産業保健師は一人職場が多く、人間関係に悩むことはないけど不安に感じる人が多いです。
私も転職時に一人職場と複数人のスタッフがいる職場どっちがいいのか本当に悩みました。
これまでに私は「二人職場」「一人職場」をどちらも経験してきたので、経験をもとにメリットデメリットをまとめました。
一人職場が自分に合っているかどうか、参考になる記事になっているので迷っている人は最後まで読んでください。

Hana|産業保健師ブロガー
大学病院小児科3年
産業保健師4年目
第一種衛生管理者
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一人職場は自立している人が向いている
産業保健師は一人職場であることが多いです。そのため、一人でのんびりと過ごすこともできれば、反対に不安に感じることもあります。
転職する際は、メリットデメリットを把握し、将来の自分をイメージすることで自分はどっちが合っているのか判断することをおすすめします。
- 一人で自由にスケジュールを組みたい人
- 積極的に行動ができる人
- のんびりと仕事がしたい人
- 他職員とコミュニケーションが上手くとれる人
なぜ、上記のような人が合っているのか、メリット/デメリットを詳しくまとめました。
一人職場は気を遣うことなく自由でストレスフリー
休憩時間が自由にとれる

休憩時間が自由に決められるので、自分の気分で過ごすことができます。スタッフが複数いると、電話対応や来客対応のために交替で休憩に行かなければなりません。
時間が決められているので、他スタッフに迷惑がかからないように自分のスケジュールを調整しなければなりません。
- お腹が空いた日は学生時代を思い出しながら早弁する。
- 睡眠不足で頭が回らない日は早めに休憩をとり、仮眠する。
- 元気が有り余っている時は遅めに休憩をとり、午後の時間を短くする。
- 休憩室の仮眠ベッドが空いていない時は、時間をずらす。(仮眠用ベッドあり)
気にせずお菓子をつまめる

基本的にデスクでお菓子をつまむことはOKです。しかし、先輩の目を気にして食べられなかったり、みんなが集中していて静かな時は音が響くので食べられないことも。
お菓子OKだけど、先輩が食べないから食べにくいといったこともあります。
- お菓子だけでなく朝ごはんのパンをつまんでいる
- チョコ、飴だけでなく饅頭やポテチ、じゃがりこなどお菓子パーティーになっている
- コーヒーも飲みながらおしゃれに仕事をこなす
他の人の前で電話が苦手な人は気軽に電話ができる

繊細さんには非常にうれしい環境です。周囲に人がいないため、電話の対応を聞かれる心配がありません。周りの人に聞かれていると思うと、思うように話せない人も多いのではないでしょうか。
電話で「ちゃんとした敬語を使わないと」と思うほど緊張して相手に伝わってしまい、コミュニケーションが下手になり信頼関係も薄れていってしまいます。
先輩に電話の内容を聞かれていると「その対応はよくない」「もっとこうしないとダメ」と逐一注意が入ることもあります。
先輩が電話をしている時、もしくはお手洗いに行った時など隙を狙って電話をしないといけなくなり、非常にストレスになります。
- 自分への電話しか来ないため、 さっと出るのみなので 「先輩より先に電話に出ないと」という緊張感がなく、ストレスが軽減される。
- 好きな時間に電話ができる。
- 会話の内容を聞かれる心配もないので堂々と仕事ができる。
ストレスが激減する

仕事のストレスは9割が人間関係と言われています。しかし、一人職場は人間関係が少ないため、ストレスはかなり軽減されます。他社員と関わることもありますが、数分の連絡のみでずっと一緒に働くことはないため非常に楽です。
また、残業は比較的少ない職業ではありますが、帰宅時に職場内で残業をしている人を待たなくて良いです。そのため病棟のように「みんなが終わるまで待つ」といったことがなく、無駄な時間をなくすことができます。
- 気を遣うことがないため、人間関係については何も考えなくて良い。
- 仕事に対してマイナスイメージがないため、早朝出勤が精神的に楽になり、朝活もできる。
- 先輩がいると先に帰るのに躊躇ってしまうが、無駄な残業することなく退勤できる。
職場が綺麗に保てる

仕事ができる人になるためには、まずは職場を綺麗にすること。片付けができていない、整理整頓ができないない環境だとミスを起こしやすくなり、また仕事に集中できなくなってしまいます。
片付けができないスタッフがいると、ストレスになることも。これが原因でイライラしたり、人間関係が悪化することもあるので注意です。
- 自分が使いやすいように書類や必要物品の配置を決めることができる。
- 観葉植物などを置いてリラックス。
- 毎日片づけて帰るとスッキリした気持ちで帰れる。
一人職場のデメリットは責任が重く、不安になること
これで良いのか?と不安になる時がある

業務のなかでも、保健指導やメンタルヘルスケアなどは正解のないお仕事です。指導方針はこれで良いのか?メンタルケアはどの程度深く関わったら良いのか?といった疑問がたくさん出てきます。
他の保健師はどうしているのか?自分のやり方はこれで合っているのか?と不安になることが多々あります。
- 保健指導方法やメンタルケアについては経験と日々の勉強が必要。
- そのため、参考書や産業保健関連の研修で事例を通して学ぶ。
問題発生時、一人で悩むことが多い

難しい事例が発生した場合、解決するための手段を一人で考えなければなりません。産業保健師は個人情報を扱っており、社内の誰にも話せない深刻な内容を扱うこともあります。
せめて2人いると相談もでき、すぐに解決策を見出すことができるので、相談相手がいないのは辛いかもしれません。
- 同じ会社の他営業所や他支店の保健師へ電話相談をする。
- 全国の産業保健師研修で困難事例などを学んだり、その場で質問をして聞く。
- 産業医の先生へ相談をして解決策を見つける。
一度人間関係が悪化すると居心地の悪い環境になる

保健師業務は会社のライン(課長、係長など役職がある人)と連携をとり、業務を行います。しかし、人間関係が悪くなると、ラインの協力が得られずに業務に支障が出ます。
自分自身もストレスとなり、会社側にとっても健康経営が成り立たずマイナスになります。
- 相手と真摯に向き合いコミュニケーションをとる。
- 会社側が保健師に対する期待度がどれくらいなのか把握をする。
- 会社側の協力が得られない場合は、保健師の必要性を感じてもらえるように地道にコツコツとがんばる。
世間話をする人がいないため楽しさに欠ける
仕事で人間関係に悩むことは多いですが、休憩時間やちょっとした空き時間に世間話をするのは楽しいです。「今流行りのアレ食べたことある?」「今日は天気が良いね」などの少しの会話がないのも寂しいです。
どんくさいミスをしても誰も笑ってくれないので、一人でクスッと笑うのみです。
今日一日誰とも喋らずに終わってしまったな、、となる日もあるので、気分が落ち込まないように注意です!
- 好きな音楽を流して雰囲気を良くする。
- 食堂で昼食をとり、社員のみんなと仲良くなる機会をつくる。
- 廊下ですれ違う時は必ず挨拶をする。
- 社内連絡はメールではなく電話や直接会いに行って話す。
まとめ
産業保健師では多い「一人職場」
メリット・デメリットをそれぞれ理解し、一人職場が良いのか、複数スタッフがいる方が良いのかを考えて選ぶと転職後もイキイキと働くことができます。