看護師の転職で失敗する一番の理由は「エージェント選び」にあります。
・エージェントに流されるがまま転職先を決めた
・無理矢理面接を組まれ、そのまま内定が決まってしまった
・希望している求人は無理だと言われて諦めた
このように転職エージェントを利用したことで失敗してしまうケースが相次いで起こっているのが現状です。
しかしながら、まだあまり社会を知らない新人看護師や転職事情を知らず自己判断ができない若手看護師が一人で転職活動をするのは不安もあると思いますし、失敗する可能性が高いので危険です。
今回はこのようなエージェントに悩む看護師に向けて、良いエージェントを見極めるコツを解説しています。
個人的には良いエージェントに出会えたことで人気のある倍率が高い職場への内定が貰え、サポートのおかげで成功しました。
初めて転職をする人や新卒や2〜3年目の若手看護師はエージェントを活用することで成功率はアップするので、自分の夢を叶えるためにも良いエージェントに出会いましょう。
良いエージェントに出会えると転職活動はプラスになる!
看護師の転職では、エージェントの悪い噂も多く、転職エージェントを使った方が良いかどうか分からない!という声も多く聞きますが、結論から言うと良いエージェントに出会えれば利用した方が圧倒的に良いです。
その理由は、本来のエージェントの仕事とは、求職者がいきたい職場へ入職できるよう転職活動をサポートするものだからです。
今よりも良い職場へ行くために、行きたい職場へ入職するために転職するのですから、自分だけでは手の届かない所へ辿り着くためにサポートしてもらう必要があります。
・求職者が求めている職場とマッチする職場を紹介する
・希望する職場へ内定がもらえるようにサポートする
(書類添削、面接対策、手続き関係の代行)
・内定がもらえるように先方へ求職者をアピールする
難しい転職先でも内定するためにサポートしてくれるのが転職エージェントです。
看護師の転職でよく勘違いをしている人は多いのですが、ただ求人を紹介するだけ、これまでの経歴で行けそうな職場を紹介するだけのものではありません。
ましてや転職を無理強いするものでもありません。
看護師は転職が簡単な分、簡単な方へと誘導するケースも多く見受けられ、失敗する看護師が続出しています。
しかし、なかには良いエージェントも多数存在しており、求職者が転職を成功させるために以下のような自分の人生にプラスになる対応をしてくれます。
・面接に同行し、同じ立場で入社後のことを検討してくれる
・ネガティブポイントまで共有してくれる
・採用率がアップのため、親身に書類添削してくれる
・面接中や終了後に先方へアピールしてくれる
実際に転職サイトを利用した時に、転職活動のプラスになったエージェント対応例を紹介します。

入社後は直属の上司に当たるけど、気が強そうな人で難しそうに感じました。その点が心配ですが、入社後大丈夫そうですか?

志望動機でひとつ伝え忘れていましたよね?後ほど私の方から先方へお伝えしても良いですか?
実際にこのようなエージェントのおかげで、倍率の高い企業看護師の転職活動を成功させた経験があります。個人的には、このサポートがなければ理想の高い職場に転職することは不可能だったと感じます。
自分の知識やスキルだけでなく、良いエージェントに出会うことも転職活動では大切です。
良いエージェント例と反対に悪いエージェント例を知ることで、職場選びで失敗するリスクを減らすことができるので、次で紹介するエージェントの悪い対応例をあらかじめ知っておくことも大切です。
こんな看護師エージェントは利用するな!必ず失敗する人の特徴
看護系転職サイトは特に悪いエージェントが目立ちます。
他業界よりも転職回数が多く、会社の利益が上がりやすいため看護師をカモとして扱うエージェントも多数存在していることで悩まされる看護師は多いです。
実際によくある例としては以下のようなものがあります。
・挑戦してもいないのに、難しいと決めつけられる。
・希望していない求人を無理矢理紹介する。
・とりあえず面接予定を組まれる。
・書類添削をしてくれない。
看護職の転職でよくみられる場面はこのようなものがあります。これを読んでいるあなたも、もしかしたら経験があるかもしれません。

この経歴では正直難しいです。他に採用されやすい職場を探してみませんか?

とりあえず面接受けてみませんか?面接の日程調整をしておきますね。

志望動機はこれで全然良いと思います。もう先方に出しちゃいますね。
看護師は他業界と違って人手不足な職場が多く、今すぐにでも新人が欲しい、という職場も多いです。
そのため面接中に内定が決まり、流されるがまま入職してしまった、という人も少なくありません。
看護師の転職は簡単ですが、安易な気持ちで仕事を決めてしまうと短期離職を繰り返し、さらに人生を棒に振ってしまう可能性があるので注意しましょう。

自分のペースで焦らず転職活動ができるよう、エージェント選びはしっかり行いましょう!
看護師転職で良いエージェントの見分け方のコツ
良いエージェントを見分けるコツは、以下のような項目をチェックしましょう。
・やり取りでの違和感がないか
・自分が気持ちよく転職活動に挑めているか
・自分の意見を聞き入れてくれるか
・ネガティブ発言がないか、ポジティブな対応であるか
とにかく転職させて利益を生み出すためだけに働いている人もいます。エージェントは所詮サラリーマンです。
求職者のためではなく、会社の利益目的で対応している人は避けましょう。
やり取りでの違和感がないか
担当者とLINEやメールでのやり取りをしている際に、違和感を感じた場合はスルーしないようにしましょう。
・マインドコントロールされている気がする
・何か良い様に扱われている気がする
・何か言葉が引っかかる
言葉に表せないけど、何かおかしい、不快に感じる時はわりと当たっていることが多いです。女の勘ってやつかもしれません。
自分が気持ちよく転職活動に挑めているか
エージェントの意見に流されてしまい、自分の意見が通っていない時は気持ち良く感じません。不安を抱えたまま転職したり、やる気が出ないまま転職したりとネガティブな転職になってしまいます。
転職は自分のためにするものです。
人生が良くなるように、家庭との両立ができるように、働きやすい環境になるように、などそれぞれメリットを感じて転職を決意していることと思います。
自分が納得のいく決断をしながらキャリアを形成していくことが大事です。
人に流されてなんとなく決める転職は後々後悔するので、自分の願望が叶えられているかを見つめ直しましょう。
自分の意見を聞き入れてくれるか
転職先の理想を伝えると「今の経歴では難しい」と言われることも多々あります。条件を無視した求人を提案してくるエージェントは避けた方が良いです。
他の転職先を提案された場合でも、最終目標につながるものであるかが大切です。具体例を2つ紹介します。
このように最終的な目標である「美容看護師」や「産業看護師」になるためのステップアップになる転職を提案された場合は良いエージェントだと判断して良いでしょう。
転職しやすいから、という理由だけでありきたりな職場に決めるのだけは避けましょう。
ネガティブ発言がないか、ポジティブな対応であるか
エージェントの中には「これは無理」「転職できない」とネガティブな言葉を発してくるエージェントもいます。
ドリームキラーと呼ばれていて、人の夢を簡単に崩してしまう人です。
個人的には転職は大きな決断であり、せっかく転職するなら今よりも良い職場や自分のキャリアアップになるための転職をすべきだと感じています。
それ以外に転職するメリットはないからです。
ネガティブ発言ばかりされると転職のモチベーションも下がってしまいます。このように不快に感じるエージェントに自分の転職をサポートしてもらうのは避けましょう。
転職エージェントとの相性が合わない時の対処方法
転職サイトに登録した後、担当のエージェントが決まります。
残念ながら初回から担当エージェントを選ぶことはできません。会社側から自動的に決められていることが多いです。
相性が合わないと感じた場合は、以下のような対応が望ましいです。
・担当エージェントを変更してもらう
・転職サイト自体を変更する
・エージェントを利用せず、自己応募する
これから一つずつ解説していきます。
担当エージェントを変更してもらう
担当者とのやり取りが中心なため、直接依頼するのは連絡しづらいです。円満に変更してもらうためには、会社の窓口(公式ホームページに記載されている連絡先)へ電話をしましょう。
電話連絡でも言い出しにくい場合はLINEやメールで連絡することをおすすめします。
【メール本文例】
いつもお世話になっております。
転職活動で利用させていただいております〇〇です。
担当者の変更をお願いしたくご連絡させていただきました。
現担当者は△△様でございますが、〜〜(変更理由)なため変更をお願いできますでしょうか。
より親身に対応してくださる方にご相談させていただき、転職活動に励みたいと感じております。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
〇〇(氏名)
転職サイトを変更する
担当エージェントを変更してもらっても上手くいかない、担当変更依頼をするのは罪悪感があるという人は転職サイトを変更するのが一番楽です。
看護系の転職サイトは20社以上も存在しています。サービスの内容は大きく変わらないため、他会社に変更しても転職するのにかかる負担は変わりません。
希望していた求人の掲載がなくても「逆紹介」ができる可能性があります。
【逆紹介依頼例】
この求人の掲載がないのですが、他転職サイトで応募を考えておりました。
こちらでの応募は可能でしょうか?
逆紹介する場合は遠慮せず、担当エージェントに相談をしてみましょう。担当エージェント側も快く引き受けてくれる場合があります。

私が実際に利用して、逆紹介ウェルカムだったのは【ナースではたらこ】でした!
エージェントを利用せず、自己応募する
エージェントとのやり取りが面倒であったり、良いエージェントに巡り合わなかった場合は、エージェントがつかない求人サイトを利用しましょう。
おすすめ転職エージェントは、ジョブメドレー看護、【MC-ナースネット】の2つです。
ジョブメドレー看護
エージェント型ではなくサーチ型です。勧誘が一切ないため自分のペースで転職活動することができます。
また、他転職サイトに掲載されている求人を集めたもので、ハローワーク求人も掲載されているのは幅広く検索することができます。
しかし、書類添削や面接対策などフォローがないため、初めて転職する人や自分に適した職場を見つけたい人にはおすすめしません。
どちらかというと転職慣れしている人や応募したい職場が決まっている人におすすめです!
MC-ナースネット

求職者に担当者が付くのではなく、求人に担当がついている特殊なシステムです。
無理な勧誘もなく、求人については詳しい情報が聞けるので必要な情報が得られる上、負担が軽いです。

これらを利用するのも良いですが、どちらもサポートが減る分、「初めて転職する人」や「転職が難しい新卒看護師」にはおすすめしません。
まとめ:失敗しない!看護師転職で信頼できるエージェントの選び方
今回は看護職の転職でよくある悩みでもある、良いエージェントの見分け方のコツを解説しました。
良いエージェントは以下のように、求職者の味方であり親身になって対応してくれます。
・やり取りでの違和感がないか
・自分が気持ちよく転職活動に挑めているか
・自分の意見を聞き入れてくれるか
・ネガティブ発言がないか、ポジティブな対応であるか
転職を成功させるためには、このような素敵なエージェントも存在していることを知り、あなたと相性の良いエージェントに出会うことが重要です。
人生の3分の1は仕事です。人生を大きく左右する転職なので、一回で成功させられるように頑張りましょう。