産業保健師転職で欠かせない「企業分析」。とはいっても、企業のホームページに産業保健情報は全く記載されていません。
実際に現場に入らないとわからない事も多く、わからないまま面接を受けても自分を上手くアピールすることができません。また、採用後にミスマッチが起こってしまう事もあります。
これまでの転職経験から、履歴書を書くときや面接を受ける前に知っておくと上手くいく方法を見つけました。
今回は、産業保健師転職をする際の企業調査方法について紹介します。
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企業分析は求めている人材であることをアピールするため
企業分析は履歴書や面接で志望動機を伝えるのに必ず必要なものです。
なぜその企業に
入りたいと思ったのか?
これを理由づける材料になります。
何度も他記事で伝えていますが、産業保健師は倍率が高いです。
この倍率を突破するためには「企業が求めている人材であるかどうか」が大事で、「私は貴社が求める人材ですよ」というアピールをするために必要です。
そのために、企業分析の方法を紹介します。
産業保健師の企業分析の流れ

企業理念、どんな企業か、どんな人が働いているかを知る。
どんな保健事業に取り組んでいるのか、健康課題を把握。
メイン業務、何に力を入れているのか、どんな人を欲しているのかを知る。
ホームページではわからない部分や気になっている事を聞く。
企業ホームぺージを確認する
保健師求人は大企業が多いです。なんとなく聞いたことがある会社でも、関連会社は多数存在します。
例えば、プリンターやカメラなどでお馴染みのキャノン。
・キャノン株式会社
・キャノンマーケティングジャパン株式会社
・キャノンメディカルシステムズ株式会社
など多数存在します。
なんとなくのイメージではなく、詳細をチェックしましょう。
- その企業の業種(製造、物流、IT等)
- 企業理念
- 企業の大まかな経歴
ホームページには「お客様用」「法人用」の2種類あります。会社案内や企業情報を見ましょう。
健保ホームページ
大企業には単独で健保(健康保険組合)を持っていることが多いです。
「企業名+健保」で検索してみましょう。
- データヘルス計画(健康課題・目標など)
- 独自の保健事業
データヘルス計画は必ず掲載されています。そこには従業員の健康データの特徴や健康課題が記載されています。
健保が提示し、現場の保健師が目標達成を目指して保健事業に取り組んでいるので要チェックです。
さらに、独自の保健事業を行っています。
基本的に独自で行っているものは大きな課題であることが多いので、そちらもチェックしましょう。
【よくある項目】
・肥満予防対策
・禁煙対策
・メンタルヘルス対策
・健康増進(ウォーキングイベント)など
独自の取り組みに関しては、「この事業について~なところが興味深く、良い取り組みだなと感じておりますが、実際に実施されていてどのような効果が得られているのでしょうか?」等、面接で聞いてみると「この人は興味を持ってくれているんだな」と採用側に印象を残すことができます。
転職エージェントに聞いてみる
メイン業務(健康診断事後措置、メンタルヘルス、肥満予防など)が何であるかを聞いてみましょう。
その企業がどこに力を入れているのかがわかります。

私は履歴書にメンタルヘルスケアの必要性を記載していましたが、その企業は外部委託していて、ほとんど実施していませんでした。
履歴書を提出する前にエージェントから助言を貰っていたのであらかじめ削除し、ミスマッチを防ぐことができました。
エージェントは事業所を求職者のマッチングを行います。
あらかじめ、企業に「どんな人を求めているのか」「どんな雰囲気の職場か」「どんな仕事をするのか」など詳細を聞いていることが多いので、エージェントを十分に活用することも大切です。
面接で直接聞く
どんなにホームページを見ても、産業保健師についてはやはり完璧に知るのは難しい。
事前に調べて分からない部分、聞いておきたい部分を直接聞いてみるのが一番です。
面接の最後に質問時間が与えられるので、そこで質問をしましょう。
興味を持っていることをアピールできる大事な時間なので、些細なことも聞いてOKです。
ここに力を入れているぞ!という部分を引き出し、「共感できます!私もそこで~をして活躍できます。」などポジティブ発言があるとグッと採用側の心をつかむことができます。
産業保健師の企業分析・企業研究まとめ
・企業分析はまず「企業ホームページ」「健保ホームページ」をチェック。
・転職エージェントに業務内容や職場の雰囲気を聞いてみる。
・それでもわからない部分は面接で直接聞いてみる。