計画は必ず掲載されています。そこには従業員の健康データの特徴や健康課題が記載されています。
健保が各現場へ提示し、現場の保健師が目標達成を目指して保健事業に取り組んでいるので要チェックです。
さらに、産業保健活動が活発な企業は、独自の保健事業を行っています。
基本的に独自で行っているものは大きな課題であることが多いので、そちらもチェックしましょう。
【よくある項目】
・肥満予防対策
・禁煙対策
・メンタルヘルス対策
・健康増進(ウォーキングイベント)など
独自の取り組みに関しては、「この事業について~の部分が興味深く、素敵な取り組みだと感じておりますが、実際に実施されていてどのような効果が得られているのでしょうか?」等、面接で聞いてみると「この人は興味を持ってくれているんだな」と採用側に印象を残すことができます。
転職エージェントに相談し、企業が求める人材を確認する
産業保健の中でも重点を置いている業務(健康診断事後措置、メンタルヘルス、肥満予防など)が何であるかを聞いてみましょう。
その企業がどこに力を入れているのかがわかると、企業で活躍するイメージが湧きやすいです。
私は履歴書にメンタルヘルスケアの必要性を記載していましたが、その企業は外部委託していて、保健師は実施していませんでした。
履歴書を提出する前にエージェントから助言を貰っていたのであらかじめ削除し、ミスマッチを防ぐことができました。
エージェントは事業所を求職者のマッチングを行うことが大きな役割です。
あらかじめ、企業に「どんな人を求めているのか」「どんな雰囲気の職場か」「どんな仕事をするのか」など詳細を聞いていることが多いので、エージェントを十分に活用することも大切です。
面接で産業保健師や上司に直接聞く
どんなにホームページを見ても、産業保健師についてはやはり完璧に知るのは難しいです。
事前に調べて分からない部分、聞いておきたい部分を直接聞いてみるのが一番です。
面接の最後に質問時間が与えられるので、そこで質問をしましょう。
逆質問の時間は、興味を持っていることをアピールできる大事な時間なので、些細なことも聞いてOKです。
ここに力を入れているぞ!という部分を引き出し、「共感できます!私もそこで~をして活躍できます。」などポジティブ発言があるとグッと採用側の心をつかむことができます。
その他、面接対策について具体的な対策方法を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
産業保健師の企業分析・企業研究まとめ
産業保健師の具体的な活動は求人票やホームページを見ても分かりづらいことが多く、面接対策が苦手な人は多いです。
しかし狭き門を突破するためには企業分析は欠かせません。一つひとつ丁寧に情報収集し、疑問に感じた点は面接で確認しましょう。
・企業分析はまず「企業ホームページ」「健保ホームページ」をチェック。
・転職エージェントに業務内容や職場の雰囲気を聞いてみる。
・それでもわからない部分は面接で直接聞いてみる。
企業分析ができれば、あとは企業が求める人物像に合わせて志望動機を書くだけで書類選考は確実に通過します。
志望動機への活かし方を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。